ハサミムシ
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ハサミムシ目/革翅目 | ||||||||
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ハサミムシ(鋏虫)は、ハサミムシ目(革翅目、Dermaptera)の昆虫の総称、またはその一種(Anisolabis maritima Gene)をさす。
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[編集] 革翅目
この目の昆虫は、腹部先端に角質の鋏を持っている。前翅は鞘翅になっており、また、ハサミムシやヒゲジロハサミムシなどではまったく無翅である。一般に肉食性が強く、草地や砂地などでダンゴムシ、鱗翅目の幼虫などを鋏を利用して捕食する。しかし草食のものや、洞窟でコウモリの糞を食べるものもいる。最大のハサミムシはセントヘレナオオハサミムシで、8cm近くになり、密林開発のため絶滅の危機にある。
また、種による差を認めにくいため、同定は困難である。
[編集] 種としてのハサミムシ
Anisolabis maritima Gene。
マルムネハサミムシ科の昆虫で、体は黒色、石の下など湿った場所を好む。メスよりオスのほうが鋏の曲がり方がきつい。無翅である。
[編集] 分類
- 亜目
- マルムネハサミムシ科 Carcinophoridae - ハサミムシなど。
- クギヌキハサミムシ亜目 Forficulina
- オオハサミムシ科 Ladiburidae - オオハサミムシなど。
- クギヌキハサミムシ科 Forficulidae - ヨーロッパクギヌキハサミムシなど。
- ムカシハサミムシ科 Pygidicranidae
- ハサミムシ科 Anisolabididae
- ハサミムシモドキ亜目 Hemimerina
- ハサミムシモドキ科 Hemimeridae