寺田貴信
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寺田 貴信(てらだ たかのぶ、1969年11月11日 - 、血液型B型)は、バンプレソフト SR開発課 SR戦略推進室リーダー。京都府出身。
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[編集] 人物
- バンプレストを代表するゲーム『スーパーロボット大戦シリーズ』のプロデューサーを務めている。かつては「寺田大将軍」の名でTV出演等の広報活動をしていた為、広報出身だと勘違いされる事が多いが、入社当初から(ゲーム)開発の人間であることを本人が明かしている。しかし、雑誌や攻略本のインタビュー、ラジオ出演などメディアへの露出度が高いので、実質的な広告塔と言える。
- 自身も相当なロボット・特撮マニアであり、現在でもプラモデルなど買い集めている。幼少期は『マジンガーZ』や『グレートマジンガー』、『超電磁ロボ コン・バトラーV』に『合身戦隊メカンダーロボ』などを見て育ち、学生時代は周りにロボットアニメのファンの友達がいない中で『機動戦士ガンダム』に夢中になっていた。他に影響を受けたロボットアニメ作品として『機動戦士Ζガンダム』や『伝説巨神イデオン』なども挙げており、「自分たちの世代は青春時代にこの2作品を見ているか見ていないかでその後の人生観が変わってくると思う」というコメントもしていた。また、『メガゾーン23』も大変思い入れの強い作品であるとの事で、『スーパーロボット大戦D』に同作品が登場した際にはその思いの丈を語っていた。
- 体型は基本的には太り気味だが、忙しさ故に太ったり痩せたりを繰り返している。以前ダイエットに成功し、ブログで自身の体重を公開した事もある。
- 『スーパーロボット大戦α』シリーズではシナリオにも大きく関わった。特に『α』はシリーズでも最大の売り上げを誇ったが、ネット上での議論を数多く呼んだ作品でもある為に寺田もバッシングの的となった。そういった騒ぎは匿名掲示板を中心に広がり、『α外伝』発売後まで続いた。荒らし目的のアスキーアートなども作られ、人格を否定するような書き込みなどもみられた。また、OG関連では個人的な理由でキャラクターの待遇を決めているかのような発言を幾つか行い、雑誌等でのインタビューなど露出が多いことももあり再びバッシングの対象となった。
近年のインタビューでは原作を重要な位置に置き、バンプレストオリジナルはそれらをリスペクトした上で設定する方針を発表している。 - 『OG』や『ディバイン・ウォーズ』でも一部のシナリオを担当する。傾向としては、理屈よりも初見のインパクトを重視したアイディアに長ける。例えばダイゼンガーのネーミングも寺田の命名である。その一方で執筆は本業ではない。本人はシナリオを書いている事に対して「(プレイヤーが思っているほど)楽しくない」と語った事がある。
- 上記のように、数学的な理屈より感覚的な部分の方が得意である。
- 『OGS』の攻略本でのインタビューでも「じっくり考えたものより、3秒ほどで思いついたものの方が受けが良い」と語っている。
- 『スパロボOG』のキャスティングでも、キャラクターに自分が合うと思った声優の声を、頭の中で当てはめて想像していたという(この作業のことを本人曰く「脳内再生」と呼んでいる)。例として、『OGS』に登場するキャラ「アクセル・アルマー」の声は神奈延年が良いのではないかと思っていたそうで、後日、アクセルの設定を作った人物にこの事を伝えたら「私も同じ(意見)です」と言われ、キャストが決まる元となっている。その影響なのか、起用される役者はいわゆる現在売れている若手に多いアイドル声優ではなく、知名度の低い若手や中堅ベテランクラスが多い。
- 『スパロボ』シリーズで主人公に誕生日・血液型が選択できる作品では、寺田と同じ11月11日生まれのB型にすると強力な精神コマンドを持つキャラになるのがお馴染みとなっている。
- 『サンライズラヂオ』にレギュラーとして出演しているが、「スパロボ」の製作が忙しい時には、休むことが多い。自宅で放送が録音された時には、パーソナリティの美郷あきや番組スタッフなどに自身が調理したお好み焼きをふるまっている。又、特技がスキーということもあり、メンバーでスキー場へ行った時に美郷あきの滑り方をコーチしている。
- 寺田本人はかなり緊張するタイプであると語っており、イベントなどで進行役の時に、進行内容が頭の中から飛んでしまったり、ゲスト出演の時でも、あまりしゃべる事が出来ず共演者に助けてもらったりすることがある程、人前には弱い。他に、以前は「人見知り」をしたらしく、当時『サンライズラヂオ』に出演しはじめた頃、番組スタッフと打ち合わせ以外はほとんど喋らなかったという(スタッフは「お互いに人見知りしていた」と後に語っている)。しばらくその状況は続き、当時共演者などがスタッフと寺田の間で話をして助け舟を出していた。現在ではこういった事は無く、コミュニケーションも問題なくとれている。
- 普段人前で話す時は標準語だが、興奮したりすると関西弁になる。
- 柴田亜美が作者である『ドキばぐ』や津島直人が参加したスパロボのアンソロジーコミックに登場した事がある(時期としては『スーパーロボット大戦F』の頃)。ちなみに漫画では痩せている。
- かなりのゲーマーであり、大学時代に弓道部の主将を務めていた頃『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』の発売日に特権で稽古を休みにした事がある。又、バンプレスト入社後ニンテンドー64の発売日にスーパーマリオ64を購入し、12時間連続でプレイした結果、翌日会社に遅刻して上司に怒られたという失態を犯している。
- 「スパロボ」とシステムが近い『SDガンダム GGENERATION』シリーズは、毎回かなりの時間を掛けプレイしている。が、スパロボ自体は、仕事で関わる時間がかなり多い為、プライベートでプレイすることはあまり無いという。以前『第3次α』発売日当日に、別のゲームを購入しプレイしたとブログで語っている。
- 『スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE』の収録現場には監修のためにほぼ毎回訪れており、『スパロボ』関係の事で杉田智和が事実と違う事を発言したらツッコミを入れている事がある。途中からは「神様」とパーソナリティの4人に呼ばれるようになっている(しかし、『スパロボ』初心者で初期の頃の『うますぎWAVE』を聞いていなかったリスナーから「神様って誰ですか?」というメールが第31回で来た)。また、PSP版『スーパーロボット大戦MX』をプレイ中だった斉藤梨絵がラジオ中に攻略で詰まっている事を相談し、その攻略法を教えた事がある。なお、ゲームの製作で忙しい時も必ず見学に来ており、第34回で遂にゲストとして収録に参加した。その後第37回でもリスナーの質問に答える形で収録に参加した。第40回では誕生日が近かった杉田にプレゼントを渡す際に収録に参加した。第44回では自分の誕生日を祝ってもらえるはずだったのだが、『OG外伝』の製作で忙しいのか休んでしまい、本人不在のまま誕生日を祝われる事になってしまった(その後、第48回まで休み、第49回で再び収録現場に訪れた)。また第50回の記念放送では、記念企画のクイズ大会にて出題係りを担当。そして『遠藤正明の歌魂』のコーナーでは、他のパーソナリティと一緒にJAM Projectの『SKILL』を熱唱している。ちなみに、JAM Projectが『スパロボ』の主題歌を担当する時は、収録スタジオに足を運んでいる。その為か、必ずといっていい程コーラスとして参加している。
- 『スパロボ』シリーズのCM、PV等を数多く制作している映像演出家嶋崎直登の冗談半分ともとれるアイディアが実現し、度重なる延期の末に発売された『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』の発売日当日(2007年6月28日)には、「できたよ~!」と早朝の秋葉原電気街を駆け抜けるWEB用CMに出演。このCMの収録には公式ブログを見て駆けつけた200人を超える一般ユーザー、『スパロボOG』に出演し自身もファンの置鮎龍太郎、「スパログ」執筆者の一人である相沢舞が参加。CMは当日の内に公式サイトから「期間限定」で配信された。
- かねてからギャルゲーの制作を熱望しており、いつか制作したいと語っているが未だに実現出来ていない。
- 火星ロボ大決戦!の単行本2巻の帯にコメントを寄せている。また、「火星ロボはスパロボに参戦できますか?」という質問に「聞かれても困ります」と笑いながら返している。
- 『うますぎWAVE』のリスナーから「自分が働いている本屋のスパロボの攻略本コーナーでスパロボフェアをやろうと思っているがキャッチフレーズを考えて欲しい」というメールが来た時はキャッチフレーズを考え(後の回で実際に採用されたという返事がきた)、「大学で製作しているロボットの名前を考えて欲しい」というメールが来た時はロボットの名前を考えている(こちらも後の回で採用したという返事がきた)。
- ツンデレが好きらしく、相沢舞が「どんなキャラを演じて欲しいですか?」と訊ねたところ、ツンデレをリクエストした事がある(『うますぎWAVE』第72回より)。
- 前述の手作りのお好み焼きはとても美味しいらしく、『うますぎWAVE』で振舞われた時もパーソナリティ達に絶賛されている。
[編集] 逸話
ゲームプロデューサーとして、業界や一般のゲームユーザーなどに広く顔が知られていることもあり、雑誌等のインタビューや、本人出演のラジオで話す自身の経験談が話題にされることが多い。後述の「事件」も、レギュラー出演しているサンライズラヂオのネット版「サンセットラヂオ」で本人が告白したものである。
[編集] 寺田、“布の服”事件
『スパロボ』開発のために会社に泊まりこんだ際、うっかりTシャツにパンツ1枚のままビルの外に出てしまい締め出されてしまう。その後、スタッフに見つけてもらうまで監視カメラを潜り抜け10数時間にわたって耐え忍んだ。のちにこの件を上司に話したところ、「『ドラクエ』だって初期装備に棍棒くらい持っているだろ?」と言われた事から布の服事件と呼ばれている。
[編集] 『スパロボ感謝祭』で進行中に足がつる
2005年2月、『第3次スーパーロボット大戦α』のサプライズ発表を兼ねた『スパロボ感謝祭』が開催された。めったに着ないというスーツ姿で壇上に登場した寺田は、進行役として水木一郎らゲストとのトークや、スパロボ新作の説明を行っていた。そんな中、壇上に用意された椅子に座ってのトークコーナーの途中、突然足がつってしまった。極度の緊張と慣れない進行で危機的状況に追い込まれたが、時間が進むにつれ足が回復し、ゲストの緑川光が共通の話題を話したことで我に返り、無事イベントは成功、終了した。しかし、この「足がつった」事実がバンプレストのサイト内にある『スパロボ』のサイトにリポート付でアップされ、ファンなどに広く知られる事となった。
[編集] 参加作品
[編集] ゲーム
- スーパーロボット大戦EX(1994年、SFC) - デバッグ
- 第4次スーパーロボット大戦(1995年、SFC) - デバッグ
- 第2次スーパーロボット大戦G(1995年、GB) - プロデュース
- 第4次スーパーロボット大戦S(1996年、PS) - プロデュース
- 新スーパーロボット大戦(1996年、PS) - プロデュース
- 神聖伝メガシード 復活編(1997年、PS) - プロデュース
- スーパーロボット大戦F(1997年、SS) - プロデュース
- グランドレッド(1997年、SS) - プロデュース
- スーパーロボット大戦F完結編(1998年、SS) - プロデュース
- スーパーロボットスピリッツ(1998年、N64) - プロデュース、設定、シナリオ
- スーパーヒーロー作戦(1999年、PS) - プロデュース
- スーパーロボット大戦コンプリートボックス(1999年、PS) - プロデュース
- スーパーロボット大戦64(1999年、N64) - プロデュース
- スーパーロボット大戦α(2000年、PS) - プロデュース、脚本、総監督
- スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望(2000年、PS) - プロデュース
- スーパーロボット大戦α外伝(2001年、PS) - プロデュース、構成、シナリオ、総監督
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast(2001年、DC) - プロデュース、脚本
- スーパーロボット大戦A(2001年、GBA) - プロデュース
- スーパーロボット大戦IMPACT(2002年、PS2) - プロデュース
- スーパーロボット大戦R(2002年、GBA) - プロデュース
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION(2002年、GBA) - プロデュース、脚本
- 第2次スーパーロボット大戦α(2003年、PS2) - プロデュース、脚本
- スーパーロボット大戦COMPACT3(2003年、WSC) - プロデュース
- スーパーロボット大戦D(2003年、GBA) - プロデュース
- スーパーロボット大戦Scramble Commander(2003年、PS2) - プロデュース
- スーパーロボット大戦MX(2004年、PS2) - プロデュース、製作総指揮、CM出演
- スーパーロボット大戦GC(2004年、GC) - プロデュース
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2(2005年、GBA) - プロデュース、シナリオ補佐
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ(2005年、PS2) - プロデュース、シナリオ、製作総指揮
- スーパーロボット大戦J(2005年、GBA) - プロデュース
- スーパーロボット大戦MX ポータブル(2005年、PSP) - プロデュース
- スーパーロボット大戦W(2007年、NDS) - プロデュース
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS(2007年、PS2) - プロデュース、製作総指揮、脚本
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd(2007年、PS2) - プロデュース
- スーパーロボット大戦OG外伝(2007年、PS2) - プロデュース、製作総指揮
- 無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ(2008年、DS) - スーパーバイザー
[編集] その他
- スーパーロボットスピリッツプレストーリー オペレーションSRW(1998年、小説) - 監修
- スーパーロボット大戦α ORIGINAL STORY(2001年、ドラマCD) - 原案、シリーズ監修、脚本
- 超機人 龍虎王伝奇(2003年、漫画) - 原作
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION THE ANIMATION(2005年、OVA) - プロデュース、監修
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION THE SOUND CINEMA(2005年、ドラマCD) - 原案、監修
- スーパーロボット大戦OG -ディバイン・ウォーズ-(2006年、TVアニメ) - 監修、シリーズ構成、脚本
- サンライズラヂオEX。 - レギュラー出演のラジオ
- スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE - 監修、出演
- 電撃ホビーマガジン - オリジナルロボットなどの解説
[編集] 外部リンク
- 熱血!必中!スパログ! - スーパーロボット大戦公式ブログ
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