序ノ口
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序ノ口(じょのくち)は、大相撲の番付の最下位の階級。番付表では最も小さい文字で書かれるため、相撲界では「虫眼鏡」とも呼ばれる。
[編集] 地位の概要
前相撲を取り出世した者が、はじめて番付に名前を載せることができる地位。通常1場所で7番の相撲をとり、4勝以上挙げて勝ち越せば大抵序二段に昇進できる。新弟子が多く番付につく場合、それに押し上げられる形で、負け越していても昇進することもある。なお、定員は特に決まっていない。
序ノ口で1番でも相撲を取れば、翌場所も序ノ口に留め置かれるが、怪我や病気等で全休(不戦敗含む)すれば、番付外に降下し、序ノ口に復帰するためには再び前相撲を取って再出世する必要がある。このため、怪我や病気が完治していなくても13日目から出場し、1番だけ相撲を取る力士もいる。
「物事のとりかかりの部分」を意味する「序の口」はこれに由来する。 またこの地位を「序の口」と表記している場合もあるがそれは間違いで、正式には「序ノ口」である。