ハワイ州の歴史
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ハワイの歴史は、1778年にイギリス人、キャプテンクックがハワイを発見するまで、ハワイには文字がなく、歴史は全て言い伝えや、チャントとよばれるカフナによる唄で、語り継がれてきた。したがって、ハワイ人たちは遠くポリネシアから大型のカヌーでやって来たとされるが、800年前とも1000年前ともいわれ、諸説がある。今でも、ホクレア号という、大型のカヌー(双胴船)でポリネシアを往復する、イベントが行われる。
キャプテンクックが発見以来、ハワイは大きく様変わりしていく。その頃ハワイ島の族長の1人だったカメハメハは、ハワイ諸島統一にのりだす。カメハメハは、クックが翌年(1779年)死後も次々にやってくるイギリスの戦艦などから、武器(大砲)や、戦術を採り入れ、1795年ハワイ統一をなしとげた。
以後、8代目リリウオカラニ女王までのハワイ王朝が続く(1795~1893) 1893年1月17日、ドールバナナで有名なドールの先祖、サンフォード・ドールなど(五大財閥)を中心とした、アメリカ人たちにより、ハワイ王朝は倒された。1895年ハワイ共和国(初代大統領、サンフォード・ドール)を樹立。一つは、当時最大の産業だった砂糖の輸出関税を省き、アメリカ本土の砂糖と対等に出来ること、二番目に、真珠湾が太平洋をにらむ軍事基地として適していたこと。これらの理由によりアメリカ人たちはハワイ系人の王朝支持を無視し、アメリカ領土にした。後に(1959年)アメリカ合衆国50番目の州が誕生した。これは、ハワイ人系をのぞく、日系人や東洋系人たちは、アメリカ市民権、参政権が得られるとし、立州を希望していた。
今では、ハワイ人系の間で、ハワイ国独立の運動が、水面下で、または公におこなわれ、古き良きハワイを取り戻す動きがある。