富士川義之
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富士川 義之(ふじかわ よしゆき、1938年9月13日 - )は、日本の英文学者、批評家。
ドイツ文学者・比較文学者富士川英郎の子として岡山に生まれる。1970年、東大大学院英文科博士課程中退、國學院大學、東京都立大学を経て東京大学文学部教授、日本英文学会会長を務め、1999年定年退官後は駒澤大学教授。東京大学名誉教授。
ポー、ナボコフ、ペイターなど、近代英文学の耽美主義、幻想文学を専攻し、著書も多い。
[編集] 著書
- 風景の詩学 白水社, 1983
- 幻想の風景庭園--ポーから澁澤龍彦へ、沖積舎、1986
- 記憶のランプ 沖積舎、1988
- ある唯美主義者の肖像--ウォルター・ペイターの世界 青土社, 1992
- 英国の世紀末 新書館, 1999
- ナボコフ万華鏡 芳賀書店, 2001
- きまぐれな読書 現代イギリス文学の魅力 みすず書房, 2003
- 新=東西文学論 批評と研究の狭間で みすず書房, 2003
[編集] 翻訳
- D.トマス G・S・フレイザー 研究社出版, 1970
- セバスチャン・ナイトの真実の生涯 ウラジーミル・ナボコフ 講談社, 1970(のち講談社文芸文庫)
- カミュ コナー・クルーズ・オブライエン 新潮社, 1971
- トゥンク ロレンス・ダレル 筑摩書房, 1973
- ヌンクァム ロレンス・ダレル 筑摩書房, 1976
- アシャー館の崩壊 エドガー・アラン・ポー、集英社世界文学全集、1976
- ドリアン・グレイの肖像、幸福な王子 オスカー・ワイルド 講談社世界文学全集、1978
- オペラを読む ピーター・コンラッド 白水社, 1979
- ベッドのなかで イアン・マッキューアン(加藤光也共訳) 集英社, 1983
- 画家ヘンリー・ミラー ヘンリー・ミラー 福武書店, 1983
- 青白い炎 ウラジーミル・ナボコフ 筑摩世界文学大系、1984(のちちくま文庫)
- 名画とは何か ケネス・クラーク 白水社, 1985
- ルネサンス ウォルター・ペイター 白水社, 1986
- 盗まれた手紙 エドガー・アラン・ポー 国書刊行会, 1989 (バベルの図書館)
- 血染めの部屋 アンジェラ・カーター 筑摩書房, 1992
- 倒錯の偶像 ブラム・ダイクストラ パピルス, 1994
- 愛の癒し A・N・ウィルソン 集英社, 1994
- マティス・ストーリーズ A・S・バイアット 集英社, 1995
- シンデレラあるいは母親の霊魂 アンジェラ・カーター(兼武道子共訳) 筑摩書房, 2000
- 編訳、ウォルター・ペイター全集 全3巻 筑摩書房, 2002
- ヴェネツィアの薔薇・ラスキンの愛の物語 ミッシェル・ロヴリック,ミンマ・バーリア 集英社, 2002
- ブラウニング詩集 岩波文庫, 2005