北極海の戦い
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北極海の戦い(ほっきょくかいのたたかい)とは第二次世界大戦中にソビエト連邦を支援する連合国軍の輸送船団を巡り、北極海で行われた戦い。
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[編集] 経緯
1941年6月にドイツは独ソ不可侵条約を破り、ソビエト連邦に侵攻を開始した。これに対しアメリカ、イギリスはレンドリース法によるソ連への物資や兵器の援助を決めた。
援助物資輸送ルートについては、太平洋ルート、イランルート、北極海ルートがあり、このうち北極海ルートが最も短く、船舶利用により大量輸送が行いやすいものであった。
物資を運ぶ輸送船団はイギリスまたはアイスランドに集結し、ノルウェー海からバレンツ海を通りムルマンスクあるいはアルハンゲリスクへ向かうルートを通る。しかし、ノルウェーはドイツが占領しているため(ヴェーゼル演習作戦)、なるべくそこから離れた結氷海域を航行した。それでも、輸送船団はノルウェーを基地とする航空機や水上艦艇、Uボートの攻撃に晒された。
最初の船団(ダーヴィシュ船団)は1941年8月21日にアイスランドを出航した。そしてドイツ降伏後の1945年5月30日までに合計で78の船団(ソ連発の復路船団も含む)が、この航路を行き来した。
[編集] 主な戦い
- PQ17船団の戦い - 1942年6月にアイスランドを出発した船団。ドイツのUボートと航空機の攻撃で壊滅した。
- バレンツ海海戦 - 1942年12月、ドイツ艦隊がJW51B船団を攻撃したが商船の損害はなかった。
- 北岬沖海戦 - 1943年12月、巡洋戦艦シャルンホルスト以下のドイツ艦隊がJW55Bを攻撃したが、逆にシャルンホルストが撃沈された。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- Arnold Hague,The Allied Convoy System 1939-1945:Its Organization,Defence and Operation,Anapolis:Naval Institute Press,2000
[編集] 関連書籍
- 「女王陛下のユリシーズ号」 A・マクリーン著 ハヤカワ文庫 (援ソ船団の護衛艦を舞台にした小説)
北極海の戦い
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