情緒障害
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情緒障害(じょうちょしょうがい・じょうしょしょうがい)とは、心理的な原因などにより、情緒に障害があること。文部科学省では「情緒の現れ方が偏っていたり、その現れ方が激しかったりする状態を、自分の意志ではコントロールできないことが継続し、学校生活や社会生活に支障となる状態」と説明し、具体的には場面緘黙(選択性緘黙)、奇声などをあげている。その他にも「約束事などの時間が迫ったり遅れたりすると暴走する」、「秘密にしていることがばれると興奮する」、「大声を上げて怒鳴る」、「人に起こられたり批判されたりするとむしゃくしゃする」「暴力や体罰を振るう」、「自分の身を犠牲にするような行動に出る」などの暴走行為や異常行動などを起こしたりすることが多い。
情緒障害は精神障害の一種ですが、普通の精神障害とは違って健常者と変わりがなく、児童相談所での検査を受けても陽性と診断されず見過ごされることが多いという特徴がある。そのため、世間から「子供ようなやつだ!」とか「じゃじゃ馬野郎だ!」などと差別的なイメージをされてしまうため、自分が障害者であっても障害者だと気遣ってくれないことが多い。
自閉症は、以前は子育ての失敗が原因であると思われていたため、学校教育用語では情緒障害に分類され、自閉症児の所属する特殊学級は情緒障害児学級という名前であるが、通級制においては、2006年4月1日の学校教育法施行規則の改正により、「情緒障害」と自閉症とは明確に区分された。
自閉症は発達障害に分類される。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 学校教育法施行規則第73条の21