月光蝶
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月光蝶(げっこうちょう)とは、アニメ『∀ガンダム』に登場した架空の兵器あるいはシステム。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 概要
∀ガンダムに搭載され、後に黒歴史と呼ばれるかつての進んだ文明を土へと還し、葬り去ったシステム。 兄妹機のターンXにも月光蝶が搭載されている。
月光蝶(システム)は無数のナノマシンであり、このナノマシンは物質を分解して砂にする。過去に∀ガンダムがこれで地球上の全ての文明を葬った。人工物(例えばビル、乗用車、兵器など)だけを砂(ただの金属の小さい粒)に分解し変えるといわれるが、月光蝶の中で戦っているところを見ると、月光蝶が搭載されているモビルスーツ(∀ガンダムとターンX)には通用しないようである(おそらく、∀ガンダムとターンXが「ナノマシンの貯蔵庫」としての役割をしていると思われる為、通用しないと思われる)。
設定では、最大出力で月光蝶を展開した場合、地球から木星までの距離(約8億km)まで展開できるという。機体の背部から射出。Iフィールドの力場にナノマシンを乗せて散布する姿がまるで蝶の羽のように見える。射出されたナノマシンはプリズムのように光を反射し、様々な色に見える。パイロットの操作次第で、攻撃や防御に転用可能で、ある程度の制御も可能。だが∀ガンダムとターンXとの戦闘時にパイロットの意思に関係なく月光蝶が誤作動して暴走するが、太古に月光蝶の暴走を目の当たりしたコレン・ナンダーの決死の行動により暴走を食い止めた。
他のガンダムシリーズを代表するシステム(あるいは兵器)を凌駕した能力を有する(誤作動が無く、エネルギーチャージが0に等しいなど)ため、間違いなくガンダムシリーズ最強最悪のシステム(あるいは兵器)である。
[編集] アニメ作中
第44話でジャンダルムを押し戻そうとした時、月光蝶らしきものが初登場しており、この場面では戦艦の攻撃に対してエネルギーの吸収を行っている、ミサイルも分解吸収したようだ。その後、メリ-ベルが∀ガンダムに搭乗した際に、解析の結果として不完全な形で発動し、地球の地表上で散布させていた。最終決戦では、ターンタイプ二機の戦いの最中発現したXの月光蝶が、コレンカプルを巻き込み撃墜し、その後周囲の空間全方位に向けて拡散されようとしていた。その際にはソレイユとスモー部隊がIフィールドバリアで月光蝶の拡散を食い止めようとしたが、ソレイユは全エネルギーを放出した結果墜落している。最後の戦いにおいて相打ちとなった後は、両機から発生したナノマシンの繭がターンタイプ二機を取り込みその活動を停止した。 規模が黒歴史時代と比べ控えめなのは∀の性能が未だ完全に引き出されていないためである。
[編集] ゲーム
『スーパーロボット大戦α外伝』に登場した際、暴走したゲッター線を月光蝶で押さえ込むという活躍を見せたほか、『Another Century's Episode 3 THE FINAL』ではターンXが放った月光蝶をオウカオー(リーンの翼)のリーンの翼で収束させるなどのコンビネーション技を披露した。また『SDガンダム GGENERETION DS』では月光蝶を応用した機能を持つセンチュリオというナノマシン製のオリジナルMSが登場する。
[編集] その他
- 福井晴敏著『月に繭地には果実』では、大量のナノマシンという点では共通しているが物質を分解しているわけではなく、その他のナノマシンに干渉し、自壊させる命令を与えるものとされている。これは、前記の小説において、地球上の大地、樹木、建造物に及ぶ全ての物体が、ナノマシンで構成されているという設定となっているためである。
- 『機動戦士ガンダム00』に登場するガンダムスローネ・ドライが使用するGNステルスフィールドは月光蝶とよく似た描写となっている(ただし、ナノマシンを散布するわけではなく、広範囲にわたって通信を阻害する)。
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