太陽の世界
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『太陽の世界』(たいようのせかい)は、半村良の小説作品。ムー大陸2000年の歴史を全80巻かけて描く予定としていた大河小説であったが、1989年に刊行された18巻を最後に中断し、2002年の作者の死去をもって未完の作品となった。角川書店よりハードカバー版と文庫版が発売されている。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 概要
争いと嘘を好まない平和な民・「アム」は戦闘的な部族に故郷を追われ、約束の大地「ラ・ムー」を目指す旅に出る。途中彼らは念動力・念話などの超能力を持つ無髪の民「モアイ」と出会い、合流して旅を続ける。約束の地を見出したアムたちは、両者の混血から生まれた聖双生児イハムとサハムに導かれ、超能力の帝国を築き上げてゆく。
[編集] タイトル
- 聖双生児
- 理想の大地
- 飛舟の群れ
- 神々の到来
- 天と地の掟
- 英雄の帰還
- 神征記
- 悪魔の誕生
- 続神征記
- 黄金の湖
- 王朝初期
- 霊界の支配者
- 大地の声
- 豪族たちの朝
- 交流と紛争
- 続・交流と紛争
- 豪族たちの朝
- 選ばれざる者
[編集] 内容
架空の大陸・ムーの歴史を一から創造するという壮大なSF作品である一方、神話の原型らしき話を取り込んだり、推理小説仕立ての部分を盛り込んだりと様々な試みも行われていた。言葉の面からも様々な遊びの要素を取り入れるなど随所にリアリティを増す工夫もなされていており、興味深い作品となっている。