川奥信号場
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川奥信号場(かわおくしんごうじょう)は、高知県幡多郡黒潮町川奥にある、土佐くろしお鉄道中村線および四国旅客鉄道(JR四国)予土線の信号場。
北緯33度09分13秒東経133度05分50秒(日本測地系)
予土線と中村線の線路上の分界点でもある。尚、営業上(運賃計算上)の境界は若井駅で、若井駅~川奥信号場間はJR四国と土佐くろしお鉄道の二重戸籍区間である。但し、同区間の敷地・線路所有者は信号場構内を含め土佐くろしお鉄道となっている。
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[編集] 構造
若井駅より荷稲駅方向に約3.6kmにある2線の信号場。荷稲駅方より予土線が中村線に合流する。中村線のループ線途中から予土線が分岐するようになっており、信号場自体も曲線上に設置されている。
構内配線図の通り、本信号場は「単線分岐交換型信号場」である。中村線・予土線いずれの列車とも交換・待避が可能である。
中村線側は1線スルー構造となっており、「南風」「しまんと」「あしずり」などの特急列車は速度を落とさずに(信号場付近の速度制限は65km/h)通過できる。
若井方の分岐側通過には40km/hの速度制限、荷稲・家地川方のシーサスクロッシング分岐側通過には35km/hの速度制限がある。
[編集] 周辺
- 山間部であるが、付近に四万十町と四万十市方面との実質的な近道である高知県道329号秋丸佐賀線がある。
この県道が線路を横断するための踏切が、本信号場の若井側にある。
- 予土線は四万十川水系からこの信号場で一度伊与喜川水系に入り、再び四万十川水系に戻ることになる。
[編集] 歴史
- 1974年(昭和49年)3月1日 予土線開業による列車の分岐に対応するために設置。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により四国旅客鉄道に承継。
- 1988年(昭和63年)4月1日 JR中村線廃止・土佐くろしお鉄道中村線開業に伴い、土佐くろしお鉄道に承継。
[編集] 隣の施設
- 四国旅客鉄道
- 予土線
- 若井駅 - 川奥信号場 - 家地川駅
土佐くろしお鉄道中村線・宿毛線 |
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