マリナー10号
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マリナー10号 Mariner 10 | |
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マリナー10号 |
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所属 | アメリカ航空宇宙局(NASA) |
国際標識番号 | [1] |
目的 | 水星、金星の探査。 |
観測対象 | 水星、金星 |
打上げ機 | アトラス・セントール・ロケット |
打上げ日時 | 1973年11月3日 |
最接近日 | 水星 - 1975年3月16日 |
質量 | 500kg |
マリナー10号 (Mariner 10) は1973年に打ち上げられたアメリカ航空宇宙局 (NASA) の宇宙探査機。マリナー計画の最終機とで、金星および水星を探査した。
目次 |
[編集] 概要
1973年11月3日にケープ・カナベラルよりアトラス・セントール・ロケットによって打ち上げられた。探査機の目的は、金星および水星の探査である。
水星軌道に近づくために、金星重力によるスイングバイを利用した。金星通過時は、紫外線分光器などを利用して、雲をはじめとする大気の撮影を行った。
1974年3月29日と9月21日、1975年3月16日に、マリナー10号は水星近傍を通過した。3月29日には703 km、9月21日には48,070 km、1975年3月16日には327 kmまで接近した。その際に、水星の写真撮影を行い、地表の4割を撮影することに成功した。また、放射温度計による計測から、昼間面の地表温度は187 ℃、夜間面は-183 ℃であることが判明した。
[編集] 装備
- 高感度アンテナ
- 太陽電池パネル
- 磁力計
- 紫外線分光器 ほか
[編集] 諸元
重量: 約500kg
[編集] 関連項目
- メッセンジャー (探査機): 2007年現在飛行中の水星探査機
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