シグー
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シグー (Cgue) は、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』及び『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空の兵器(モビルスーツ・MS)。(型式番号:ZGMF-515)本項では派生機であるシグーアサルト、シグーディープアームズの概要も記述する。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 機体解説
シグー | |
型式番号 | ZGMF-515 |
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所属 | ザフト軍 |
開発 | プラント・マイウス(ハインライン局) |
生産形態 | 量産機 |
全高 | 21.43m |
重量 | 80.22t |
武装 | MMI-M7S 76mm重突撃機銃 MA-M4 重斬刀 M7070 28mmバルカンシステム内装防盾 |
主な搭乗者 | ラウ・ル・クルーゼ ジスト・エルウェス 他 |
ジンに続くザフト軍主力機として開発されたMS。
ジンと比較して細身で華奢な体型だが(ただし重量はシグーが上)、各部に追加されたスラスターにより、特に宇宙空間での機動性・運動性が大幅に向上している。武装面も改良型の重突撃機銃、重斬刀に加え、シールド兼用の3銃身ガトリング砲を新規装備し、ワンランク上の攻撃力を与えられている。
本機の公式デビューはC.E.70年3月15日。オペレーション・ウロボロス採決と同時に、プロパガンダ的な意味を込め全世界に発表された。また、同時期にディン、バクゥ、グーンなどの複数の新機種も公開されている。中でもディンは設計元が同じハインライン局という事もあり、構造・フォルムに共通及び類似性を持つ兄弟と言うべき機体である。
本来は宇宙戦用として開発されたが、ジンの設計を踏襲しているため戦域を問わない高い汎用性を有している。将来的には本格的な制式機として大量生産が予定されていたが、クルーゼ隊が奪取したGAT-Xシリーズの技術が盛り込まれた次世代機ゲイツの量産が早期に開始されたため、結局は少数の先行機が指揮官用に配備されるに止まった。
戦後のC.E.73年代では現役稼働の機体も存在しているが、大半はザクウォーリアやグフイグナイテッドなどのニューミレニアムシリーズ系機種に交換配備され、徐々に姿を消しつつある。
機体の基本色はシルバーとグレー。また個人のパーソナルカラーに染められた機体も存在する。
[編集] 武装
- MMI-M7S 76mm重突撃機銃
- ジンのMMI-M8A3を改良した専用銃。系列機のディンにも採用された装備。
- MA-M4 重斬刀
- 格闘戦用の実体剣。構成素材はジンのMA-M3型と同一だが、刀身根元に穴が穿たれている他、全体の形状も異なる。不使用時は背部スラスター側面にマウントされる。
- M7070 28mmバルカンシステム内装防盾
- シールド裏面にバルカン砲を設置した攻防一体型の武装。貫通力に優れた強化APSV弾など、複数の弾種を選択可能。
- MA-M21G ビームライフル
- ゲイツに採用された制式ビームライフル。コロニー「メンデル」における戦闘で、専用ゲイツを破壊されたラウ・ル・クルーゼがヴェサリウス艦内に予備機として残していたシグーに装備させた。MS用小型ビーム兵器実用化以前の機体であるシグーが本装備を運用出来た理由は不明。
[編集] 専用機
- ジスト・エルウェス専用機
『ガンダムSEED FRAME ASTRAYS』では、地球連合軍所属のハーフコーディネータージスト・エルウェスの搭乗機として、行動監視のために鹵獲した機体を真紅に塗装している。また、内部を連合の技術で強化している。
[編集] シグーアサルト
シグーアサルト (CgueAssault) は、ガンダムSEED FRAME ASTRAYSに登場するMS。(型式番号:ZGNF-515AS)
- アサルトシュラウド
- 火力・推力・装甲の強化を目的に開発された追加オプションユニット。ジンを初め初期のザフト製MSに見られた性能向上案の1つで、機種ごとに専用のアサルトシュラウドが用意されている。シグーの場合は背部ウイング及び脚部スラスターの増設や、胸部、肩部、前腕部の装甲追加。ただしユニットの生産数は非常に少なく、現時点で実戦運用が確認されているのはジスト機のみとなっている。
[編集] 専用機
- ジスト・エルウェス専用機
鹵獲したアサルトシュラウドを連合軍がジストの能力を最大限に生かすため改良を加えている。最大の特徴は、両肩の特殊大型バインダーであり、シールドとしての機能だけではなく、各2基のガトリング砲、空力制御機能を内蔵する。
[編集] シグーディープアームズ
シグーディープアームズ (Cgue D.E.E.P.Arms) は、ガンダムSEED MSVに登場するMS。(型式番号:YFX-200)
シグーディープアームズ | |
型式番号 | YFX-200 |
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所属 | ザフト軍 |
生産形態 | 実験機 |
全高 | 21.55m |
重量 | 81.83t |
武装 | JDP8-MSY0270 試製指向性熱エネルギー砲×2 NOL-Y941 レーザー重斬刀 MMI-M7S 重突撃機銃 |
主な搭乗者 | シホ・ハーネンフース 他 |
地球連合軍より奪取したGAT-Xシリーズから入手した小型ビーム兵器のテクノロジー検証のため、試作型熱エネルギー兵器を搭載した実験機。
特徴的なシルエットを構成する両肩のビーム砲は約10mもの全長を持ち、連合製のビーム兵器に比べかなり大型となっている。これは開発時点で小型化に難航していたのと、より作動の確実性を図ったためである。並行して背部には冷却剤タンクを内蔵した専用バックパックが装備され、両側からビーム砲に繋がるケーブルを介して砲身の冷却を行う。試射では充分な出力を得られたものの、冷却システム自体はまだ不完全であり、タンクの冷却ガスが尽きた場合、安全装置が作動し発砲不能となる。また、過熱による砲身融解の恐れも払拭し切れておらず、連射性能も低い。接近戦用武装として、唯一鹵獲に失敗したストライクとの交戦データを元に開発されたレーザー重斬刀を装備。通常は左腰にマウントされている。
ディープアームズ (D.E.E.P. Arms) は、「Directional Energy Emission exPerimental Arms=指向性エネルギー放射兵器試験機」の意。
データ収集用として4機が製造され、その内の1機は本機の開発にも携わったシホ・ハーネンフースが搭乗した。後にジュール隊に配属され、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にて実戦参加している。また、通常型のシグー数機と共に、地球上で流出した極秘情報奪回の任務に就いた機体もあるが、レッドフレームに撃墜された。実験で得られたデータは、ゲイツ以降のザフト製量産機の携行ビーム兵器に大きな影響を与えている。
[編集] 関連項目
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ガンダムシリーズの映像作品 | ||||||
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ガンダムシリーズの劇中項目 | ||||||
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