奥武島
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奥武島(おうじま) いずれも沖縄県にある島である。 かつて死者を弔った場所であったと云われており、いずれも崇められている。
- 沖縄本島北部にある島で名護市に属する。本島と屋我地島の間にありいずれも橋で結ばれているが無人島。
- 沖縄本島南部にある島で南城市玉城(旧玉城村)に属する。本島とは橋で結ばれている。
- 久米島の東にある島で久米島町に属する。久米島とは海中道路(橋)で結ばれている。
- 慶良間諸島にある島で座間味村に属する無人の小島群。
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[編集] 奥武島(名護市)
- 名護市街地から約8km北西にあり、沖縄本島と屋我地島の間に位置している。両島とは橋で結ばれている。
- 島の中央部を沖縄県道110号線(真喜屋交差点より、屋我地島へは屋我地大橋で結ばれている)が通っており、道沿いに墓地がいくつかあるだけで人は住んでいない。もともと死者のための島として定住が禁じられていたためで、かつて島内には墓地が多数存在していた。
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[編集] 奥武島(南城市)
[編集] 地理
- 南城市役所(旧玉城村役場)から約2km南にあり、市の最南部に位置する。沖縄本島とは橋で結ばれている(僅か100m足らずしか離れていない)。面積は0.23平方km、人口は約1000人余。
- 島の周囲が約1.6kmで、1990年代初めに一周道路が完成、ドライブコースにもなっている。
- 島内は小高い丘になっていて中に入ると迷路のような道になっているという。10年近く前に6階建てのマンションが建っている。
- 国道331号からも島が見える。島からは南部戦跡から知念半島あたりまで見えるという。
- 太平洋に面し漁業の島として盛んで、海産物の食堂や売店がいくつかある(天ぷらは1つ50円前後だという)。また旧暦5月4日(5月末~6月下旬)には海神(うんじゃみ)祭とハーリー(爬竜船競争)が行われている。
- 島の中央にある観音堂は17~8世紀頃に漂着した唐船の乗組員を島の人が助け、手厚く看護したお礼に贈られた観音像を奉ったお堂だという。また海沿いの道には変わった形の大きな岩がそそり立つ竜宮神がある。
- 島には小中学校がないため、市役所近くにある玉城小学校・玉城中学校に通う。
[編集] 交通
- 国道331号より奥武島ゆきの市道があり、「奥武島」の案内標識がある。那覇・糸満方面から市内に入って2番目の信号のある交差点を右折(那覇から車で40分ほど)、市役所・大里方面からは沖縄県道48号線から国道へ右折後、最初の信号のある交差点を左折。
- 那覇バスターミナルから琉球バス交通の53番の志喜屋線(南回り・県道48号経由)が奥武島を経由、島に入ってすぐにバス停がある(那覇ゆきの上りと百名ゆきの下りが同じバス停で停まるので注意が必要)。かつては奥武島のみ行く「奥武線」というのがあったが現在は志喜屋線に統合され、経由地となっている。(参考:バスマップ沖縄)
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[編集] 奥武島(久米島町)
- 久米島の東約800mに位置し、面積は0.63km2、人口は約30人余。1983年に久米島との間に海中道路が開通。それまでは干潮時は徒歩、満潮時は竹馬や漁船で行き来していたという。
- 浜辺に亀の甲羅のような形をした畳石(沖縄県指定天然記念物「久米島町奥武島の畳石」)とウミガメ館(名称は「久米島ウミガメ館」・入場料300円)が島内にあり、久米島の観光名所にもなっている。2007年、「奥武島の畳石」が日本の地質百選に選定された。
- 島の東にはオーハ島がある(面積は0.37km2・人口は僅か数人)。
[編集] 外部リンク
- 美ら島探訪 奥武島・オーハ島
- 奥武島・海ガメ館・畳石
- 美ら海フォトギャラリー久米島
- 国・県・市町村指定文化財(沖縄県教育委員会)
[編集] 奥武島(座間味村)
- 慶良間空港のある外地島(ふかじじま)から約2km南西にある小島群の総称である。最も大きなうぶ岩のほか、くば岩、なか岩、ゆぶ岩などがあり、釣りやダイビング、ホエールウォッチングスポットとなっている。