ストライクガンダム
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GAT-X105 ストライクガンダム (Strike Gundam) は、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』に登場する架空の兵器。
地球連合軍の試作MS(モビルスーツ)。本項では同型機ストライクルージュ、改修機ストライクノワールの概要も記述する。
目次 |
[編集] 機体解説
ストライクガンダム / ストライクルージュ | |
型式番号 | GAT-X105(ストライク) MBF-02(ストライクルージュ) |
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所属 | 地球連合軍→三隻同盟・アークエンジェル(ヘリオポリス製) オーブ連合首長国→三隻同盟・クサナギ(ルージュ) 地球連合軍 第81独立機動群「ファントムペイン」(再製造機) |
製造 | モルゲンレーテ社(ヘリオポリス製&ルージュ) アクタイオン・インダストリー社(再製造機) |
全高 | 17.72m |
重量 | 64.80t 85.10t(エールストライク) 74.10t(ソードストライク) 83.70t(ランチャーストライク) |
装甲材質 | フェイズシフト装甲 |
武装 | 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」×2 コンバットナイフ「アーマーシュナイダー」×2 57mm高エネルギービームライフル 対ビームシールド バズーカ 各種ストライカーパック武装 |
主な搭乗者 | キラ・ヤマト(ヘリオポリス製&ルージュ) ムウ・ラ・フラガ(ヘリオポリス製) カガリ・ユラ・アスハ(ルージュ) スウェン・カル・バヤン(再製造機) |
地球連合所属国家の1つ大西洋連邦が、対ザフト軍MS用として開発した5機の試作型MS、通称「G」の1機。5機の中では最も後発の機体で、独自の装備換装機構「ストライカーパックシステム」によって、多様な戦場に適応可能な汎用性を発揮する。このシステムは、戦況に応じて近・中・遠距離用等複数のバックパック、及びその他装備を換装する事によって、1機で各々の専用機と同等かそれ以上の性能を付加する事を目的としている。また、ストライカーは各々のパックが独立したバッテリーユニットを持ち、同時に装着機の補助電源の役割も兼ねている。これによって戦闘中それまでのパックを排除し、新たに母艦から射出されたパックを装着する事によって、機体稼働時間の大幅な延長を実現している。
ストライカーパックの運用を前提とした設計が為されたストライク本体は、固定式のバックパックを持たず、更に内部骨格もベーシックなX100系フレームを採用した非常にシンプルな仕様となっているが、同じX100系採用型である先行機X102デュエルやX103バスターのフレームに比べ稼動範囲及び柔軟性などを向上させる改良が加えられており、限り無く人間に近い動きが可能となっている。
「ストライク」は「攻撃」「打撃」の意。
X-105とはマツダ RX-7(FD3S)の開発コードから。ちなみにRX-7は初代ガンダムの制式番号RX-78の元となっている。
[編集] 武装
- 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
- 主に接近してきた敵MSの牽制や、ミサイルの撃墜に用いられるCIWS。大口径である為、航空機への攻撃力も期待出来る。イージスやデュエル、アークエンジェル級にも同様の装備が搭載されている。
- 名称の由来は、「ハリネズミの陣」。現在アメリカ合衆国海軍及びその同盟国海軍艦艇が装備しているCIWS「ファランクス」(ハリネズミ、方陣)を独語訳したもの。
- コンバットナイフ「アーマーシュナイダー」
- 両腰アーマーに収納される折り畳み式対装甲ナイフ。内蔵電源と超振動モーターによって刀身を高周波振動させ、PS装甲(おそらくTP装甲も)を除くほとんどの物体を切断可能。本来は緊急用の予備兵装だが、機体ジェネレーターに依存せず使用出来る利点を持つ。なお、「アーマーシュナイダー」とはドイツ語で「装甲を切るもの」の意。
- 57mm高エネルギービームライフル
- 片手用の携帯ビーム砲。ジンのバルルス改に比べ遥かに小型であるが、ローラシア級の外装をも一撃で撃ち抜く威力を持つ。ただし、機体ジェネレーターから直接ドライブする方式を取っている為、発砲数に応じて稼働時間に大きな制約を受ける。携行装備である為装着ストライカーの影響を受けず使用出来るが、エネルギー消費の関係上出力に余裕があるエールストライカー装備での使用が望ましいとされる。
- 対ビームシールド
- ビームを拡散吸収する特殊塗料でコーティング処理が施された防御装備。部材そのものも特殊な共振現象を起こす固有振動数を持った鋼材同士の複合金属で作られており、微細な振動を繰り返す事で、コーティングの効果と相まってPS装甲の弱点であるビームを屈折、拡散させる事が出来る(ただし装甲に用いるには不向きな素材である)。この盾はデュエル及びオーブ製のMBFアストレイ系列機の物と同規格の大型タイプで、有効防御面が広い反面、大型火器と併用や接近戦時の取り回しにやや難があるため、ソード、ランチャーストライカー装備時は使用されない。
- バズーカ
- 地球低軌道域で合流した第8艦隊より供給された対MS用バズーカ。アストレイゴールドフレームが使用したデュエルのものとは別のタイプで、一度に弾倉を4つまで装着できる。ビーム兵器の使えない水中戦に挑む為に装備したが、本来水中用の装備でない事もあり、大した成果は上げられなかった。
- 本編では一度切りの登場であったが、高山瑞穂版SEEDでは、オーブ解放戦争に参戦しているM1アストレイが装備していた。
- XM404 グランドスラム
- グランドスラムは元々プラモデル「PG(パーフェクトグレード) ストライクガンダム」に付属するボーナスパーツが初出で、アーマーシュナイダー同様SEEDシリーズのキャラデザイナーであり、銃器、刃物類に深い造詣を持つ平井久司自らがコンセプトデザインを手掛けている。また、この装備は後に発売された「MG(マスターグレード)ストライクガンダム I.W.S.P.」にも付属しているが、その際に設定変更によって非公式装備として扱われており、インスト内の武装解説文にも詳細は一切記述されていない。
- グランドスラム旧設定
- 本機のオプション武装の1つとして用意された巨大な実体刀剣。その全長はMSの身長を軽く上回り、リーチの長さを活かした広い間合いからの斬撃、刺突を可能とする。グリップは折り畳み式である程度の携帯性を確保しているが、結局は遥かに小型で取り回しに優れたアーマーシュナイダーが採用される事となった。残された装備は構造を簡略化した上で接近戦武装を持たないバスターに回される事となったが、その矢先ザフト軍クルーゼ隊によって同機を含む4機のGが強奪され、更にヘリオポリス崩壊に伴い製作された試作品及びその他関連資料の一切が行方不明となってしまった。
- ストライカーパックシステム
-
ストライカーパックを参照
[編集] ストライクルージュ
型式番号:MBF-02。モルゲンレーテ社がGAT-X303イージスとの戦闘で大破したストライクを修復した際に、製作された予備パーツを組み上げて完成させた機体。基本的にはストライクと同一機だが、モルゲンレーテ社による独自の改良が施されている。
オリジナル機との最大の違いは、新開発の強化型バッテリーパック「パワーエクステンダー」を搭載したことである。この大容量パックの実装によってエネルギー変換効率が向上し、機体の稼働時間が大幅に延長されている。
また、エネルギー変換効率の向上に伴ってPS装甲への供給電力も増加し、更なる防御力の向上を果たしている。加えて、副次効果として装甲起動色も赤主体に変化しており、「ルージュ(フランス語で赤)」の名称の由来となった。後にザフトが開発する「セカンドステージシリーズ」のVPS装甲は、この技術の発展系である。
この他、制御系にはオーブが独自開発した操縦支援AIシステムが追加装備されている。
[編集] ストライクガンダム(再製造機)
戦後、地球連合軍第81独立機動群「ファントムペイン」によって推進されたエースパイロット用ワンオフカスタムMS開発計画「アクタイオン・プロジェクト」に基づき再生産された機体。
大戦後期~戦後に渡り続々開発された新型機の登場に伴い、初期GAT-Xは相対的に旧世代機と化していたが、それでもなおそのポテンシャルはこれら後継の機体群にも充分対抗可能な水準を維持していた。その優秀性に着目したファントムペインは、アクタイオン・インダストリー社を主導とする民間企業連合に初期GAT-Xの再生産を依頼。部隊内から選抜した優秀なパイロットをこれらの機体に搭乗させ、実働データの収集・再検証を行った。そして、その結果得られたデータやパイロット本人の意見を基に機体をカスタマイズする事で、次世代機に匹敵する高性能MSを生み出そうとしていたのである。
再生産されたストライクは、設計上はヘリオポリス製の機体と全くの同一機体だが、機体ジェネレーターは、モルゲンレーテ社が開発した強化型バッテリーパック、パワーエクステンダーが本格的に採用されている。PS装甲の電圧設定も一部変更され、ヘリオポリス製の機体に比べ起動色がやや暗色化しているのが特徴である。背部ストライカーパックは、専任パイロットであるスウェン・カル・バヤン中尉のオールラウンドな操縦特性に合わせ全領域対応型のI.W.S.P.が実装された。
I.W.S.P.は確かに強力な装備であったが、データの蓄積・解析が進むにつれ、様々な欠点も露呈させていった。特に機体上半身や、コンバインドシールドを装備する左腕部のマスバランスの悪さは顕著であり、機動時の余剰モーメントの発生は深刻な問題であった。後に、これら欠点の克服と同時に、より機能を発展、昇華させた新型ストライカー「ノワールストライカー」が製作された。平行してストライク本体も改修が加えられ、機体は後の「ストライクE」として生まれ変わる事となる。
[編集] 劇中での活躍
- ストライク
C.E.71年1月25日、ザフト軍クルーゼ隊によるヘリオポリス襲撃の最中、地球連合軍の女性士官マリュー・ラミアスと偶然MSデッキへ居合わせたヘリオポリス工業カレッジの学生でコーディネイターのキラ・ヤマトが搭乗。起動時はアスランの銃撃で腕を負傷し、パイロットですらないマリューが操縦していたが、絶体絶命のピンチに陥った時強引に操縦を代わったキラ自身の手で未完成の段階だった機体OSを瞬時に書き換えられ、標準装備ながらその驚異的な機動力で迫り来るジンを撃破した。だがOSを書き換えられたストライクはキラ以外には到底扱える物ではなくなってしまった為、そのままなし崩し的に彼はストライクの専任パイロットにされてしまう。
以後奪われた4機のGを伴って迫るクルーゼ隊の襲撃をかわし続け、地球降下後アフリカでは「砂漠の虎」ことアンドリュー・バルトフェルド率いるバルトフェルド隊、紅海横断途中にマルコ・モラシム隊と交戦しこれを撃破した。
オーブ近海での戦闘の後、アークエンジェルと共にオーブに匿われ、キラのモルゲンレーテへの技術協力(M1アストレイのOS開発)及びストライクの戦闘データの提供を交換条件にモルゲンレーテ本社工場内にてオーバーホールを受けた。オーブ出発直後の戦闘で遂に奪取されたG兵器の内の一機ブリッツを撃破するが、その後の戦闘でイージスの自爆攻撃に巻き込まれ大破する。重大な損傷を負った本機はオーブによって回収され、ナチュラル用のOSが組み込まれた上で修復される。
その後、地球連合軍を離反したアークエンジェルがオーブに寄港した際に引き渡され、以降はムウ・ラ・フラガの搭乗機となる。オーブ解放作戦においてはストライクダガーやカラミティを相手に初心者とは思えない戦い振りを見せ、オーブ陥落後も三隻同盟の貴重な戦力として運用され続けるが、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦においてアークエンジェルを護るため、プロヴィデンスガンダムの攻撃で中破した状態でドミニオンのローエングリンをその身を挺して受け止め爆散した。
- ストライクルージュ
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- SEED
- オーブが地球連合軍の侵攻を受けた時期には、まだパーツ自体が完成した状態であり、オーブ降伏の折、クサナギによりパーツを宇宙に運び出され、約一ヶ月の組立作業を経て完成した。パイロットは当時オーブの元代表首長であった故ウズミ・ナラ・アスハの1人娘カガリ・ユラ・アスハ。彼女は第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦において本機で出撃し、ルーキーパイロットであるにも関わらず、かなりの戦果を挙げた。
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- DESTINY
- 引き続きカガリ・ユラ・アスハの専用機として登場しており、劇中におけるオーブ軍兵士の言動から旗頭的な存在であると推察されオーブ国内でも「彼女=この機体」というイメージは定着しているようだ。(『DESTENY』当時)そのため左肩部に「オーブの獅子」と呼ばれた彼女の父、ウズミ・ナラ・アスハにちなんだ右向きの獅子に花のパーソナルマーキングが施されている。しかしC.E.73年においては、装甲を除けば性能はほぼ平凡化しており、ザフトの新量産機ザクウォーリアに劣るとされる。なお、第1クールのオープニングではI.W.S.P.を装備した姿で登場しているが、実際の劇中では改良を加え滞空時間を増したエールストライカーを使用している。
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- 39話ではザフト軍艦隊に追われピンチに陥ったエターナルの援護の為、シン・アスカのインパルスとの戦闘でフリーダムを失ったキラ・ヤマトが、カガリからこの機体を借り受けて使用した。その際、機体OSはキラの手によってかつて自分が搭乗したストライクと同設定に調整され、PS装甲色はオリジナルのストライクと同じトリコロールカラーに変化している。(例外としてPS装甲でない盾のカラーリング(赤系)や頭部ツインアイ(グリーン)の色はルージュそのまま)この調整によって運動性能は向上したが、装甲強度はルージュカラーよりも低下していた様である。大気圏離脱時は専用のブースターユニット『ストライクブースター』を装着し宇宙に打ち上げられた。なお小説版では、ブースターは急遽シャトル用のユニットを調整した物となっている。
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- 大気圏を離脱したストライクルージュはエターナルが撃沈される直前に戦闘に介入。敵のザクウォーリア、グフイグナイテッドを4~5機退ける等善戦したが、数も性能も上回る敵部隊の猛攻の前に劣勢を強いられる。最後はエターナルを庇う形で四肢を破壊され交戦不能となり、エターナルに搭載された新型機ストライクフリーダムを受け取る為強制着艦、その役目を終える。
[編集] ストライクノワール
GAT-X105E ストライクノワール(Strike Noir)は、『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER 』に登場するMS。
当初は専用ストライカー「ノワールストライカー」の有無とは関係なく、僚機のブルデュエル、ヴェルデバスターと同様、機体色にちなんだ「ストライクノワール」という名称であり、また、「エース専用のワンオフカスタム機」[1]という設定であった。なお、ストライカーを排除した素体の正式名称は「ストライクE」であり、複数製造されている。プラモデル「1/144HGストライクノワールガンダム」付属解説書、「1/100MGストライクIWSP」付属解説書、公式サイト、及びその他メディアでの表記、解説も、本体の名称が「〜ノワール」であり、ノワールストライカーとアンカーランチャーはその特徴的な装備の一つにすぎないものとして扱われている。これらによる知名度等を考慮し、節タイトルは「ストライクノワール」を用いる。なお、プラモデル等の商品名は「ストライクノワールガンダム」と表記される。
ストライクノワール/ストライクE | |
型式番号 | GAT-X105E |
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所属 | 地球連合軍 第81独立機動群「ファントムペイン」 他 |
製造 | アクタイオン・インダストリー社 |
全高 | 17.72m |
重量 | 不明(ノワールストライカー装備時:90.51t) |
装甲材質 | ヴァリアブルフェイズシフト装甲 |
武装 | M2M5 トーデスシュレッケン12.5mm自動近接防御火器×2 M8F-SB1 ビームライフルショーティー×2 EQS1358 アンカーランチャー×6 57mm高エネルギービームライフル(純正) 57mm高エネルギービームライフル(デュエル用) ┗175mmグレネードランチャー GAU-8M2 52mm機関砲ポッド 対ビームシールド 各種ストライカーパック武装 |
主な搭乗者 | スウェン・カル・バヤン(ストライクノワール) エミリオ・ブロデリック(ストライクE) ダナ・スニップ(ストライクE) ルカス・オドネル(ストライクE) |
ファントムペインがアクタイオン・インダストリー社他複数企業の協力を受け推進した初期型GAT-Xシリーズ再生計画「アクタイオン・プロジェクト」に基づき製造されたストライクの強化改修機。機体名及び型式番号末尾の「E」は「強化型」を意味する(Enhanced、エンハンスド)の頭文字。
構造上はオリジナルのストライクとほぼ同一機だが、パワーエクステンダーの搭載による出力向上や限界行動時間の延伸、部材単位でのエネルギー効率の改善などによる総合性能の向上措置が図られている。その他、OSのブラッシュアップなどソフトウェア、インターフェイス面においても改良が加えられ、高い操縦性を併せ持つ。
外形上は両肩部サブスラスターの追加や、各部装甲形状の変更が行われているが、シルエット的には改修前とほとんど変わらない。PS装甲の起動色も改修前と同パターンのトリコロールだが、パワーエクステンダー搭載によって電圧調整が容易となった為、装着ストライカーに応じてパターンが変化するヴァリアブルフェイズシフト装甲(VPS装甲)となっている。
なお、ストライクEは、ある程度の数が製造され、同時に新規開発された専用ストライカーや、従来ストライカーを改修したトライアル用ストライカーなど、複数のオプションもいくつか開発されている。一説には、本機はファントムペインの次期主力機開発のテストヘッドとして開発されていたとされるが、そもそも実態が定かでないロゴスの私兵部隊というファントムペインの特殊性、部隊壊滅後関連資料や施設の多くが人知れず破棄、または所在が分からぬまま放置された事もあり、真相は不明である。
[編集] 武装
- M2M5 トーデスシュレッケン12.5mm自動近接防御火器
- ダガーL以降の連合系MSに標準装備される両側頭部の対空防御機関砲。イーゲルシュテルンの6分の1の口径だが、弾芯や炸薬の改良により威力の低下は2分の1に抑えられている。また、小口径化に伴う機関部の省スペース化によって装弾数も増加している。
- M8F-SB1 ビームライフルショーティー
- 両腰ラッチにマウントされた射撃武装。 近距離での取り回しと連射性を重視した拳銃タイプ。出力自体は通常のビームライフルとほぼ同程度を維持しているが、短銃身化によるビーム収束率の低下のため、有効射程は15%程低下している。もっとも、近接戦闘を想定した本機にとっては運用上の問題は特に生じていない。
- EQS1358 アンカーランチャー
- 両掌、両爪先及び踵裏に固定装備されたワイヤーアンカー。敵への奇襲、捕獲等、様々な用途に使用される応用性の高い装備であり、特殊な高分子物質で構成されたワイヤーはMSの質量を支えられるだけの強度を持つ。強化改修の際スウェン本人の希望を取り入れ実装された。
- 57mm高エネルギービームライフル(純正)
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- ノーマル機と同一の装備。火器の大半が実弾ゆえPS装甲への有効性が薄いI.W.S.P.と同時運用される場合が多い。
- 57mm高エネルギービームライフル(デュエル用)
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- 175mmグレネードランチャー
- デュエルに採用された物と同型のグレネードランチャー内蔵型ビームライフル。連合製のビーム兵器としては最も古い型の1つだが、その高い信頼性から愛用するパイロットは多い。
- 『STARGAZER』第2話にて、スウェン機がキルギスプラント防衛任務の際に2挺を携行して出撃するシーンが確認出来る。
- GAU-8M2 52mm機関砲ポッド
- ジスト・エルウェス搭乗のシグーとの模擬戦でルカス機が使用した装備。105ダガーやレイダー制式仕様など連合系MSにも装備される一般的な火器。
- 対ビームシールド
- ノーマルのX105と同一の装備。同じくルカス機が模擬戦で使用した。
- AQM/E-X09S ノワールストライカー
[編集] 主な専用機
- スウェン・カル・バヤン機
- ホアキン隊特殊戦MS小隊に所属する中尉スウェン・カル・バヤンの搭乗機。「ストライクノワール」と呼ばれる機体はこのスウェン機のことを指す。
- 『1/144HGストライクノワール』付属解説書の記述では背部のノワールストライカーとストライクノワールは同時開発されたとなっているが、『MGストライクノワール』付属解説書の記述ではノワールストライカーの完成がやや遅れた為、短期間のみI.W.S.P.装備で運用されている。盾を持たないモビルスーツであるのも、本機ストライクノワールがノワールストライカーも含めて全面をヴァリアブルフェイズシフト装甲(黒色)で覆っており、ノワールストライカーを盾として使用できる為必要なかったからである。
- ストライクノワール、ないしストライクEへの改修前はI.W.S.P.を装備しての稼働試験が行われ、戦後各地で発生したザフト残党や反連合勢力の掃討戦などに投入されていた。これらで得られたデータを基に、I.W.S.P.の万能型装備のコンセプトを継承したノワールストライカーが開発された。
- 素体のストライクEのVPS装甲はトリコロールだが、「ノワール」(フランス語の“黒”)の名が示す通りストライクノワールのVPS装甲は黒とグレーのツートンであり、プラモデル解説書や公式サイトでは、ノワールストライカーの有無をとわぬ設定となっている。
- 同じ特殊戦MS小隊所属機であるX1022ブルデュエル、X103APヴェルデバスターとの連携を重点に運用される。
- エミリオ・ブロデリック&ダナ・スニップ搭乗機
- 『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER -PHANTOM PAIN REPORT-』に登場。
- トライアル仕様の改修型ストライカーを実装した機体。ソード、ランチャー共に機能上は従来型と同等の装備だが、追加されたサブスラスターによって干渉する肩部追加武装を、代替措置として別箇所に設置変更している。また、装備時は機体のVPS装甲色も変化し、ソードは胸部等青部分がストライカーと同色のスカイブルー、ランチャーは全体色を緑基調にまとめた専用色となる。
- フリージャーナリストジェス・リブル、アグニス・ブラーエらマーシャン達が訪れたファントムペインの地下施設にて、同ストライカーを装備した2機が放置されていたが、同行していた元ファントムペインメンバーエミリオ・ブロデリック中尉、ダナ・スニップ中尉の両名が突如逃亡し、同機で脱走を図った。しかし、ファントムペインに疑問を持ったソード機搭乗のエミリオが突然シュベルトゲベールでダナ搭乗のランチャー機を両断、そのままエミリオ機は投降している。
- ルカス・オドネル機
- 『機動戦士ガンダムSEED FRAME ASTRAYS』に登場。
- 元ザフト軍脱走兵で現フジヤマ社預かりの連合軍MSパイロットルカス・オドネルが搭乗する機体。I.W.S.P.の他、各種アナザートライアルストライカーを任務に応じて換装する。
[編集] 劇中での活躍
- スウェン機
ブレイク・ザ・ワールド事件後キルギスプラントを襲撃したザフト軍の殲滅任務を受けブルデュエル、ヴェルデバスターと共に現場に急行、これを鎮圧した。
また、西ユーラシア地方にてハンニバル級陸上戦艦ボナパルトの防衛任務を務めた後、高度な自律型AIユニットを有するDSSD製の宇宙探査用MS、GSX-401FWスターゲイザー奪取任務を命じられトロヤステーションを襲撃した。ヴェルデバスターと共に圧倒的戦闘力で保安部のシビリアンアストレイを多数撃墜、そして自ら出撃したスターゲイザーと相見える。激戦の末相手に組み付かれ、そのままヴォワチュール・リュミエールの超加速で太陽方面へ飛ばされた。
その際強烈なGによるダメージで機体は大きく損壊、最後は地球圏帰還の為残存エネルギーをスターゲイザーに与えそのまま放棄される。
[編集] ライゴウガンダム
GAT-FJ108 ライゴウガンダム(雷轟-、Raigou Gundam)は、『機動戦士ガンダムSEED FRAME ASTRAYS』に登場するMS。別名東アジアガンダム。機体デザインは大河原邦男。
東アジア共和国の軍事企業フジヤマ社が開発した機体。基本設計はストライクを参考としており、背面に設置されたストライカーパック用プラグなど類似点が多く見られる。
[編集] 脚注
- ^ プラモデル「1/100MGストライクIWSP」付属解説書。
[編集] 関連項目
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ガンダムシリーズの映像作品 | ||||||
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ガンダムシリーズの劇中項目 | ||||||
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