パン (撮影技法)
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パン (Pan) は、映像の撮影技法の1つで、固定したカメラの向きを「振る」こと。本来、左右に振ることだけを「パン」と呼び、上下に振る事は「ティルト」と呼ぶが、左右でも上下でも「パン」と呼ぶことがある。パンニングとも言う。語源は「パノラマ」。
[編集] 用途
パンを使う場合、動いているものを追うように撮影する場合が多いが、動かない対象を撮影する際にも使用される。静止した人物、風景を舐めるようにカメラが首を振る場合などがそうである。
CGやアニメなどの、撮影を伴わない映像においても、パンという表現は使用される。 同じシーンに対して同様のパンを3回連続で行う演出方法は、アニメ あしたのジョーにおいて多用され、現代アニメにおいて典型的な演出手法となっている。この手法は俗に三段パンと呼ばれる。
写真(スチル)の場合でも、移動する被写体を追いながら撮影(流し撮り)すればカメラの向きを振ることになり、その操作もパンと呼ぶ。
[編集] 関連用語
動いている被写体を撮影する際、その被写体を追ってパンする事を「フォロー・パン」と呼ぶ。アニメーションでは「つけパン」と呼ぶ。これに対して、動く被写体と一緒にカメラそのものが移動する撮影手法は「ドリー撮影」と呼び、ドリー撮影のためにカメラを載せる台車を「ドリー」(dolly)と呼ぶ。ドリーには、カメラを三脚ごと載せるYの字形のものや、テレビ局のスタジオで局用カメラを載せるるペデスタルドリー(pedestal dolly)などがある。ペデスタルドリーはスタンドに車輪を付けた構造で、三脚は不要。
また、カメラを固定して動かさない撮影技法を「フィックス」と呼ぶが、仮に三脚に載せても、カメラが首を振ればパンである。
[編集] 関連項目
- 映画用語
- パン (曖昧さ回避)(その他複数の意味も参考にせよ)