佐藤勝彦
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さとう かつひこ 佐藤 勝彦 |
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生年月日 | 1945年8月30日(62歳) |
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出生地 | 香川県坂出市 |
ジャンル | 宇宙物理学者 |
活動期間 | 1973年 - |
主な作品 | |
『新しい宇宙の探究』 『宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった』 『気の遠くなる宇宙論』 |
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佐藤 勝彦(さとう かつひこ、1945年8月30日 - )は、日本の宇宙物理学者。専門は、宇宙論。
香川県坂出市出身。香川県立丸亀高等学校を卒業後京都大学理学部に入学し、物理学科天体核物理学研究室で林忠四郎に師事した。2005年現在、東京大学大学院理学系研究科教授、東京大学大学院理学系研究科附属ビッグバン宇宙国際研究センター長。21世紀COEプログラム「極限量子系とその対称性」拠点リーダー。
佐藤と同じく林忠四郎門下の東京工業大学教授・中澤清は坂出市出身で同郷にあたる。
目次 |
[編集] 略歴
- 1968年:京大理学部物理学科卒業。
- 1973年:京大大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。
- 1974年:理学博士号を取得。
- 1977年:京大助手。
- 1979年:デンマークの北欧理論物理学研究所(NORDITA)の客員教授となる。
- 1982年:東大理学部物理学科助教授。
- 1988年:国際天文学連合(IAU)第47委員会(宇宙論)委員長(~1991年)。
- 1989年:井上学術賞受賞。
- 1990年:東大理学部教授に就任。仁科記念賞受賞。
- 1999年:東大にビッグバン宇宙国際研究センターが設立されたため、センター長に就任。
- 2002年:紫綬褒章受章。東大理学部長、理学系研究科長。
- 2005年:日本物理学会会長。
[編集] 業績
- 京大大学院在学中より、超新星に関する研究を行ってきた。とりわけ超新星におけるニュートリノの影響に関する研究を世界に先駆けて行った。
- 1981年にアラン・ハーヴェイ・グースに先駆け、インフレーション宇宙論を提唱した。
- 銀河の形成や素粒子に関する研究を行い、その先駆性・独自性が国内外で高く評価されている。
[編集] 著書
[編集] 単著
- 新しい宇宙の探究(岩波書店 1990年)
- ビックバンから理論インフレーション宇宙へ(徳間書店 1991年)
- 壷の中の宇宙(二見書房 1991年)
- 宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった(同文書院 1991年)
- 現代の宇宙像・宇宙はいかに誕生したか?(培風館 1991年)
- 最新素粒子論
- 最新量子論
[編集] 共著
- 気の遠くなる宇宙論(しりあがり寿との共著 メディアファクトリー 1994年)
[編集] 訳書
- ホーキングの最新宇宙論(スティーヴン・ホーキング著 日本放送出版協会 1990年)
- 時間順序保護仮説(スティーヴン・ホーキング著 NTT出版 1991年)
- 創造の種(スティーヴン・ホーキング著 NTT出版 1995年)
[編集] 監修書
- マンガ宇宙論入門
- マンガ難解宇宙論入門(二見書房)
- 天才バカボンパパ最新宇宙論探検(同文書院 1991年)
- 「相対性理論」を楽しむ本(PHP研究所 1998年12月)ISBN 4569572162
- 最新宇宙論と天文学を楽しむ本(PHP研究所 1999年11月)ISBN 4569572995
- 「量子論」を楽しむ本(PHP研究所 2000年4月)ISBN 4569573908
- 大宇宙・七つの不思議(PHP研究所 2005年4月)ISBN 4569663664
[編集] 関連項目
- TBS「いのちの響」
- NHK「爆笑問題のニッポンの教養」