ティーアップ
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ティーアップは1988年コンビ結成の吉本興業所属の漫才師である。
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[編集] メンバー
- NSC5期生。同期には辻本茂雄、亀山房代、ぜんじろうなどがいる。デビュー当時から今に至るまでずっと老けた風貌をしている。「ティーアップ」結成前のデビューはNSC入学3ヵ月目。「前田・平田」で心斎橋にあった「2丁目劇場」が初舞台。その年の暮れには京都花月で進行係をしながらの出番をもらいそこで今の相方である長谷川と出会う。同じ頃に「ABCお笑い新人グランプリ」の本選では負けるが予選を通過。「前田・平田」解散の後「スプーン」というコンビ名で今宮子供えびすマンザイ新人コンクールにエントリーするものの、当時の相方の連絡ミスで予選と本選のネタを変えなければいけないこと知らず、急ごしらえのネタで本選に挑むも2位。
- その後読売テレビ「気分はジャマイカ」でのコーナーで4人組みの中最後のオチを担当することになり、視聴者に覚えてもらいやすくする為に顔の雰囲気がバカボンに似ているという理由から「バカボン前田」という芸名を名乗っていた。「ティーアップ」結成の後はCMにも使われるようになり、「サッポロ黒ラベル君(初代)」「ゼロコーポレーション」「第一精工」「尼崎信用金庫」師弟でしたラジオCM等に出演。
- 「黒ラベル君」に選ばれた頃はそのとぼけたキャラクターがウケてそれなりの人気を呼んでいたが、前田自身がそのことを鼻にかけて天狗になってしまい、CMのプロデューサーとケンカして同社のCMを降板させられてしまう(以後「黒ラベル君」は今田耕司が引き継いで演じることとなった)。
- 前述の事件後、テレビでの露出が減り低迷期を迎えるが、これをきっかけにテレビへの露出から漫才に打ち込む方向に姿勢を変え、現在では舞台を中心に活躍の場を据えて活動している。
- 2007年、自身の誕生日である4月3日に12歳年下の会社員の女性と結婚。
[編集] ネタ
主に、基本に忠実なしゃべくり漫才を披露する。 「お前酔うとんのか~」など、前田のダミ声による味のあるボケに長谷川が絶妙のツッコミを入れていく。 4年連続でなんばグランド花月にて「漫才攻め」という漫才のみのイベントを開催し、漫才ファンをうならせている。 なんばグランド花月の他、うめだ花月やルミネtheよしもとの出演など、舞台での仕事が多く、テレビでは漫才特番に顔を出す程度であるが、漫才の評判は高く、多くの賞を受賞している。
[編集] 受賞歴
- NHK上方漫才コンテスト 1989年/第20回 最優秀賞
- 上方お笑い大賞 1990年/第19回 銀賞
- ABCお笑い新人グランプリ 1991年/第12回 優秀新人賞
- 上方漫才大賞 1991年/第26回 新人賞
- 上方漫才大賞 2004年/第39回 奨励賞
- 上方漫才大賞 2008年/第43回 大賞