日本海オロロンライン
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日本海オロロンライン(にほんかいオロロンライン)は、北海道日本海側・石狩市から天塩郡天塩町までの国道231号・国道232号の愛称である。広義には小樽から稚内をさす場合もある。国道231号及び国道232号は留萌市で接続する。オロロンラインとも称される。
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[編集] 経路
国道231号区間は、石狩市の漁村(旧厚田村や浜益村)をとおり、濃昼山道、送毛山道等を越え、雄冬岬を回り増毛町を経て留萌市へ至る。おおむね日本海に沿い、山道等では海を眺望するルートである。
留萌以北の国道232号は浜沿いを走るルートで、小平町、苫前町、羽幌町、初山別村、遠別町を経て天塩町に至る。沿線には、旧羽幌線高架の遺構が残る。羽幌温泉(サンセットはぼろ)、初山別天文台などの施設があり、天売島・焼尻島を望む日本海の眺望とともにドライブルートとして観光ガイド等に紹介されている。
[編集] 札幌対稚内方面の交通路としての機能
日本海オロロンラインには、札幌と石狩市、増毛町、留萌市、留萌以北の各町村及び天塩町・豊富町・稚内市方面を結ぶ都市間バスが設定されている。
- 札幌~稚内間:特急はまなす号(銀嶺バス)、特急わっかない号(宗谷バス)6時間
- 札幌~羽幌・豊富間:特急はぼろ号(沿岸バス)5時間10分(札幌~豊富間)
- 札幌~(オロロンライン)~留萌間:日本海るもい号(北海道中央バス)3時間5分
- 対国道40号
札幌・旭川方面と豊富・稚内方面の間は、途上に士別市・名寄市を擁し浜頓別町・枝幸町等北オホーツクへの国道を分岐する国道40号が動脈として機能するが、塩狩峠の急勾配を抱え、名寄以北は天塩川に沿い蛇行する。一方、オロロンラインは、国道231号区間は送毛山道や雄冬岬を回るものの、留萌以北では海岸線沿いに平坦な道を辿り道路形状が直線的である。
オロロンライン経由に都市間バスが6便、所要6時間で設定されているのに比べ、国道40号経由のルートでは、現在は札幌・稚内発着の設定はない。札幌~旭川間(高速あさひかわ号)のバスは2時間20分、と旭川~稚内間(特急わっかない号)は4時間40分を要するので、旭川市内の移動にかかる時間を差し引いても、道央自動車道経由とオロロンライン経由では札幌~稚内間の所要時間は大きく変わらないと言える。
- 対鉄道
地方交通線である宗谷本線が2000年が高速化事業により高速化され、同線昼行急行「宗谷」、「サロベツ」、「礼文」(計3往復)、夜行急行「利尻」(1往復)がいずれも特急化され所要時間が短縮化された(昼行の所要時間は、振り子式車両を使用する特急「スーパー宗谷」は札幌~稚内間でおよそ4時間58分、従来型のキハ183系を使用する特急「サロベツ」は約5時間24分)。
バスの所要時間は札幌~稚内間が6時間、札幌~豊富間が5時間10分であり、宗谷本線高速化により鉄道との差は広がっている。特に冬季は道路状況により実際の所要時間は設定時間よりも延びることもある。
ただし、札幌と豊富・稚内を結ぶ夜行便に関しては、2006年3月に「利尻」が乗客減少により夏季のみ運行の臨時列車に格下げされた。これにより、現在札幌~稚内間を夜間移動できるのはバスのみとなっている。
- 地域交通
留萌十字街を中心に、雄冬、大別苅、増毛方面、小平、鬼鹿、苫前、羽幌、豊富方面へ沿岸バスがローカル便を運行する。一部は深川市・旭川市方面へ国道233号経由で乗り入れる。
雄冬、増毛経由で石狩市方面へは、4月~11月末日の土日祝日及び夏季繁忙期に限り、国道231号を経由する日本海るもい号が朝夕1便運行される。
[編集] 愛称の由来
天売島に住むオロロン(ウミガラスの別名)にちなんだものである。
[編集] 観光
- 黄金岬 (夕日の名所)留萌市
- おびら鰊番屋 小平町
- とままえ温泉ふわっと 苫前町
- 暑寒別天売焼尻国定公園 増毛町 羽幌町
- サンセットプラザはぼろ 羽幌町
- はぼろサンセットビーチ 羽幌町
- 岬の湯 初山別村
- てしお温泉夕映 天塩町