ヴォーン・ジョーンズ
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ヴォーン・ジョーンズ(Vaughan Frederick Randal Jones,DCNZM,1952年12月31日 - )は、ニュージーランド出身の数学者。オークランド・グラマー・スクール卒業。オークランド大学卒業。カリフォルニア大学バークレー校教授。1990年フィールズ賞受賞。
1983年に作用素環論にJonesの指数理論を導入した。 この理論は分類理論において新視点を提供し、量子Galois理論とでも呼べるものを準備した。 さらにジョーンズ多項式を発見し、作用素環論と無関係とも思えるトポロジーとの密接な関係を示した。 ジョーンズ多項式はその後エドワード・ウィッテンによって一般の3次元多様体の不変量(Jones-Witten不変量)に拡張され、場の量子論などに応用された。 Jonesによって作用素環論、トポロジー、数理物理学の三角関係の研究に貢献した。
[編集] 略歴
- 1952年 - ニュージーランドのギズボーンに生まれ、ケンブリッジ育ち
- 1972年 - オークランド大学を卒業
- 1973年 - オークランド大学で修士号を取得
- 1979年 - スイスのジュネーヴ大学で博士号を取得
- 1980年 - カリフォルニア大学ロサンゼルス校に赴任
- 1981年 - ペンシルバニア大学助教授に就任
- 1985年 - カリフォルニア大学バークレー校教授に就任
- 1990年 - 国際数学者会議よりフィールズ賞受賞
- 2002年 - ニュージーランド・メリット勲章を授与される
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