スーパーラップ
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スーパーラップ
- モータースポーツ用語で予選中のタイムアタックを行っている周回のこと。
- ビデオマガジン『Video Option』内の企画の一つ。以下で述べる。
- ブリヂストンから発売されていた超軽量アルミホイール。どう見ても鉄っちんそのものだが、突出した軽さを持つため、ジムカーナやダートラなどで人気が高い。
スーパーラップとはVideo Option内で連載されている、チューニングカーによるタイムアタック企画である。初掲載は2000年発行のVol.71。気温も路面温度も低くないとタイムが出ないため[1]、連載期間が極端に短い(冬の間だけ)のも特徴の1つになっている。
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[編集] 概要
各サーキットをチューニングカーにてグリップランし、タイムを競う。ただし、絶対レコードだけを狙うのではなく、各ショップ毎に色々な縛りを設けて、その中でタイムを競うのが一般的なタイムアタック企画とは異なる。
使用されるサーキットは筑波サーキットが多い。これには
- テクニカルコースのため、パワーの差が出にくい
- サーキット自体がサンプロスの近場である
の2点が上げられる。
その他、スポーツランドSUGO、富士スピードウェイ、セントラルサーキット、岡山国際サーキットなどで行われている。
[編集] レギュレーション
ベースがチューニングカーのため、そこまで厳しいレギュレーションが設けられている訳ではない。具体的には
の3点である。
[編集] 筑波サーキットでの壁の存在
連載当初は1分を切る事が目標とされていたが、連載2回目のVol.72にて、RE雨宮のSuper G-7があっさりと59秒3でレコード更新。 その後は
- 59秒の壁…RE雨宮 Super G-7(1号機)
- 58秒の壁…RE雨宮 Super G-7(2号機)
- 57秒の壁…HKS ランサーエボリューションVII
- 56秒の壁…サイバーエボ ランサーエボリューションVII
- 55秒の壁…HKS TRB-02
- 54秒の壁…HKS CT-230
- 53秒の壁…HKS CT-230
がそれぞれ破っている。
[編集] 筑波スーパーラップのレコードホルダー
- 絶対レコード、4WD車レコード…HKS CT-230/53秒589/谷口信輝
- FRレコード…トップフューエル S2000 Type-RR/55秒350/谷口信輝
- MRレコード…エスプリ NSX/57秒544/山田英二
- FFレコード…トップフューエル 0-1000シビック/59秒610/織戸学
- シルビアレコード…ガレージザウルス S15顔S14シルビア/57秒519/土屋圭市
- GT-Rレコード…Mスピード BNR34GT-R/54秒516/田中哲也
- RX-8レコード…パンスピード RX-8 NA-01/59秒906/谷口信輝
- RX-7レコード…パンスピード RX-7 ATTACK-Ⅴ/55秒602/佐々木孝太[2]
- N/A車レコード…ASM S2000 Tsukuba Special /57秒488/加藤寛規
- 4ドア車レコード…HKS CT-230/53秒589/谷口信輝
- D1車両レコード…HKS Racing Perfomer RS-II/58秒261/谷口信輝
- ミニバンレコード…タケローズ ODYSSEY 240R/1分06秒267/織戸学
- BMWレコード…パワーステーション BMW318is Turbo/1分04秒275/織戸学
※参考タイム:GTマシンのレコードタイム
[編集] 脚注
- ^ 冬場はエンジンの発熱を最大限抑える(=エンジンの性能を最大限発揮する)ことができ、タイヤも発熱量を最低限に抑えることができるため。そのぶんタイヤは温まりにくくなるので、アタック前には入念なウォーミングアップが必要となる。
- ^ 現在のRX-7レコードは(スーパーラップ全般で)Rmagicのピンク4号が持つ55秒947(レブスピード主催の筑波スーパーバトルにて樹立され、FR車初の55秒台突入も果たした)であるが、スーパーラップ公式のレコードではないため、パンスピードのRX-7 ATTACK-Ⅴが持つ56秒918がスーパーラップでのRX-7レコードである(ちなみにピンク4号のスーパーラップのタイムは、冷却水の噴出しトラブルがあり57秒031と振るわないものであった)。