学校法人関西大倉学園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
関西大倉学園(かんさいおおくらがくえん)は関西大倉中学校・関西大倉高等学校からなる学校法人である。前身は大阪大倉商業学校で、1948年に合併し関西大倉高等学校となった。現在の関西大倉中学校は1994年に開校。
大阪府茨木市室山に位置する男女共学の進学校であり、難関国公立大学や難関私立大学への進学が盛んである。
(中高一貫教育の)中学入試の受験人数が近年上昇傾向にある。
元々は男子校であったが、1997年度より中学校が、そして2000年度より高等学校の一部のコースも共学となった。また、2007年入学高校生からは、国際コース・特進コース・総合コースが廃止。共学の特進コース・共学の総合コースが新設された。
目次 |
[編集] 沿革(関西商工)
[編集] 沿革(大阪大倉)
[編集] 沿革(関西大倉)
- 1948年9月 関西実業高等学校と大阪大倉商業学校が合併、関西大倉高等学校となる。
- 1963年4月 全校が現在地に移転(移転前の跡地は朝日放送となった)
- 1974年4月 中学校生徒募集停止
- 1994年3月 関西大倉中学校(既存)廃止
- 1994年4月 関西大倉中学校新設
- 1997年4月 中学校男女共学開始
- 2000年4月 高校に国際コース(女子のみ)新設
- 2007年4月 特進・総合コース共学化に伴い、国際コース廃止
[編集] コース概要
高校では、以下のコースに分けられる。すべて普通科である。
- 特進コース
- 総合コース
- 男女共に募集。主要国公立大学、早慶、関関同立への進学を目指すコース。2年次からクラスが理系、文系5教科型(主要国公立大学コース)、文系3教科型(難関私立大学コース)に分けられる。2006年度まで男子のみの募集。
-
- 特進コースと総合コースでは、2年次、3年次において入れ替えがある。
- 六年一貫コース
- 中学からの内部進学者のコース。高校1年次から英語、数学の習熟授業のみ成績順にA,Bの2クラスに分けられる。上記のコースへの編入は、3年次において文系3教科型(難関私立大学コース)を選んだ場合のみに限られる。
- 六年一貫コース(Sクラス)
- 東京大学、京都大学、大阪大学、医学部医学科への現役合格を目指すための2008年度より募集された新設のクラス。中学校2年生までの成績が学年で40位以内の者のみが入れるクラスで、中学3年生と高校1年生時に入れ替えがある。
[編集] 過去にあったコース(一部)
- 国際IIコース(特進コース)
- 国際Iコース(総合コース)
- 女子のみの募集(2006年度を最後に募集停止)。全国国公立大学、早慶、関関同立への進学を目指すコース。2年次からクラスが理系、文系5教科型(主要国公立大学コース)、文系3教科型(難関私立大学コース)に分けられる。
-
- 国際Ⅱコースと国際Ⅰコースでは、2年次、3年次において入れ替えがあった。
[編集] 部活動
運動系クラブ | 文化系クラブ | 同好会 | 休部中 |
---|---|---|---|
アメリカンフットボール(男子) | 囲碁将棋 | 演劇同好会 | 天文部 |
剣道 | クラシックギター | コーラス同好会 | |
硬式テニス | |||
硬式野球(男子) | 書道 | ||
サッカー(男子) | 吹奏楽 | ||
柔道 | 地理歴史 | ||
ソフトテニス(男子) | |||
ソフトボール(男子) | 美術 | ||
卓球 | 文芸 | ||
バスケットボール(男子) | 放送 | ||
バドミントン | 無線 | ||
バレーボール | 和太鼓 | ||
ハンドボール(男子) | 交通研究・写真部 | ||
アーチェリー | 漫画研究部 | ||
ラグビー(男子) | |||
陸上競技 |
[編集] 部活動の成績
アメフト・アーチェリー・陸上部・ソフトボール部・放送部は全国大会の出場経験もあり。特にアメフトは全国への常連として知られている。去年の全国大会はクリスマスボールで敗れ、2位という好成績だった。
硬式野球部は第88回全国高校野球選手権大会の大阪大会にて、5回戦に進出(ベスト16)。
[編集] 2006年度インターハイ(06総体THE近畿)
- アーチェリー部
- 女子個人決勝1回戦敗退(ベスト64) 男子個人予選敗退(77位)
- ソフトボール部
- 2回戦敗退(ベスト32)
- 陸上部
- 男子砲丸投(6.000kg)予選敗退 男子ハンマー投(6.000kg)予選敗退
[編集] 2006年度国民体育大会(のじぎく兵庫国体)
- アーチェリー部
- 近畿ブロック 少年女子2位通過
- 結果 少年女子予選敗退
- ソフトボール部
- 近畿ブロック 少年男子1位通過
- 結果 少年男子5位入賞
[編集] 2006年度その他の全国大会
- 放送部(NHK杯全国放送コンテスト全国大会)
- 《高校の部》創作テレビドラマ部門 4位(大阪大会2位) テレビドキュメント部門 予選敗退(大阪大会1位) アナウンス部門 準決勝進出(大阪大会1位) アナウンス部門 予選敗退(大阪大会6位)
- 《中学校の部》アナウンス部門 予選敗退
- クラシックギター部
- 全国高等学校ギターマンドリン音楽祭にて大賞ならびに金賞受賞。(全国高等学校ギターマンドリン連盟)。
- 音楽祭大賞は5度目、金賞は12年連続。
- 2007年度にも全国高等学校ギターマンドリン音楽祭にて大賞ならびに金賞を受賞している実力校。
- 毎年春に、茨木市内のクリエイトホールにて定期演奏会を行っており、2008年3月末で17回を数える。
[編集] 校長
[編集] 主な卒業生
- 松下幸之助 *中退
- 廣慶太郎(久保田鉄工相談役)、
- 宮本輝(芥川賞作家)
- ジョン・B・チョッパー(ウルフルズ)
- 桂枝女太(落語家)
- 桂枝光(落語家)
- 倉田薫(池田市長)
- 阪上善秀(宝塚市長)
- 中村洋章(中小企業の星)
- 坪井清足(考古学者)
- 瀬川晃(同志社大学法学部教授)
[編集] アクセス
[編集] スクールバス
- 阪急バスにより、石橋・千里中央・北千里・JR茨木(茨木市営上穂東町バスターミナル)・阪急茨木の各駅から学校までのスクールバスが専用車両によって運行されており、生徒の約7割がスクールバスを利用している。
[編集] 路線バス(最寄停留所)
学校周辺には阪急バスの路線網があり、スクールバスを利用しない場合などはこうした路線バスを利用することになる。スクールバスは定時発車しないことが多く、最近では阪急バス側の出した学生通学定期によりどこの路線にも乗れるようになったため、こうした路線バスを利用する生徒も多い。
- 上福井・・・阪急バス 阪急茨木市駅~JR茨木駅~茨木市忍頂寺~豊能町余野
- 上福井停留所から学校までは、獣道を登り徒歩10~15分程。主に、関西大倉から北の交通過疎地域(茨木市北部・豊能郡)からの利用者が多い。
- 警察病院前・・・阪急バス 阪急茨木市駅~JR茨木駅~箕面市粟生団地
- 学校まで徒歩10~15分程度。
- 福井・・・阪急バス 阪急茨木市駅~JR茨木駅~茨木サニータウンなど
- 学校まで徒歩20~30分程度。
- 宿川原・・・阪急バス JR茨木駅~国道171号線~阪急石橋(途中で千里中央・北千里へのバスに乗り換え可能)
- 学校まで徒歩20~30分程度。
[編集] 補足
アンケート調査上では、スクールバス利用以外の生徒(主に茨木市市街や近郊地域)自転車か徒歩で学校に通っていることになっている。また、学校以北地域からは地理的理由から路線バスや乗用車での通学が多い。