ヒカシュー
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ヒカシュー(HIKASHU)は、日本の音楽バンド。1978年に結成。
ニューウェーブロックやテクノポップバンドとして知られるが、ノンジャンルの音楽ユニットであり、現在でもその勢いは全く衰えず健在。
バンド名の由来は、武満徹の『悲歌』(ヒカ、Hika)に由来するとも言われるが、明言はしていない。また、メンバーは鏡に映った唇がそうささやいた(山下康)、驚いた時に上げる叫び声の造語(巻上公一)等とコメントしている。
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[編集] 概要
- 「リズムボックス」「メロトロン」「シンセサイザー」等の電子楽器を使用していた事、当時の流行などから「テクノポップ」としてジャンル分けされていたが、3rdアルバム『うわさの人類』以降いわゆる「テクノポップ」的な雰囲気からは遠ざかって行く。
- ボーカルの巻上公一の書く独特な詩の世界と歌唱法。その声の特徴を知り尽くした、三田超人や坂出雅海らのメンバーが書く楽曲がうまく絡み合い唯一無二の世界を造り出している。
- その音楽は様々な音楽を知り尽くした上で、メンバーの高い演奏能力に裏付けされた良い意味での「遊び」に溢れたもの。
- 2006年作『転々』では一切の「作曲」は行われておらず、スタジオでの即興演奏のみで製作された。
- 「様々なジャンルを演奏」では無く、「様々な音、方法で演奏」という風な意味合いで、本当のノンジャンルなバンド。
[編集] 略歴
- 1977年
- 5月 巻上公一主宰の劇団ユリシーズ「最後の晩餐」公演。
- 9月 ユリシーズ「コレクティング・ネット」の公演で、山下康に音楽を依頼。
- 1978年
- 1979年
- 1980年
- 1981年
- 巻上公一がトッド・ブラウニングの映画『フリークス』に感銘を受けて制作した3rdアルバム『うわさの人類』をリリースし、NHK教育テレビの『若い広場』でヒカシューを特集したドキュメンタリー番組が放送され話題になる。石井聰亙監督作品『シャッフル』にて、音楽を担当。
- 以降、ゲルニカ、立花ハジメ、デビッド・バーン、小林克也、坂田明、遠藤賢司、ケラ、大槻ケンヂ等と活動し、メンバーそれぞれの幅広い交流がある。1993年にはOVA『超時空世紀オーガス02』のOPテーマを担当した事でも話題となった。メンバーの脱退・加入を経て、現在はジャンルにとらわれない活動を展開している。
[編集] メンバー
- 現メンバー
- 巻上公一(まきがみ こういち、vo 、テルミン、口琴、cornet)
- 三田超人(みたフリーマン、gt、サンプラー)
- 坂出雅海(さかいで まさみ、ba、laptop)
- 清水一登(しみず かずと、ピアノ、バスクラリネット)
- 佐藤正治(さとう まさはる、per、ds 、effect voice)
- 元メンバー
- 井上誠(syn,mellotoron)
- 山下康(syn,rhythm-box)
- 戸辺哲(sax.vo)
- 泉水敏郎(ds)
- 野本和浩(sax)
- 谷口勝(ds)
- つの犬(ds)
- トルステン・ラッシュ(サンプラー)
- 新井田耕造 (ds)
- 吉森信(key)
- 大友良英(1990年、一年間参加)
[編集] 作品
[編集] シングル
- 20世紀の終りに(1979年)
- 白いハイウェイ(1980年)
- パイク(1980年)
- ガラスのダンス(1981年)
- 超・少年(1981年)
- モデル(1982年)
- 私はバカになりたい(1983年)
- 日本の笑顔(1984年)
- 人間の顔(1988年)
- 入念(2007年)
[編集] アルバム
- ヒカシュー(1979年)
- 夏(1980年)
- うわさの人類(1981年)
- ヒカシュー・スーパー(1981年)
- 私の愉しみ(1984年)
- 水に流して(1984年)
- そばでよければ(1985年)
- なにもかも踊れ(1987年)
- ヒカシュー~夏(1987年)
- 人間の顔(1988年)
- 日本の笑顔(1988年)
- ヒカシューLIVE(1989年)
- ヒカシュー+2(1989年)
- 夏+2(1989年)
- 丁重なおもてなし(1990年)
- はなうたはじめ(1991年)
- あっちの目こっちの目(1993年)
- 超時空世紀オーガス02(1993年)
- 1978(1996年)
- かわってる(1996年)
- ミュージック・ノンストップ(1998年)
- HIKASHU HISTORY(2001年)
- 転々(2006年)
- 生きること(2008年)
[編集] 関連アルバム
- トリビュート・トゥ・ヒカシュー「20世紀の終りに」(2000年)