寒風山トンネル
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寒風山トンネル(かんぷうざんトンネル)は、国道194号の愛媛県西条市と高知県いの町との間の寒風山の下を貫くトンネルである。四国最長の道路トンネルであり、無料で通れる道路トンネルとしては日本最長である。
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[編集] 沿革
- 昭和63年(1988年)10月 - 建設省(現国土交通省)の直轄事業として工事が開始された。
- 平成元年(1989年)2月 - 愛媛県側作業坑の掘削工事に着手。
- 平成2年(1990年)1月 - 愛媛県側本坑の掘削工事に着手。
- 平成4年(1992年)6月 - 高知県側作業坑の掘削工事に着手。
- 平成4年(1992年)8月 - 高知県側本坑の掘削工事に着手。
- 平成6年(1994年)10月 - 作業坑が貫通。
- 平成8年(1996年)11月 - 本坑が貫通。
- 平成11年(1999年)4月 - 一般供用を開始。
[編集] 概要
本坑延長5432メートル、愛媛から高知方面へ3.45%の登り勾配を持つ片側1車線の長大トンネルである。 このトンネルが開通するまでは、標高945m地点にある1964年開通の寒風山隧道があったが、トンネルの前後は高知県側・愛媛県側ともに急傾斜の林間を縫う悪路であり、大型車の利用には支障が多かった。また、大雨による通行規制、さらに冬季3ヶ月間は雪による路面の凍結等で通行止めになることも多かったため、昭和51年度より関係市町村・諸団体・民間企業等が改良を求める運動行い新トンネルの建設へとつながっていった。
実際の工事にあたっては、高土被り(最大900mの土被り箇所がある)による高地圧対策や突発湧水など、数々の難工事を克服して完成にこぎ着ける。
トンネル延長が5000mを超えているため危険物積載車はこのトンネルを通行できないので注意が必要(旧寒風山トンネルで迂回可能)である。また、愛媛県から高知県に向かっての登坂路で、尚かつ曲線のない直線路なので、誰しもスピードを大幅に超過しやすい走行環境であるため、白バイが交通パトロールのため巡回していることがある。
なお、旧寒風山トンネルと区別する場合、新寒風山トンネルということもある。
[編集] 路線データ
- 構造規格:第3種 第3級
- 設計速度:60km/h
- 長さ:5,432m
- 道路幅員:9m
- 車線幅員:3.25m
- 車線:片側1車線