巨大ゾイド
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巨大ゾイド(きょだい-)は、タカラトミー(旧トミー)より発売されている『ゾイド』シリーズに登場する架空の兵器。主に大型の電動モーター駆動キット、およびこれに類する大きさのものを指す。90年まで展開された「メカ生体ZOIDS」では「B/O」シリーズと呼ばれていた。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] アイアンコング
詳細はアイアンコングを参照。
[編集] エナジーライガー
詳細はエナジーライガーを参照。
[編集] エレファンダー
エレファンダー ELEPHANDER |
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番号 | EZ-038 |
所属 | ガイロス帝国 バックドラフト団/チーム・エレファンダー(スラッシュゼロ) ディガルド討伐軍/エレファンダー遊撃隊(ジェネシス) |
分類 | エレファント型 |
全長 | 21.6m |
全高 | 10.8m |
重量 | 180.0t |
最高速度 | 130.0km/h |
乗員人数 | 2名 |
主な搭乗者 | ヒンター・ハルトマン大尉 チーム・エレファンダー(スラッシュゼロ) ストラ・スフィグマ サンダース ハック(ジェネシス) |
武装 装備 |
ツインクラッシャータスク×2 ストライクアイアンクロー(鼻部先端) AZ60mmハイパーレーザーガン×2(鼻部先端) 2連装45mmビームガン(鼻部付け根) Eシールドジェネレーター×2(耳) AZ105mmビームガン(背部砲塔) AZ115mmパルスレーザーガン(背部砲塔) 45mmビームガン×2(背部側面) AZ144mmレールガン(腹部) AZ105mmリニアガン×2(腹部) 45mmマシンガン(尾部) |
対ゲリラ戦、対城塞攻略戦を想定して開発されたガイロス帝国軍のエレファント(ゾウ)型重ゾイド。任務に応じて装備の換装が容易に行えるという特徴から「換装機獣」の異名を持つ。なお、エレファンダーの換装システムが、後にライガーゼロおよびバーサークフューラーに採用されるCAS(チェンジングアーマーシステム)の雛形となっている。
エレファンダーの換装形態は、ノーマルタイプを基本形に、ツインクラッシャータスク(牙)をマンモスのような大型のものとし頭部形状も変更したコマンダータイプ(指揮官型)、鼻部先端をESCS(エスクス)ユニットに変更したファイタータイプ(格闘・防御型)、鼻部先端を対地レーダーに、耳をレーダーイヤーに、背部砲塔をレーダービークルに変更したスカウタータイプ(索敵・探査型)である。また、背部砲塔をカスタマイズパーツCP-15 アサルトガトリングユニットに変更したエレファンダーAG(アサルトガトリング)は、最も攻撃力の高い仕様とされる。
ESCSユニットに関する解説はキットのパッケージや説明書では見られないが、小学館発行の学年誌「小学三年生」2001年01月号では、ESCSとはEnergy Sword with Cannon Shieldの略であり、ビーム刃発生装置およびビーム砲とされている。ゾイド公式ファンブック3巻の機体解説にEシールドパーツとの記述があることから、Eシールドの技術を応用しビーム刃を発生させているものと推察される。アニメ『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』にて、ビーム刃を(いわゆるビームサーベルのように)使用している様子が確認できる。
アニメではバトルストーリーの設定よりも巨大な機体として描かれている。
(注:機体諸元はノーマルタイプのもの。)
[編集] 作中での活躍
初登場はゾイド公式ファンブック3巻。西方大陸東端に追い詰めたヘリック共和国軍に止めを刺すべく開発が進められていたが、ロールアウトした時には形勢が逆転しており、味方の撤退を助けるべく殿軍(しんがり)としての役割が与えられた。暗黒大陸での戦いでは目立ったエピソードは無いが、多用途性を買われ各戦線において投入されている。
- アニメ『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』
バックドラフト団の擁するチーム・エレファンダーの機体として第6話以降に登場。
- アニメ『ゾイドジェネシス』
ハック率いるエレファンダー遊撃隊の機体としてブラウン系のカラーリングで登場。初登場した第2話ではザイリンの駆るバイオメガラプトルに一蹴されてしまうが、後に再編成されディガルド討伐軍に参加。最終決戦まで活躍する。また野良ゾイドの群れとしても登場している。
[編集] オルディオス
オルディオス ORUDIOS |
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番号 | RPZ-18 |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | ペガサス型 |
全長 | 26.3m |
全高 | 19.4m |
重量 | 140t |
最高速度 | 地上 360km/h 空中 M3.6 |
乗員人数 | 1名 |
主な搭乗者 | ロイ・ジー・クルーガ中尉 |
ZEP | 攻撃力:32 防御力:40 総合力:72 |
武装 装備 |
サンダーブレード ミサイルポッド×2 加速衝撃砲×2 グレートバスター×2 アクティブレーダー×2 冷却用放熱口×2 高機動ブースター×7 メタルプロテクター×4 パワーコネクター |
ヘリック共和国空軍グラハム大尉の開発したペガサス型の大型飛行ゾイド。攻撃力、防御力、最高速度、限界高度、航続距離のいずれもガイロス帝国軍のギル・ベイダーに敵わないが、機動力、運動性に優れており、ギル・ベイダーの二倍もの旋回性能を誇る。機体の両側に装備されているグレートバスターは翼で吸収した超電磁エネルギーを体内で増幅し発射する武器で、デスザウラーをも一撃で葬り去る。
頭部に装備した超硬質合金製のサンダーブレードは、敵に突き刺し強力な電磁エネルギーを流し込む格闘用武器である。無敵のギルベイダーに苦しめられていた共和国にとって本機は救世主的存在となった。
ZAC2056年の惑星Zi大異変で多くのゾイド同様、絶滅してしまったと思われる。なお、「時空間を自在に飛べる」とする設定が存在したが、具体的な機能は明らかにされていない。
[編集] 製品
キットは歩行と連動して首、翼、グレートバスターが動くが、ポーズスイッチによって止めることができる。パッケージや広告の写真と実際に発売された製品には角、頭部、脚部のプロテクター、翼の形状に違いがある。背部にはグレードアップユニットを装備し、アイフラッシャーにも連動する。
[編集] 作中での活躍
新ゾイドバトルストーリーではグラハム大尉が設計し、その設計原案をもとにトミー・ミューラー大佐が作り上げた機体である。ZAC2054年6月、戦死したグラハム大尉の仇を討つべくロイ・ジー・クルーガ中尉が搭乗。
暗黒軍のギルベイダーによる中央大陸攻撃前に、クルーガ機が暗黒大陸にてギル・ベイダーと交戦。僅か1パーセントという勝率であったが、ギル・ベイダーのコクピットをサンダーブレードで貫き、相討ちに持ち込みながらも撃破に成功(クルーガ中尉は生還)、この事によって鉄の意志を持つガイロス皇帝の中央大陸攻撃を断念させることとなる。
キット付属のゾイドグラフィックスではZAC2056年、ゼネバス救出の任務を帯びたオルディオスの中隊がデビルメイズ地帯の敵軍を撃破し、ガイロス帝国帝都ダークネスに到達。救出作戦を図ったが、アイス・ブレーザー、ガン・ギャラド、デス・キャットを中心とする暗黒軍団に阻止された。なお、同年11月、ゼネバスは惑星Zi大異変の最中に死亡。
バトルクーガーと編隊を組み、ギルベイダー、ガン・ギャラドという暗黒ゾイドと空中戦を展開し、キングゴジュラス登場まで、共和国戦線を支え続けた。
[編集] ガン・ギャラド
ガン・ギャラド GUN GYALADO |
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番号 | DPZ-23 |
所属 | ガイロス帝国 |
分類 | ドラゴン型 |
全長 | 飛行形態 36.0m 地上形態 23.0m |
全高 | 飛行形態 11.0m 地上形態 15.0m |
全幅 | 飛行形態 20.0m 地上形態 10.0m |
重量 | 155t |
最高速度 | 飛行形態 M3.7 地上形態 100km/h |
乗員人数 | 1名 |
ZEP | 攻撃力:42 防御力:39 総合力:81 |
武装 装備 |
ハイパー荷電粒子砲 パルスキャノン砲 火炎放射器 3門衝撃砲 全天候3Dレーダー アイスメタルプロテクター ガルウイング ゴッドテイル パワーコネクター |
第一次大陸間戦争末期、ギル・ベイダーに次ぐ飛行ゾイドとして開発されたガイロス帝国軍のドラゴン型ゾイド。状況に応じて飛行形態と地上形態に変形する可変機能を持ち、オルディオスなどヘリック共和国軍の精鋭ゾイドに対抗した。ジーク・ドーベル、アイス・ブレーザーと編成された師団は暗黒軍団と呼ばれ、帝都ダークネス防衛任務を主とした。ZAC2056年の惑星Zi大異変で多くのゾイド同様、絶滅してしまったと思われる。
頚部、肩部、四肢、尾部に配されたアイスメタルプロテクターは、キットでは銀色のめっきパーツで再現されている。ガルウイング(主翼)は、左右それぞれがクリアレッドのパーツの一体成型。パルスキャノン砲はその上部にハイパー荷電粒子砲を設置する構造となっているため、グレードアップユニットNO.2として発売されたパルスキャノンとは形状が少し異なる。地上及び飛行形態では四肢、口が連動しながら歩行する。また、地上形態では起きている上半身を下方へ伏せると、頚部も同時に動き飛行形態に移行する。単三電池1本を電源とし、尾部付け根にある電池ボックスが常に接地して歩行を補助している。
[編集] ゴジュラス
詳細はゴジュラスを参照。
[編集] ゴジュラスギガ
詳細はゴジュラスギガを参照。
[編集] ゴルドス
ゴルドス GORDOS |
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番号 | RBOZ-004(旧) RZ-008(新) |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | 恐竜型(旧) ステゴサウルス型(新) |
ロールアウト | ZAC2030年 |
全長 | 30.3m |
全高 | 15.1m |
全幅 | 9.3m |
重量 | 199.0t |
最高速度 | 80km/h |
乗員人数 | 2名 |
主な搭乗者 | |
武装 装備 |
105mm高速レールガン×2(背部) TRZ20mmリニアレーザーガン(背部右) ARZ20mmビームガン(背部左) パノーバ20mm地対空ビーム砲×2(尾部付け根) AMD30mm2連装ビーム砲(尾部先端上面) マクサー30mm他用途マシンガン×2(尾部先端側面) ハイパーバイトファング チタンスパイク×4 GPS磁気探知機 |
おとなしく扱いやすいため、中央大陸戦争以前から輸送用として使用されていたステゴサウルス型ゾイド。開戦後は背びれを全天候レーダーに改造し、ヘリック共和国軍の電子戦用ゾイドとして強行偵察や情報収集などに活躍した。ZAC2044年、後継機のゴルヘックス完成に伴い第一線から退く。しかしZAC2099年の第二次大陸間戦争開戦後はレーダーをGPS磁気探知機に改装して電子装備を一新、実戦に復帰した。
ロングレンジバスターキャノン(カスタマイズパーツCP-10 ゴジュラスキャノンセット)を装備した長距離射撃タイプも配備されており、こちらはレーダーを活用した精密な砲撃が可能である。
アニメ『ゾイド -ZOIDS-』では通常機のほか、第3話にて白い機体色と青いキャノピーのホワイトゴルドスが登場している。
[編集] キャノニアーゴルドス
キャノニアーゴルドス CANNONEER GORDOS |
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番号 | 09 |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | ステゴサウルス型 |
全長 | 30.3m |
全高 | 19.4m |
重量 | 250.0t |
最高速度 | 70km/h |
乗員人数 | 2名 |
主な搭乗者 | バスター・アイソップ少尉 |
武装 装備 |
105mm高速レールガン×2(背部) パノーバ20mm地対空ビーム砲×2(尾部付け根) AMD30mm2連装ビーム砲(尾部先端上面) ハイパーバイトファング チタンスパイク×4 GPS磁気探知機 ロングレンジバスターキャノン×2 AZ4連装ショックガン 8連装ミサイルポッド×2 エネルギータンク×2 動力ケーブル×2 スタビライザー×2(尾部先端側面) |
ゴルドスのGPS磁気探知機とデータリンクした射撃管制装置Fire Control System:FCS)による精密射撃を活かすため、ロングレンジバスターキャノン、ミサイルポッドなどを装備した重砲仕様。カラーリングは、通常機では緑だった本体が濃紺に、背びれが銀から金に変更されている。ゾイド公式ファンブック4巻のニクス大陸における戦闘でその姿が確認できる。
ウェブコミック『ZOIDS妄想戦記』「蒼い救世主」に登場する予定だったが、妄想戦記そのものが中断しているため、このエピソードは製作されていない。公開された情報(キットの箱解説及び『ゾイド・コア・ボックス』付属「プロイツェンの反逆」)では、本来キャノニアーゴルドスはファイアーフォックスとのコンビネーションを目的とした機体であり、共にヘリック共和国軍レイフォースエンジェルスに配備される予定であった。しかし、ファイアーフォックスがネオゼネバス帝国の諜報部隊に奪取されたため、バスタートータスを失ったバスター・アイソップ少尉に受け渡されたとされている。
成型色とシールを変更したゴルドス及び追加装備(旧シリーズの「改造セット<共和国側大型メカ用>」を薄青色に成型色変更したもの)を同梱したキットが、2003年08月28日頃、ハピネット加盟店にて定価4980円で限定発売された。
なお、キャノニアーゴルドスは旧シリーズでシャイアンと呼称された仕様に近い。通常のゴルドスでは背部右に装着するTRZ20mmリニアレーザーガンを口吻部左に、背部左のARZ20mmビームガンを口吻部右にそれぞれ移設することでシャイアンの武装を再現できる。
(注:機体諸元は『ゾイド・コア・ボックス』付属「プロイツェンの反逆」より。)
[編集] サラマンダー
詳細はサラマンダーを参照。
[編集] ゾイドマンモス
ゾイドマンモス ZOIDS MAMMMOS |
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番号 | RBOZ-002 |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | マンモス型 重装甲型 |
全長 | 21.6m |
全高 | 12.2m |
全幅 | 12.9m |
重量 | 145t |
最高速度 | 85km/h |
乗員人数 | 3名 |
武装 装備 |
パノーバ20mm地対空ビーム砲×2 マクサー30mm他用途マシンガン×2 マクサー50mm砲×2 ビーム発生器内蔵牙×2 マクサー20mmビーム砲(クレーン銃座式) |
ヘリック共和国軍が中央大陸戦争初期に開発したマンモス型の重ゾイド。主に寒冷地での戦いを得意とする。ゾイドバトルストーリー3巻(ZAC2046年)では既に旧式化が目立っているにもかかわらず、冷凍ガス砲を装備しデスザウラーを凍りつかせて撃退する活躍を見せている。ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、土木用として使われていた機体がZAC2101年の暗黒大陸での戦いに備えて徴用された。
パワーはゴジュラスにすら匹敵するが格闘用の兵装に乏しいため、格闘能力はさほど高くない。また、装備している火器はゴジュラスと同一の物が多い。
ゾイド生誕20周年記念として2003年に限定販売された『ゾイド・コア・ボックス』に当時のカラーリングのまま同梱。原版が失われたという箱のカラー写真をCGで再現するこだわりぶりである。
- 機体バリエーション
マンモスキャノン
PSの『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』に登場した改良機。ゴジュラスのロングレンジバスターキャノンと4連ショックカノンを装備して火力を上げ、ゴジュラスMk-Ⅱ量産型の装備を付けたものとなっている。
マンモスMk-Ⅱ
上に同じくゲームに登場した改良機。ゴジュラスのロングレンジバスターキャノンと4連ショックカノンに加えミサイルポッドとエネルギータンクを追加装備した。ゴジュラス ジ・オーガの装備を付けたものとなっている。
- 改造機
マンモスの騎士
マンモスの上半身を改造し、人型にしたもので、槍と盾を振るう。キットは機動戦士ガンダムのギャンとおぼしき上半身にゴドスの頭を付けたもの。ケンタウロスの元祖的機体かもしれない。
寒冷地使用機
元々寒冷地に生息していたマンモスの特性を活かし、雪中攻撃用に改造したもの。ゾイドバトルストーリー3に登場し、冷凍ガスをデスザウラーに噴射して氷付けにし、その行動を阻んでしまった。
[編集] ディバイソン
ディバイソン DIBAISON |
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番号 | RBOZ-006(旧) RZ-031 |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | バッファロー型 |
全長 | 20.6m |
全高 | 10.8m |
全幅 | 7.5m |
重量 | 230t |
最高速度 | 130km/h |
乗員人数 | 2名 |
武装 | 武装=105mm17門突撃砲 8連ミサイルポッド×2 35mm対空砲×2 対ゾイド3連衝撃砲 パルスビームガン 超鋼角(ツインクラッシャーホーン)×2 クラッシャーメタルスパイク×4 収納式後方警戒レーダー |
中央大陸戦争時代、ゼネバス帝国軍のデスザウラーに対抗するためヘリック共和国軍が開発したバッファロー型突撃戦用ゾイド。重装甲を誇り、機体前面に集中的に装備された105mm17連突撃砲(砲弾室には自動装填装置が組み込まれているため、発射速度が速い)と二基の8連ミサイルポッドの一斉射撃はあらゆる障害物を粉砕し、超硬チタニウム合金製のツインクラッシャーホーンはデスザウラーの装甲を貫く威力を持つ。
また、おとなしい性格で扱いやすく、ZAC2056年の惑星Zi大異変後も生き残り、第二次大陸間戦争においても第一線で活躍。共和国軍将兵から絶大な人気を持つ傑作ゾイド。
キットは、角と蹄が金属パーツ(ダイキャスト製)になっているのが特徴。
[編集] 劇中での活躍
- ゾイド -ZOIDS-
- ガーディアンフォースのトーマが搭乗。元はへリック共和国のメカであるが同盟の際にガイロス帝国に渡された物を使用。彼の開発した人工知能・ビークを搭載している。必殺技はビークによってロックオンした17連砲を正確に相手に向けて撃ち放つメガロマックス。純粋な高速機であるバンのブレードライガーやアーバインのコマンドウルフ(後にライトニングサイクス)とチームを組んでは彼らに足りない火力を補って数々の事件を解決し、ジェノザウラー戦およびデススティンガー戦まで活躍した。
- ゾイド新世紀スラッシュゼロ
- チーム・ブリッツのリノンの愛機として物語序盤に登場。しかし、第6話でバックドラフト団のエレファンダーの攻撃により破壊され、下取りに出されてしまった。
- ノーマル機とは微妙にカラーリングが異なり、いくつかのゲームでは、この機体はリノン仕様にカスタマイズされた「ディバイソンLS(リノンスペシャル)」という設定で登場している。
[編集] 改造バリエーション
- ビッグ・バッド・ジョン
ゾイドバトルストーリー4巻に登場。86cm砲を搭載した改造ディバイソン。威力は絶大であり、直撃ならデスザウラーの体にさえ大穴を開けてしまうほどである。ZAC2047年4月、ゼネバス帝国軍に占領された共和国首都ヘリックシティに幽閉されていたチェスター教授を救出するために使われ、市内の教会から砲弾を乱射して暴れ回り、ヘリックシティに駐屯する帝国軍を陽動した。
- ヘッジホッグ
ゾイドバトルストーリー4巻に登場する機体で、脚部をキャタピラに変え、悪路や障害物突破の為に付けられた。
機体各部にミサイルを多数搭載し、ゲパルト戦車の砲塔を背部に取り付けている。ミサイルを全身にまとったようなところから、ヘッジホッグ(ハリネズミ)の異名を持つ。
- ディバイソンコブラ
新ゾイドバトルストーリーに登場した改造機。
機体背部に搭載した大型ミサイル1と中型ミサイル1に加え、小型ミサイル8で、数十キロ先の敵を確実に捕らえて破壊する。
- ディバイソンキャノン
PSの『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』に登場した改良機。ゴジュラスのロングレンジバスターキャノンと4連ショックカノンを装備して火力を上げたものとなっている。
[編集] デカルトドラゴン
デカルトドラゴン DECALT DRAGON |
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番号 | GZ-017 |
所属 | Zi-ARMS ソラシティ |
分類 | ドラゴン型 |
全長 | 27.3m |
全高 | 9.4m |
全幅 | 20.5m |
重量 | 120t |
最高速度 | マッハ1.8 |
乗員人数 | 1名 |
武装 | エレクトリックディスチャージャー レーザーガン×2 プラズマレールキャノン×2 ブレイクニードルテイル スマッシュテイルストライククロー×2 プラズマブレード×2 |
デスレイザーとパラブレードが合体したドラゴン型ゾイド。二機のゾイドコアの共鳴によって機体性能を飛躍的に向上、射撃武器を手に入れた上にウィング状に変化したプラズマブレードによって音速を超えての飛行も可能となった。得意技はサンダーボルト。火力、格闘力、機動力、防御力共にこのクラスの機体では最強レベルである。
アニメ『ゾイドジェネシス』では、ソラシティが保有する機体として白いデカルトドラゴンが登場。
口から放った光線の一撃でバイオラプターグイを撃墜するなど高い戦闘力を持っていたが、大群で現れたバイオラプターグイに数で押され、敗北した。翼となったプラズマブレードはGZ版ではプラズマウェーブウイングと新たな武装名が設定されている。
※機体諸元は当時、発売された「ゾイドジェネシスGZ-017デカルトドラゴン」より
[編集] デスレイザー
デスレイザー DEATH RAYZER |
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番号 | EZ-074 |
所属 | Zi-ARMS |
分類 | テリジノサウルス型 |
全長 | 22.3m |
全高 | 8.64m |
全幅 | 12.5m |
重量 | 110t |
最高速度 | 295km/h |
乗員人数 | 1名 |
武装 | プラズマブレード×4 エレクトリックディスチャージャー テイルソード レーザーガン×2 ブレイクニードルテイル ストライククロー×2 エレクトリッククロー×2 |
Zi-ARMS社が開発したテリジノサウルス型ゾイド。多面的な装甲はビームを屈折する事が可能で得意の格闘戦へ持ち込む。背部にはプラズマブレードを搭載し、その近接戦闘能力は従来の同クラスの機体を上回る。しかし、この状態ではレーザーガン以外に射撃武器を搭載していないのが唯一の欠点である。
三匹の虎伝説編ではZOITEC社の社長誘拐の為に突如ZOITECを襲撃。ZOITEC社の新型ゾイド、ワイツウルフを圧倒的な戦闘力で追いつめるも、ワイツウルフはサビンガと合体し、ワイツタイガーへと姿を変える。それによって形勢は逆転するが、ワイツタイガーはコアのパワーにボディが耐えきれず突如内部から融解してしまい戦闘不能に陥った。そしてデカルドドラゴンは社長の誘拐に成功した。
※機体諸元は当時、発売された「ZOIDS EZ-074デスレイザー」より
[編集] デッドリーコング
デッドリーコング DEADLY KONG |
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番号 | GZ-014 |
分類 | ゴリラ型 |
全長 | 14.5m |
全高 | 15.0m |
全幅 | 13.1m |
重量 | 187.0t |
最高速度 | 150km/h |
乗員人数 | 1名 |
搭乗者 | ガラガ |
武装 | ヘルズマスク パイルバンカー ヘッドバルカン×2 ショルダーショックキャノン×2 シザーアーム(封印武装) ヘルズボックス ・クロー ・斧 ・大鎌 |
アニメ『ゾイドジェネシス』に登場したガラガの乗るゴリラ型巨大ゾイド。アイアンコングとは異なり徹底的に格闘戦に特化した武装である。背部のヘルズボックスにはメタルZi製の爪を持つ副腕と斧(後に大鎌が追加装備されている)が収容されており、それらを使用することによりバイオゾイドに対しては無類の強さを発揮する。
電撃ホビーマガジンにてヘルズボックス内に謎の節足動物型ゾイドが存在する設定画が公開されているが、その正体は謎に包まれている。アニメでもその存在を匂わせる演出はいくつかあり、ボックス表面の目が動く・疾走するヘルズボックスに乗りながらの移動攻撃・ボックス内に搭載されたゾイドコアで再起動を行うなどの描写が見られる。左腕は包帯によって封印されており、その中にはメタルZiで出来た爪が隠されている。ただし、その封印を解くと暴走状態に陥り、レッゲルが尽きるまで周囲のゾイドを敵味方問わず全滅させてしまう。しかし、何故かルージの呼応によって停止している。
最終話ではレインボージャークを救うために左腕のシザーアームを開放し、量産型バイオトリケラを一掃。そのままバイオティラノに挑むが、バイオティラノによって左腕とゾイドコアを破壊されてしまう。その後はレインボージャークをかばうためにバイオケントロの攻撃を全身に受け、弁慶の立ち往生のごとき最期を遂げたと思われた。しかし、背中のヘルズボックスにゾイドコアがもう一つ存在していたために再起動。バイオヴォルケーノと共にバイオティラノを足止めした。
なお、頭部のリーオ製のマスクを閉じたのは、第8話と最終回の再起動時のみ(攻撃に使ったのは最終回のみ)と意外と少ない。
初期の名称はブラッディコングだったが、アイアンコングPKの通称がそれだった事から、恐らくこの名前に変更されたと思われる。また、キットではコスト削減のためか、部品をアイアンコングから多数流用している。また、試作写真と比べて副椀が簡素化されている。
※機体諸元は、当時発売された「ゾイドジェネシスGZ-014デッドリーコング」より
[編集] デススティンガ-
詳細はデススティンガーを参照。
[編集] ビガザウロ
ビガザウロ BIGASAURU |
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番号 | RBOZ-3 |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | 母船型 |
全長 | 33m |
全高 | 16.2m |
全幅 | 7.9m |
重量 | 131t |
最高速度 | 50km/h |
乗員人数 | 3名 |
武装 装備 |
パノーバー30mm対空ビーム砲×4 マクサー30mmビーム砲×4 重量物牽引機 |
『ゾイド』シリーズ初の巨大ゾイド。モチーフとなった生物は明確にされていないが、竜脚下目の恐竜と推察(当時の児童本ではディプロドクス型にされていた。)される。ゾイドマンモス、ゴルドス、ゴジュラスのキットはビガザウロから主要部分を流用している。 母船型と称されていることからも明らかなように、部隊の輸送と総合指揮を行う事が目的であることが推察される。
設定上も極初期の機体とされており、ゾイドバトルストーリー開始時点(ZAC2030年)で既に旧式化していたため、ゼネバス帝国の新型ゾイド類に太刀打ちできず、ウルトラザウルスの登場に伴い、その役目を譲って消えていった。
ZAC2056年の惑星Zi大異変で多くのゾイド同様、絶滅したか、旧バトルストーリーと同じく、第一線で戦う力が無く、予備軍にもなっていないと思われる(『ヘリック共和国vsガイロス帝国』では登場)。 改造バージョンとして、胴体上部に戦艦の艦橋や主砲を装備した”ウォークルーザー”や、プラモデルのキングギドラの翼を付けた飛行モデル、”キングドラゴン”が見受けられる。