段業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
段業(だんぎょう、? - 401年)は、五胡十六国時代の北涼の初代皇帝(在位:397年 - 401年)。
[編集] 生涯
京兆出身の漢人で、後涼の呂光のもとで建康太守を務めていた。しかし沮渠蒙遜に擁立されて後涼に反乱を起こし、397年には涼州牧・建康公を自称して独立し、北涼を建国した。その後、後涼と戦って400年には河西西部の大部分を支配下に置いたことから、涼王を自称した。
しかし北涼の軍権・政治などは段業を擁立した匈奴の族長である沮渠蒙遜に握られており、段業はその存在を恐れて謀殺しようとしたが、逆に沮渠蒙遜によって返り討ちにされ、皇位も奪われてしまったのである。
その後、北涼は沮渠蒙遜のもとでさらなる繁栄を遂げていったため、事実上の北涼の建国者は沮渠蒙遜とされている史料が多く、段業の血統は1代限りで滅亡となった。