ミニマル
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ミニマル(英語 minimal)とは、「最小限の」という意味である。
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[編集] ミニマリズム
ミニマリズムとは美術・建築などの造形芸術分野において、1960年代のアメリカに登場し主流を占めた傾向、またその創作理論であり、最小限(Minimal)主義(ism)から誕生し、必要最小限を目指す手法である。
美術の分野においてはミニマル・アートとも呼ばれる。主な作家としては、フランク・ステラ、ダン・フレイヴィン、ソル・ルウィット、ドナルド・ジャッド、ロバート・モリス、カール・アンドレなど。この語は1965年にリチャード・ウォルハイムが発表した論文「ミニマル・アート」に拠っている。
装飾的な要素を最小限に切り詰め、シンプルなフォルムを特徴としている。
音楽の分野においてはミニマル・ミュージックの事である。最小限の音形、小さな単位の反復を手法としている。
1968年に、当時音楽評論家として活躍していたマイケル・ナイマンが、コーネリアス・カーデューの作品 "The Great Digest" を評す際、当時は抽象絵画などを表現する時に用いていた単語「ミニマリズム」を文中で用い、音楽評論で初めて「ミニマル」の概念を持ち込んだ。
[編集] 工学
まれにしか必要とされない汎用性・拡張性などのためにシステムが肥大化することを避け、必要最小限の機能に絞って設計することを、ミニマルデザインという。
必ずしも外観のデザインに限った用語ではないが、外観について言うことが多い。装飾や凝った形状は排除され、平面や直角が多用される。塗装も省略ないし簡易になるため、色調は単色が多いが、木製品では木目をあらわにすることも多い。
[編集] 文学
[編集] 関連項目
- ミニマリスト芸術家の一覧 List of minimalist artists
- カテゴリー・ミニマリズム Category:Minimalism
- マキシマリズム
- ミニマルペア