小仏トンネル
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小仏トンネル (こぼとけトンネル)は、東京都八王子市と神奈川県相模原市相模湖町の都県境にあるトンネルであり、県境の小仏峠付近の山を貫く。中央本線と中央自動車道で同一名称が使われている。甲州街道(国道20号)はこれより南の大垂水峠を越えるが、勾配をなるべく避けたい鉄道と高速道路は直線的な地形・ルートが望まれたことから、大垂水峠経由ではなく、小仏峠経由で作られた。日曜祝日の午後など交通量が増える時期に渋滞が起こりやすいトンネルである。 ちなみに中央自動車道の上りトンネル内の壁面にはっきり東京都と神奈川県の県境が書かれている。
[編集] 中央自動車道小仏トンネル
中央自動車道の八王子JCTから相模湖東出口(下り線)、相模湖IC(上り線)の間にあるトンネルである。
正式には、下り線が小仏トンネル、上り線が小仏第二トンネルという名前だが、一般には下り線も上り線も併せて小仏トンネルと呼ぶ。
全長:下り線1,642m、上り線2,002m
沿革
*上り車線が上野原ICで3車線から2車線に減り、更に相模湖ICからトンネル中間まで上り坂になり速度が落ち、その上上り車線での登坂車線の増設工事などの要因から渋滞の先頭になる。そのため、繁忙期の交通情報には渋滞個所としてたびたび「小仏トンネル」の名前が出てくる。さらに下り線においても、2007年6月23日八王子ジャンクションの開通により、圏央道から流入する車によって交通量が増え、さらなる渋滞個所になることが予測される。
[編集] 中央本線小仏トンネル・新小仏トンネル
JR東日本・中央本線(中央東線)の高尾駅と相模湖駅の間にあるトンネルである。
「あずさ」・「スーパーあずさ」や「かいじ」などの特急列車が走り、東京から大月・河口湖・甲府へ向かう大動脈のトンネルとして機能している。 パンタグラフの折り畳み時の高さが高い通常型交直流電車などは通過できない。そのため、通過できる車両とできない車両が判別できるよう、可能なものにはマークが付いている。
小仏トンネル (全長:2,574m 単線。上り列車専用)
- 官設鉄道によって作られたトンネルである。
新小仏トンネル(全長:2,594m 単線。下り列車専用)
- 同区間の複線化時に開通。
沿革
- 新小仏トンネル開通に伴い、既設の小仏トンネルは上り列車専用、新小仏トンネルは下り列車専用として供用開始