河合隆裕
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
河合 隆裕(かわい たかひろ、1945年-)は、日本の数学者。京都大学数理解析研究所教授。専門は代数解析学、偏微分方程式、数理物理学。師は小松彦三郎と佐藤幹夫。
佐藤幹夫、柏原正樹とともに代数解析学の基礎を築き上げ、超局所解析学、極大過剰決定系の理論を構築した。 一連の代数解析学の仕事を終えた後は、佐藤、柏原両氏とは違いより解析的なものに研究の対象を移し、超局所解析学を完全最急降下法や特異摂動法に応用し代数解析学のひとつの主要な方法として確立するのに貢献した。 現在は高階Painlevé方程式やストークス幾何学も研究している。
目次 |
[編集] 略歴
- 1945年 - 生まれる
- 1968年 - 東京大学理学部数学科卒
- 1969年 - 同大学院修士課程修了
- 1973年 - 京都大学で博士号を取得
- 1977年 - 日本数学会彌永賞:超函数論並びに偏微分方程式論の研究
- 1987年 - 朝日新聞社朝日賞:代数解析学の研究 (柏原正樹とともに)
[編集] 邦語著作
- 『代数解析学の基礎』 (1980) (柏原正樹・木村達雄との共著) 紀伊国屋書店
- 『特異摂動の代数解析学』 (1998) (竹井義次との共著) 岩波書店
[編集] 関連項目
- 特殊関数
- プラズマ物理