木目込人形
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木目込人形(きめこみにんぎょう)とは木製の人形の一種である。
桐塑または木で作られた人形に、衣服の皺や模様の形に本体に筋彫りを入れ、 筋彫りに目打ちなどで布の端を押し込んで衣装を着ているように仕立てた人形。 この、筋彫りに布の端を押し込む動作を「木目込む(決め込む)」ということから、木目込み人形と呼ばれるようになった。 全身が桐塑で出来ているものと、頭を別に作り、完成した胴体に差し込んだものとがあるが、 頭を別に仕立てる場合でも目にはガラスを入れず、描き目であることが多い。
京都の上賀茂神社に仕える雑掌高橋忠重が、木切れに布を木目込んで人形を作ったのが始まりとされている。
雛人形や七福神といったヒトガタの人形のほか、干支飾りや観賞用の手鞠なども存在する。
[編集] 種類
- 加茂人形(かもにんぎょう) - 加茂川人形(かもがわにんぎょう)とも。高橋忠重およびその子孫が作った人形。現存数は少ない。大きさが3cm-10cmと、とても小さいのが特徴。全身が柳などの木で出来ており、人間に近い表情をしている。
- 真多呂人形(またろにんぎょう)
- 江戸木目込み人形(えどきめこみにんぎょう)- 木目込人形が正徳年間に江戸に伝わり、改良を加えられたもの。京都の木目込人形に比べ、やせ形で目鼻が小さいのが特徴。頭は桐塑または素焼きで出来ている。