機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジャンル | チームバトルアクション |
---|---|
対応機種 | SYSTEM256 |
開発元 | カプコン([1]) |
発売元 | バンプレスト(発売のみ。販売はカプコン) |
人数 | 1 - 2人(協力)、2 - 4人(対戦) |
メディア | 初版・DVD-ROM 再販・HDD |
発売日 | 初版・2008年3月(販売形態により稼働開始日が異なる) 再版・2008年7月稼働予定[2] |
価格 | 約200万円(ROMキット4枚1組販売の場合) |
売上本数 | 計画販売数:7000枚([3]) |
機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム(きどうせんしガンダム ガンダムバーサスガンダム)は、バンプレストが発売する対戦型アクションゲーム「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」のアーケード版第7作。バンプレストは2008年4月1日をもってバンダイナムコゲームスにゲーム事業を移管したため、本作がバンプレストとして発売される最後のアーケードゲームとなった。
目次 |
[編集] 概要
過去にアニメ化されたガンダムシリーズの15作品(除かれるのは新機動戦記ガンダムW Endless Waltz、機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER、機動戦士ガンダム00の3作品、及びSDガンダムシリーズ)から主要機体を集め、シリーズによって異なる世界観を超越し、集結したオールスター(クロスオーバー)的作品で、これまでのvs.シリーズの集大成ともいえる内容になっている。
キャッチコピーは『全機主役』。導入告知ポスターのイラストは大河原邦男が担当。
[編集] 開発年表
開発年表 | 主な事象 |
---|---|
2006.夏 | プロジェクト始動。[4] |
2007.夏 | この頃から各種インターネット掲示板などでVS.シリーズ新作の噂が立ち始める。 |
この頃に登場声優の収録が行われる。 | |
2007.9 | バンプレストがAMショーで『機動戦士ガンダム VS.シリーズ』の新作を発表すると発表。 |
AMショーで『ガンダムVS.ガンダム』製作発表。 | |
大阪で告知なしのロケテスト開始。(以後場所を変えて11月初旬まで実施される) | |
2007.10 | カプコンの関係者向けアーケードゲーム内見会開催。稼働予定は2008年3月と発表。 |
関東圏でもロケテスト開催。 | |
2007.11 | 関東圏も含めてロケテスト終了。 |
各種ゲーム雑誌にて情報公開が始まる。 | |
2008.2 | AOUショーに出展。公式全国大会『Premium DogfightIII』開催発表。 |
一部のバンプレスト及びカプコンの直営ロケーションで稼働開始。 | |
2008.3 | 本格稼働開始。 |
2008.4 | CPU戦のルート選択が可能になる。 |
『クロスオーバーキャンペーン』(インターネットランキング)開始。 | |
一部機体の不都合を調整したDVD『Ver.1.01』が配布。 | |
2008.11 | 公式全国大会『Premium DogfightIII』決勝大会が開催予定。 |
[編集] ストーリー
2030年、あるゲームセンターでデビルガンダムが実体化、ガンダムゲームを一つに統合してしまう。一つの世界に集まったガンダム達はデビルガンダムを倒す為に立ち上がった。
[編集] システム
基本的なシステムは『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合vs.Z.A.F.T.II』を踏襲しているが、新システムが多く追加されている。その代わり覚醒は削除されている。8方向レバー+4ボタンの操作体系やコストのシステムは変わらず。ブーストダッシュやチャージショット、変形できる機体は変形可能な点も変わっていない。
[編集] コスト
総コストが6000になり、コスト分けも1000・2000・3000の3段階のみとなっている。今作もコスト実数値の表記あり。
[編集] モビルアシスト
射撃+格闘+ブーストの3ボタンを同時押しすることでアシスト機体を呼び出すシステム。各機体毎に呼び出される機体は違い、呼び出せる回数も機体毎に異なる。また撃破されて再登場するまで呼び出せる回数は回復しない。
[編集] Gクロスオーバー
敵機に攻撃を加えたりダメージを受けたりすると溜まっていく「クロスオーバーゲージ」が同チームのプレイヤーとも最大まで溜まったときにスタートボタンを素早く2回押すと発動する必殺技のようなもの。発動後、攻撃範囲にマーカーが出現して数秒後に攻撃が発動するため、「いかに回避するか」「いかに攻撃範囲に敵機を誘うか」「クロスオーバーを利用して敵を分断できるか」などといった戦略もとられる。
なお、クロスオーバーの内容は出演作品毎に異なり、自分が発動したクロスオーバーは命中すると吹き飛ぶがダメージは0である。これによる「守り」としてのクロスオーバーの使用もある。
[編集] コストオーバー
機体の復活時に残りコストが使用機体のコストを割っていると、その割合だけ耐久値が減った状態で復活するシステム。 例えばコスト3000+1000の場合、
- 1000の機体が撃破される→残コスト5000
- 1000の機体が復活→耐久値が全快で復活
- 続いて3000の機体が撃破される→残コスト2000
- 3000の機体が復活→復活するが、残コスト2000のため耐久値は最大値の3分の2で復活
となる。ロケテスト版では対CPU戦ではこのシステムは機能しなかったが、製品版では機能するようになった。
[編集] シールド防御
今作のシールド防御は宇宙世紀vsシリーズの自動発動式とC.E.vsシリーズの手動発動式が機体毎に異なる(ビームシールドを装備した機体は特殊動作による手動発動、実体シールドを装備した機体は自動発動が基本)。
今作は実体シールドを破壊されるとシールドを投げ捨てるモーションが加わり、多段ヒットする武装でも最後まで防ぐようになった。ただし原則として格闘や一部の射撃、爆風はシールドガードできなくなった。また、一部機体はシールドを破壊されると射撃攻撃が変化する機体も登場した(破壊されると使用不可能になるのは連邦vsジオンのギャンが初[5])。
[編集] 武装変更・特殊能力
一部の機体は特定の動作をすることで武装の変更をすることが可能。また、今作は一部には一定の条件で性能が強化される機体もある。
[編集] チームシャッフル
対戦毎にプレイヤーのチームをランダムに編成するシステム。例えばABvsCDでABが勝ったとしても、次はADvsBCなどになる。ロケーションの方で設定のON/OFFが可能で、三人プレイの場合も行われる(片方にはCPU操作のMSが付く)が、二人プレイの場合は設定により対戦になるか協力プレイになるか選択される。
[編集] タイトルポイント
機体選択時や戦闘終了後、作品毎に蓄積されていく数値。ゲームオーバーになると表示される「タイトル活躍ランキング」の算出の参考となる。
[編集] CPU戦
本作のCPU戦はルート選択がなくなり、各面ごとにあるいくつかのステージ構成候補から選ばれる形になった。ステージクリア後には戦果画面の左上に諸処の条件によって各種のマークが表示される。[6]
なお、2008年4月14日にゲームセンター向けに配布されたパスワードを設定画面で入力することにより、機体選択後にランダムかあらかじめ決められた4つのルートのいずれかから選択できるようになった。
[編集] その他
前作からの変更点で、上に挙げたもの以外の主なものを以下にまとめる。
- 味方CPU機への指令が「ノーマル」「突撃」「回避」の3つに簡略化された。
- 増援(乱入者)が登場すると前作まではその時点でコストの減少が止まったが、今作では増援(乱入者)が確認された時点でもその対戦は続行されるようになった。
- 戦闘開始時の通称「よろしく通信」にキャラのボイスが入るようになった。
- シリーズで初めてネームエントリーが実装された。過去シリーズにおけるパイロットネーム入力がなくなったための処置と思われる。
- 対CPU戦のオープニングで出撃デモが復活した(機動戦士ガンダムは連邦機体とジオン機体で分かれるが、それ以外の作品は一つのみ)。
・今作ではオペレーターキャラは存在せず、代わりにプレイヤーキャラがより多く喋るようになっており、ステージ開始前のデモでは援護MSのパイロットが自己紹介をしながら挨拶をしている。
[編集] 登場するモビルスーツ
(//)内はコスト/搭乗するパイロット/モビルアシストで登場する機体。
- ガンダム(2000/アムロ・レイ/Gファイター)
- シャア専用ザク(1000/シャア・アズナブル/ドップ)
- ガンタンク(1000/ハヤト・コバヤシ/Gスカイイージー)
- ドム(1000/ガイア/ドム2機追加でのジェットストリームアタック)
- 機動戦士ガンダムZZ クロスオーバー:ラビアンローズ(落とし)
- ZZガンダム(2000/ジュドー・アーシタ/ZZのコアファイター)
- キュベレイMk-II(1000/エルピー・プル/キュベレイMk-II(プルツー機))
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア クロスオーバー:アクシズ(落とし)
- 機動戦士ガンダムF91 クロスオーバー:ラフレシア(の突進)
- 機動武闘伝Gガンダム クロスオーバー:超級覇王電影弾
- 新機動戦記ガンダムW クロスオーバー:ピースミリオン(の突進)
- ウィングガンダムゼロ(3000/ヒイロ・ユイ/ヴァイエイト)
- ガンダムヘビーアームズ改(2000/トロワ・バートン/メリクリウス)
- 機動新世紀ガンダムX クロスオーバー:「かつて戦争があった」(GX-bitによるサテライトキャノン一斉掃射)
- 機動戦士ガンダムSEED クロスオーバー:ジェネシス(のガンマ線レーザー照射)
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY クロスオーバー:デストロイガンダム(「ネフェルテム503」のビーム射出を伴った突進)
- 機動戦士ガンダム 第08MS小隊 クロスオーバー:アプサラスII(ビーム照射)
- 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 クロスオーバー:バーニィの作戦(巨大サンタ型爆弾攻撃)
- アレックス(1000/クリスチーナ・マッケンジー/ジムスナイパーII)
- ザク改(1000/バーナード・ワイズマン/ハイゴッグ)
- 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY クロスオーバー:デンドロビウム(全弾発射、大型ビームサーベル伸出を伴った突進)
[編集] BGM
タイトル | 楽曲名 | 唄 |
---|---|---|
機動戦士ガンダム | 翔べ!ガンダム | 池田鴻 |
機動戦士Ζガンダム | ゼータの発動 | (劇中楽曲) |
機動戦士ガンダムΖΖ | アニメじゃない | 新井正人 |
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア | BEYOND THE TIME 〜メビウスの宇宙を越えて〜[7] | TM NETWORK |
機動戦士ガンダムF91 | ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜 | 森口博子 |
機動戦士Vガンダム | STAND UP TO THE VICTORY〜トゥ・ザ・ヴィクトリー〜 | 川添智久 |
機動武闘伝Gガンダム | FLYING IN THE SKY | 鵜島仁文 |
新機動戦記ガンダムW | JUST COMMUNICATION | TWO-MIX |
機動新世紀ガンダムX | DREAMS | ROMANTIC MODE |
∀ガンダム | ターンAターン | 西城秀樹 |
機動戦士ガンダムSEED | Believe | 玉置成実 |
機動戦士ガンダムSEED DESTINY | PRIDE | HIGH and MIGHTY COLOR |
機動戦士ガンダム0080 | いつか空に届いて | 椎名恵 |
機動戦士ガンダム0083 | THE WINNER | 松原みき |
機動戦士ガンダム 第08MS小隊 | 嵐の中で輝いて | 米倉千尋 |
- 今作の戦闘中BGMは、CPU戦時は各作品のステージと対応した曲が流れ、対戦時はステージの所属タイトルと機体の所属タイトルからランダムで流れる。
- レコードは1st〜ZZ、F91〜∀、0080、08MS小隊がキングレコード、逆襲のシャア、SEED、DESTINYがソニー・ミュージックエンタテインメント系列(ソニー・ミュージックレコーズ・エスエムイーレコーズ・エピックレコードジャパン)、0083がビクターエンタテインメント。
- ロケテスト時はSEED及びDESTINYのBGMは別作品のものを流用していた。
- ちなみに今作のステージは「その作品をモチーフにしたもの」であり、特定の戦場を再現したものではない。
[編集] 隠し要素の解放
()内はパスワードが配布された日。
- 一次解禁(2008年4月14日)…CPU戦のステージ構成ルートをランダムか、ステージ毎に固定された4つのルートのいずれかから選択できるようになった。
- 二次解禁(2008年5月07日)…CPU戦のハードルートステージ解禁
- 三次解禁(2008年6月02日)…CPU戦のアルティメットルートステージ解禁
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ 公式発表はされていないが、エンディングのスタッフロールで確認できる。
- ^ am-net 機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム
- ^ カプコン 2008年3月期中間決算説明会 事業戦略資料(PDF)より。
- ^ 日経BP社『大人のガンダム 完全版』(ISBN 978-4-822263-17-1)馬場龍一郎プロデューサーのインタビューより。
- ^ 但し、今作でも可変機はシールドを破壊されても変形可能。
- ^ なお、ステージタイトルはほとんどがアニメのサブタイトルからの引用(「最前線(08小隊9話)」、「最後の勝利者(W最終話)」、「怒れる瞳(SEED DESTINY1話)他」)である。
- ^ ロケテスト版では「MAIN TITLE」だった。製品版でも使われているかどうかは不明。
[編集] 外部リンク
|
|
---|---|
宇宙世紀 | 連邦vs.ジオン/DX - エゥーゴvs.ティターンズ(DX) - ガンダムvs.Ζ |
コズミック・イラ | 連合vs.Z.A.F.T./PORTABLE - 連合vs.Z.A.F.T.II/PLUS |
オールスター | 機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム |
|
||||||
---|---|---|---|---|---|---|
|
||||||
ガンダムシリーズの映像作品 | ||||||
|
||||||
ガンダムシリーズの劇中項目 | ||||||
|