一次関数
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一次関数(いちじかんすう、polynomial function of degree one, linear function)とは、x を独立変数、y を従属変数とし、この二つの変数の間の関係が二つの定数 a, b を用いて
と表される対応規則(写像)x → y のことである。一次関数の名は、次数が 1 の多項式によって定められる関数という意味である。
ここで、変数 x, y はベクトルなどでも良い。x, y がベクトルで、サイズがそれぞれ n, m であれば、a は m 行 n 列の行列で、b は y と同じサイズのベクトルである。
一次関数は写像としては、b = 0 のとき線形写像であり、そうでないときアフィン写像である。
[編集] 性質
係数 a, b が実数値の定数で、x が実数値をとる変数とすると、一次関数 y = ax + b、すなわち実数全体のなす集合 R から R への写像
のグラフ
は xy-座標系 R2 において直線を描き、a が傾き、b が y 切片となる。