レンズ雲
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左上の雲がレンズ雲 |
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略記号 | len |
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種 | レンズ雲 |
高度 | 地上付近~13,000 m |
特徴 | 凸レンズ状、傘状 |
降水の有無 | あり(地上に達しない尾流雲) |
レンズ雲 (れんずうん、れんずぐも、lenticularis、略号len、レンティキュラリス)は、巻積雲、高積雲、層積雲に見られる雲種の1つ。凸レンズの様な形をした特徴的な雲。巻積雲の場合はレンズ状巻積雲、高積雲の場合はレンズ状高積雲、層積雲の場合はレンズ状層積雲とも呼ばれる。
多くが高積雲のため、上空高いところに発生する。主に山地の近くなどで、風の影響によって山頂付近を湿った空気が昇る際に冷やされてできる。大気力学では山岳波によって生じると説明される。
風が強く吹く前兆、あるいは天候が悪化する前兆だとされる。積雲の亜種とされるが、積雲ではなく、積雲のような構造をした雲である。
傘雲、笠雲などはレンズ雲である。また、積雲や積乱雲の頂上部にできる頭巾雲やベール雲にはレンズ雲と似たものもあるが異なる分類の雲である。