名古屋県
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名古屋県(なごやけん)とは、廃藩置県によって尾張藩から改定された県である。
置県後に犬山県と合併。その後愛知県と改名し、額田県(旧三河国と旧尾張国知多郡)とも合併し、現在に到る。
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[編集] 歴史
- 1871年8月29日 廃藩置県に伴い、尾張藩を廃止し、名古屋県と改称。
- 1871年11月15日 旧三河国と尾張国知多郡を額田県に統合。
- 1871年11月22日 名古屋県は犬山県を統合。
- 1872年4月2日 名古屋県を県庁所在地の郡名(愛知郡)にちなんで愛知県と改称。
- 1872年11月27日 額田県と愛知県が合併し、現在の愛知県が成立。
[編集] 現行の愛知県との誤解
現在の愛知県は、この名古屋県と額田県の合併によってできた県である。しかし現在の愛知県の県庁所在地が名古屋市であるため、愛知県を「名古屋県」と誤って呼ぶ人がいる。
ただし上述のごとく、名古屋県という県はかつて存在した。その地域は、1871年11月15日の時点では、令制国時代の尾張国のうち、知多半島を除いた部分であった。
[編集] 旧額田県地域との住民性の違い
旧名古屋県地域は、旧額田県地域と言葉遣いが違う。旧名古屋県地域は名古屋弁(尾張弁)を使うが、旧額田県地域は旧尾張国知多郡を含め、三河弁である。