名阪まる得きっぷ
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名阪まる得きっぷ(めいはんまるとくきっぷ)は、近畿日本鉄道(近鉄)が発売している、乗車券と特別急行券をセットにした回数乗車券である。
[編集] 利用可能区間
商品名どおり、近鉄難波駅・上本町駅・鶴橋駅-近鉄名古屋駅間で利用できる。途中下車や前記の駅以外での乗降はできない(近鉄日本橋駅からも乗降できるが、上本町駅で乗り換えることになる)。
[編集] 発売額と利用方法
この回数券はレギュラーシート(JRでいう普通車指定席)用とデラックスシート用(JRでいうグリーン車)用それぞれに4枚つづりと10枚つづりの計4種類が用意されている。座席クラスと枚数で、細かい商品名がつけられている。かつては20枚つづりもあった。
- 名阪まる得きっぷ4(レギュラーシート用・4枚つづり)・・・1冊14,000円(1枚あたり3,500円で通常より650円お得)
- 名阪まる得きっぷ10(レギュラーシート用・10枚つづり)・・・1冊32,000円(1枚あたり3,200円で通常より950円お得)
- 名阪まる得きっぷ4DX(デラックスシート用・4枚つつり)・・・1冊15,400円(1枚あたり3,850円で通常より710円お得)
- 名阪まる得きっぷ10DX(デラックスシート用・10枚つづり)・・・1冊35,200円(1枚あたり3,520円で通常より1,040円お得)
利用する際は回数券を切り離して特急券売り場の窓口で座席の指定を受ける。座席の指定は使用日の1か月前から行っている。ゴールデンウィークやお盆、年末年始でも使用可能。
名阪甲特急(主としてアーバンライナーで運用されるノンストップ特急)のほか、名阪乙特急(途中の主要駅に停車)や、伊勢中川駅での阪伊・名伊特急乗り継ぎでも利用できる。
レギュラーシート用に追加料金410円を窓口で支払って、デラックスシートに乗車することもできる。デラックスシート用でレギュラーシートに乗車することもできるが、差額の払い戻しはない。伊勢志摩ライナーで運用される列車なら、デラックスシート用2枚又は4枚でサロンカーに乗車することもできる。
一度に複数人の使用も可能なため、かなりお得になっている。そのため難波や名古屋などにある金券ショップでも広くばら売りが行われていて、活用する人も多い。
有効期限は購入日から3か月で、一部券片を使用していても残り分の払い戻しが可能。区間変更はできない。