バッグバルブマスク
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バッグバルブマスク(英Bag valve mask:BVM)とは、口腔よりマスクにて他動的に換気を行うための医療器具。
一般的にドイツのAnbu社の製品が知られているため医療関係者には「Anbu bag(アンビューバッグ)」等とも呼ばれている。
ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。免責事項もお読みください。 |
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[編集] 種類
[編集] 使用
- まずは気道確保を行い十分な換気経路を確保する。
- マスクにて患者の口腔から鼻腔までを多い、一人で行う場合は片手、二人で行う場合は両手で固定する。固定方法の有名なものにEC法がある。
- バッグを押し送気を行う。十分に換気が行われていれば、肺が膨張し胸郭が上昇する。
[編集] 製品
[編集] アンビューバッグ
アンビューバッグ(Anbu bag)は、バッグに送気逆流弁と自動膨張機能を設置したBVMで、元々はドイツのAnbu社のオリジナル製品。 1953年にドイツ人のオルガー・ヘッセ博士とデンマークの麻酔科医ヘニング・ルーベンによって開発された。 現在、色々な会社で販売されているがAnbu社の製品が有名なため世界的に一般名称となった。救急現場の第一線で幅広く用いられるBVM。
[編集] ジャクソンリース
ジャクソンリース(Jackson Rees)は、バッグに換気調整弁を有し、気道内圧調整能を有したBVMで、主に人工呼吸器使用時に用いられる。一般に病院での手術時に用いられるBVMである。