春駒
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製法は、晒し餡・上新粉・白玉粉・小麦粉・黒砂糖・白双糖を混ぜ合わせた物に水を入れて捏ね上げ、形を10cm程度の円柱状に整えた後に蒸し上げて完成となり、その食感はういろうに近似している。
江戸時代に製法が確立したとされており、昔は数十cm程に長く作られた為、その形状から馬の陰茎を指す、うまんまら(馬ん魔羅)と呼ばれていた。
春駒と呼ばれる様になったのは、この菓子が献上され、その名称を尋ねられた時に、「うまんまら」と言う表現が直接的だった事から、周囲が閉口してしまった為、言い替えられた物であるとされており、その時に献上された人物については、当時の島津藩主や、行幸で鹿児島を訪れた皇族等、諸説様々な話が伝えられている。