南アタリア島
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南アタリア島(みなみあたりあとう)は、SFアニメ『超時空要塞マクロス』に登場する架空の島。小笠原諸島の南端に位置し、物語の出発点となる。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
1999年7月、外宇宙から飛来した異星人(監察軍)の巨大宇宙船は、地球各地に甚大な被害を与えながら太平洋上の南アタリア島に落下した(その衝撃で島の半分は吹き飛んだ)。その後、墜落船は統合政府主導でSDF-1マクロスへと改修されるが、島内には工廠の労働者・軍関係者が暮らす市街地が建設され、そのサービス業に従事する一般市民の入植も開始された。統合戦争中にはマクロス奪取を目論む反統合軍の攻撃により、三度の「南アタリア島防衛戦」が行われた。
2009年2月のマクロス進宙式には観光客・招待客も多数つめかけた。しかし、ゼントラーディ軍の襲来後、マクロスのフォールド失敗に巻き込まれ、島と周辺海域ごと冥王星付近まで飛ばされてしまう。劇場版「超時空要塞マクロス 愛おぼえていますか」においては、フォールドを行った高度がTV版より高かったのか、島はフォールドに巻き込まれていない。しかし、地上付近のマクロスを狙ったゼントラーディ軍の集中爆撃が島に命中しており、南アタリア島は消滅したものと思われる。
その後、地下シェルターに避難していた島民および見学者およそ5万8千人は、マクロス艦内に収容された市街地で1年に渡り暮らすことになる。いわば「宇宙船内の難民街」であったが、元来、商売の機会を求めて入植してきた南アタリア島民は、持ち前のたくましさを発揮して、艦内でも地上と変わらぬ生活文化を培った。
なお、統合軍は異星人との交戦の事実がパニックを招くことを怖れ、「南アタリア島民は反統合ゲリラの攻撃により全員死亡した」と偽りの公式発表を行った。