クレヨンしんちゃん (アニメ)
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クレヨンしんちゃん | |
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ジャンル | ギャグ漫画 |
漫画 | |
作者 | 臼井儀人 |
出版社 | 双葉社 |
掲載誌 | 漫画アクション→まんがタウン |
発表期間 | 1990年8月 - 連載中 |
巻数 | 47冊 |
テレビアニメ | |
監督 | 本郷みつる→原恵一→ムトウユージ |
アニメーション制作 | シンエイ動画 |
製作 | テレビ朝日・シンエイ動画 |
放送局 | テレビ朝日系列 |
放送期間 | 1992年4月13日 - 継続中 |
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『クレヨンしんちゃん』は、臼井儀人の同名の漫画を原作としたテレビアニメである。
登場人物についてはクレヨンしんちゃんの登場人物一覧を参照。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 概要
1992年4月13日からテレビ朝日系列で、毎週金曜午後7時30分から放送中である。
本作は当初、シンエイ動画社内でもそれほど力を入れていた作品では無く、上層部からも「半年持たせてくれ」と言われていたという[1]。放送第1回は4.0%という低視聴率だったが、翌月には10%を超え、同年の11月ごろには20%台を取るようになった。そして、子供がしんのすけの物真似をする社会現象にまで至る(詳細は後述)。
最高視聴率は1993年7月12日に記録された28.2%。同月、4歳〜12歳の個人視聴率が67.6%に達した(視聴率データはすべてビデオリサーチ調べ、関東地区)。現在でも10〜12%の視聴率を保っており、ゴールデンタイムのアニメ番組の中では高い部類である。アニメ番組全体での視聴率も3位とその守りは強いものとなっている。
そして1993年、急遽制作された『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』では20数億円の興行収入をたたき出す。
なお、最近は原作エピソードの不足によりテレビオリジナルの話が多くなっている。2007年4月13日に、放送15周年を迎えた。
2002年5月25日より、セル画での制作からデジタルによる制作へ移行し、動画の作画水準が向上した(ただし、移行後もしばらくの間は一部の話でまだセル画を使用していた)。2005年4月22日よりハイビジョン制作を開始、アナログ放送では13:9のサイズで放送となっている。
放送開始当初は、原作のそれをベースとしたメリハリの少ないシンプルな絵柄であったが、1993年頃からは作画監督ごとの個性が突出した作画へと発展した。その後、1994年〜1998年頃は再び作画が統一された。1998年頃より、再び前述の個性的な作画となっている。このような各話ごとの作画の違いも、本作の面白さの一つである。比較的コンパクトな作画をするのが、Production I.G、じゃんぐるじむ、シンエイ動画のメンバーや、門脇孝一、橋本とよ子などといったフリーアニメーターで、個性的な作画をするのが大塚正実、湯浅政明、荒川真嗣、林静香、高倉佳彦、末吉裕一郎などである。
前述の通り人気の作品であるが、現在定期的な再放送をしている局は、CS放送における系列局のテレ朝チャンネルのみで、土曜日・日曜日の12:00 - 12:30と19:00 - 19:30に行っている。 不定期に行っている局でも、ABCが「子供アニメ大会」や日曜日の早朝(不定期)に、テレビ朝日で春休み・ゴールデンウィーク・夏休みの平日午前の再放送枠で行っている程度である(2002年〜2004年、2007年)。 また、テレビ放送以外でもテレビ朝日の動画配信サービス「テレ朝bb」にて『クレヨンしんちゃん ぶろーどばんど』で過去に放送された話を有料配信している(毎週水曜3話入れ替え更新で一ヶ月最大24話見ることができる)。
前の番組である『ドラえもん』の放送直後でも予告があり、現在はしんのすけが「テレビ クレヨンしんちゃん この後スグ! 見れば?」と言っている(以前は「クレヨンしんちゃん この後スグだゾ〜!」と言っていた)。他にも、みさえや放送する話のメインキャラクターが「クレヨンしんちゃん この後スグ! チャンネルはこのまま」とナレーションをするバージョンが放送されていた時期がある。
[編集] 1回の構成について
1回に放送される話数は2話(8分×2)か3話(8分×3)で、2007年12月現在は2話である(2001年4月13日に初めて2話として放送されてからしばらくの間は、いずれかに統一されていなかった時期があった)。その後、2002年4月の土曜日への放送枠移動とともに3話に戻り、2004年10月に金曜日へ戻ると再び2話になった。なお、放送開始以来長らく、各話終了後に5秒程度のアイキャッチが付加されていた(下記)が、現在では使われなくなっている。
- 初代:しんのすけが、各話終了後に「お」、「おお」、「じゃ」と言う。
- スペシャル(初期):しんのすけが、「うま」・「たつ」など、十二支のいずれかを言う。
- 2代目:しんのすけが、「O」「OH」「Bye2」と言う。このときのBGMは他のシリーズと違っていた。
- 3代目:しんのすけ、シロ、ひまわりが丘に座っていて、1話目終了後はひまわりが手前に向かって仰向けになる。2話目終了後はシロが吠える。3話目終了後はしんのすけが「じゃあ」と言い、全員で歌う(1997年10月17日から。一時期省略されていた時期がある)。
- スペシャル(特別な日):しんのすけが今日は何の日かを数回に分けて言う。(大晦日なら「おお」「み」「そか」みたいに)
- 4代目:しんのすけが「おっ!」と言っているときの顔が何度かアップになっていく(4代目のあとしばらく廃止され、2004年11月26日から登場。その後再び廃止。)。
サブタイトル画面で使用されるBGMは現在も変わっていないが、画面のフォーマットは何度か変更されている。初代(1992年と1995年)はクレヨンで書いたような書体のもの、2代目(1993年 - 1994年)はタイトルの下にしんのすけとシロが書かれているもの、3代目(1995年から)は初代のものに字体が変更されたものである。また、3代目の途中(2002年)からデジタル彩色の画面となり、2007年からはスタッフロールが挿入されたものになることもある。なお、テレ朝チャンネルでは一部の回で、サブタイトル画面がまったく別のものへ差し替えられている。なお、2代目では漢字に振り仮名をふっていない。
次回予告の際、最初に一瞬現れる番組タイトルロゴは、クレヨンで書いたような書体のものが10年間使われていた。2002年5月25日 - 2007年2月2日には、オープニングなどで使用されている普通の書体のものが使われ、2007年2月9日から3代目に変更された。また、2代目初期まではタイトルが出てくると同時にしんのすけがタイトルを言っていたが、現在はなくなっている。BGMは開始当初から長年変わらずに使用されていたが、2004年10月22日・2007年7月27日・同年10月26日に「ユルユルでDE-O!」のインストゥルメンタルが使われた。 尚2008年現在は「クレしんニュース」としてニュースキャスターに扮するしんのすけが次回に放送する話を説明している。 「クレしんニュース」以前の次回予告で、現監督のムトウユージが得意とする他のアニメ作品のパロディネタが多かった。
その他にも変更があり、代表的なのは(主にみさえによる)しんのすけがげんこつをされるときの「げんこつ」の表示や効果音である。1998年頃に、オレンジ色の背景に赤と青い字が交互に早く点滅するもの(一時期げんこつがローマ字だったときもある)から、紫の背景に黒い字のものに変更されている。これは、1997年に発生したポケモンショックの影響を受けたものと考えられる。従来のオレンジの表示は激しい点滅での演出だったが、紫色への変更後は文字を揺らすという演出となっている。なお、再放送でもオレンジのものから紫のものへ差し替えられている。また、近年多い子供虐待事件が問題視されているためか、頻度も数ヶ月〜半年に1度程度までに減った。効果音も「ポコーン!」から「ドシン!」となっている。この他にも、野原家の玄関のドアの開閉音(変更時期は不明だが、現在の開閉音は3代目で、監督が本郷・原の時に1回ずつ変更されている)や、電話の音も変更されている。
BGMについては、初期から長年使用している音楽もあり、中には第1回から現在でも使用されているものもある。また、劇場版で使用されたものが再利用されるなど新曲も増えている。また、劇場版BGMのごく一部を除き、テレビ用のBGMは一切CD化されていない。
2007年3月23日は『ドラえもん スペシャル』を放送するため休止の予定であったが、「嵐を呼ぶ春の300秒スペシャル!!」と題して、5分間の縮小版として7時46分30秒から放送された(映画に関する情報を3つに分けて紹介)。また、番組欄にはこの番組の記載はなく、ドラえもんスペシャルのみの記載だった。
2007年6月8日には、『ドラえもん』終了直後に放送された予告CMで、誤って先週の放送分の内容を放送してしまう放送事故があった。
2006年以降は、本編の終了後に着ぐるみのしんのすけがさまざまな場所に行って、さまざまな体験をするコーナーが放送されている(正式なコーナー名はないが、一部で「お散歩」と呼ばれることがある)。回によっては、テレビ朝日系で放送されるテレビ番組や、同局が制作に関わっている映画とタイアップして、芸能人が登場することもある。また、オープニングテーマの前にも数秒間同様のものが放送されることがある(この場合、登場する人全員が揃って「しんちゃん、大好き〜!」と言うことが多い)ほか、オープニングの途中に挿入されることもある(この場合、スタッフのテロップの表記順が変更されたり、通常は表記される歌の歌詞が表示されない場合もある)。なお、このコーナーの登場によってエンディングテーマが省略されてしまい(スタッフはこのコーナー内で表記)、近年はこのコーナー内でスペシャル版の番宣をすることがあり、スペシャル版の内容もその影響を受けることが増えてきている(タイアップする作品の宣伝や、スペシャル版をその作品のパロディにして、芸能人をゲスト出演させるなど)。このようなコーナーは、『あたしンち』でも行われている(「あなたの街に母がくる!」)。なお、最近はこのコーナーがない代わりに、本編が延長される回もある。
[編集] 評価
先述の通り、本作は主人公しんのすけがおちんちん(登場人物は「ゾウさん」と表現する)やおしりを見せるギャグや、口調を子供が実際に真似する社会現象を起こしたことがある。また親や大人を馬鹿にする言動が子供に悪影響とし、日本PTA協議会主催の「小中学生と親のテレビ番組に関する意識調査」の「子供たちに見せたくない番組」アンケートでは毎年上位にランクインし、低俗番組として槍玉に挙げられることがある。
しかしこの作品が当初PTAによる指摘で騒がれても、スタッフはその事態をパロディまでしてみせる事もあった(放送初期の『エンピツしんちゃん』というエピソードで、本作に酷似した劇中の架空のアニメに影響を受けて言動を真似る子供が増加し、それを評論家が非難する、という内容)。
また、編成見直しによるアニメ番組の整理で、『あたしンち』がローカルセールス化に伴って多くの系列局で打ち切りとなった一方、本番組は全国ネットで継続しているため「この番組を打ち切って『あたしンち』を継続すべきだったのでは」という、打ち切り地域の視聴者からの声がBPOに寄せられたこともあった。
この苦情に対しては「『クレヨンしんちゃん』が好きなのに、ランクインされるなんて悲しい」、「PTAはこの作品の良さがわかっていないい」など、教条的な「良識」を価値判断基準にして作品を批判する無粋さに憤るファンがいる一方、原作がそもそも青年誌漫画であることを充分理解し「もともと子供向けの作品ではない」、「ランクインされるのは知名度が高い証拠」、「ここまで長くランクインすれば、むしろ名誉」と喜ぶファンもおり、批判に対してのファンの意見は分かれている。なお、週刊朝日は2003年の調査結果を受けて「クレヨンしんちゃん どこが悪い」という反論記事を掲載している。
これらの「良識派」からの批判は日本国内に限ったものではなく、日本国外でも起こっている。例えば韓国では儒教主義者から「子が親を侮辱する感覚が不愉快」と批判されており、特にスペインでは、2004年以降は政権与党のスペイン社会労働党が「恥知らずで教育によくない」として放送中止を要求、放送時間の変更を余儀なくされた。
2006年には、青少年育成広島県民会議(青少年育成国民会議の下部団体。会長は茶道上田宗箇流の家元・上田宗冏)が、当番組と『めちゃ×2イケてるッ!』・『爆笑問題のバク天!』・『ロンドンハーツ』・『土曜ワイド劇場』等のサスペンスドラマ・『水10!』の放送自粛を求める要望書を在広局と在京キー局に提出した。
未だに「下品だ」と言われ続けているこの作品だが、原作者が作風を変えてからはあからさまな下ネタや、親を馬鹿にする言動も少なくなっている(それでも、前述の「ゾウさん」は2000年代以降は、数ヶ月に1回程度はある)。それにも関わらず、PTAのアンケートでワーストを連ねているのは、先にあげた「良識派」が作品内容を理解しないまま、放送開始当初のイメージをいつまでも引っ張り続けているという意見もある。
そうした事情に反して、教科書や子育て参考書に掲載されたり、映画の評価も高まっていることもあって、「子供と一緒に見たいアニメ」として再評価される向きにある。 事実、人気アニメを紹介する番組などでは上位を占めることもあり、特に本作の劇場版は家族愛・人生観などを扱っていることもあり、支持者も多くなっている。
また、2005年には公共広告機構(AC)の新聞広告にしんのすけが起用されたり、2007年には内閣府・気象庁の緊急地震速報の一般情報提供開始の児童向け予告リーフレットに野原一家とかすかべ防衛隊が採用されたりなど、官公庁や放送関連団体のイメージキャラクターとしても採用されることが出てきている(気象庁の場合、前述のコーナーできぐるみのしんのすけが2007年6月に、この宣伝をかねて気象庁へ訪問した。また、その後気象庁が発行して全国の学校に配布した「緊急地震速報のお知らせ」には、しんのすけ・みさえ・ひまわりが登場し、しんのすけが緊急地震速報について伝えている)。
[編集] 放送時間
すべて日本標準時、2008年1月現在。
遅れネットとなっている2局では、週により時間の変更や休止となる場合がある。
[編集] 過去のネット局
- テレビ朝日系フルネット開局で終了となった局
- 途中で打ち切りとなった局
[編集] 放送時間の変遷
本作は、改編に伴う時間変動が多い。
放送期間 | 時間 | |
---|---|---|
1992.4.13 - 1996.3.18 | 月曜日19:00 - | 30分枠で放送開始。 |
1996.4.12 - 2000.3.17 | 金曜日19:30 - | 裏番組『関口宏の東京フレンドパークII』(TBS系列)の影響で視聴率が低迷したため、放送枠を移動。 |
2000.4.14 - 2002.3.22 | 金曜日19:30 - | 『ミュージックステーション』のフライングスタート(一部地域のみ。その他の地域はミニ番組を放送)により、6分短縮して24分枠に。2001年4月13日 - 5月4日、7月6日 - 2002年3月22日放送分は2話へ短縮された。 |
2002.4.20 - 2003.9.13 | 土曜日19:00 - | 『あたしンち』の放送開始により移動。この時期の土曜19:30からの枠は『クイズ!バーチャQ』→『釣りバカ日誌』を放送。30分枠に戻り、1回2話から3話へ。 |
2003.11.8 - 2004.9.25 | 土曜日19:00 - | 『釣りバカ日誌』の放送が終了し『ボボボーボ・ボーボボ』が放送開始。ステブレレスのフライングスタートのため2分短縮して28分枠となり、この時期はエンディングテーマが省略された。しかし、この時間帯は強力な裏番組『爆笑問題のバク天!』や『脳内エステ IQサプリ』に勝てず再び金曜日へ放送枠を移動。 |
2004.10.22 - | 金曜日19:30 - | 『スイスペ!』の枠を移動し『ドスペ!』の枠を設けるために時間移動。又、金曜19時30分枠の『あたしンち』、土曜19:28分枠の『ボーボボ』はローカル編成となった。短縮されたことから、2話へ短縮。 |
このように改編や新番組の開始でたびたび時間移動を繰り返しているが、『ドラえもん』と同じように、他のアニメと比べれば視聴率が低迷することもない人気番組ということは確かである。ただし、近年は少子化などの影響で1ケタになることもあるが、概要の項で述べたようにゴールデンタイムの作品ではトップになることが最も多い。10%を割り込むことが増えた『ドラえもん』や『名探偵コナン』と比べても、この番組は2ケタを維持することが多い。一方関西(ABC)では毎回15%前後の高視聴率を記録しており、裏の『ムハハnoたかじん』(関西テレビ)と互角、若しくは超えることになるのが多い。
前述の通り、30分枠や28分枠で放送されていたときもあれば、現在のように24分枠の時期もあり、放送時間の長さの違いによって、放送1回分の話の本数が3本(30分、28分)や2本(24分)と変動している。最近30分枠に拡大してほしいという要望が多い。
[編集] スタッフ
- 原作:臼井儀人
- 作画監督(キャラクターデザイン・総作画監督):小川博司→不在
- 美術設定:川井憲
- 美術監督:星野直美
- 音響監督:大熊昭
- 音楽:荒川敏行
- 撮影監督:高橋秀子→梅田俊之
- 編集:岡安肇、三宅圭貴
- 総合プロデューサー(旧:プロデューサー):太田賢司→杉山登(テレビ朝日)、堀内孝・高閑者清光→生田英隆→松下洋子(ADK)、茂木仁史(シンエイ動画)
- プロデューサー:岩本太郎・福吉健→西口なおみ(テレビ朝日)、すぎやまあつお→鶴崎りか(ADK)、山川順市(途中まで)・和田泰(シンエイ動画)
- 監督:本郷みつる(1992年4月-1996年9月)→原恵一(1996年10月-2004年6月)→ムトウユージ(2004年7月-)
- 脚本(現在):翁妙子、中弘子、阪口和久、田村安彦、浜崎達也
- 脚本(過去):西園悟、桜井正明、もとひら了、本郷みつる、金井浩、北条千夏、原恵一、小松崎康弘、ムトウユージ、藤長野火子、石臼登代、織田祐子、吉岡たかを、ささきひろゆき、富永淳一、萩田寛子、平井峰太郎
- 演出・絵コンテ(現在):ムトウユージ、ささきひろゆき、平井峰太郎、貞光紳也、横山広行、石田暢
- 演出・絵コンテ(過去):本郷みつる、寺東克己、原恵一、市野文隆、米たにヨシトモ(旧・米谷良知)、高柳哲司、寺川英和、細田雅弘、栗本宏志、水島努、川崎逸朗、中津環、善聡一郎、池端たかし、杉谷光一、浜名孝行、雄谷将仁
- 絵コンテ(現在):義野利幸
- 絵コンテ(過去):片渕須直、吉原正行、湯浅政明、西村博之、堤規至、井硲清高、松尾慎、須永司、鈴木大司、高橋順、筑紫大介、寺沢伸介、しのゆきひろ、青山ヒロシ、赤根和樹、殿勝秀樹、山本秀世、政木伸一、釘宮洋、松林唯人
- 作画監督(現在):大塚正実、大森孝敏、原勝徳、若松孝思、針金屋英郎、間々田益男、門脇孝一、樋口善法、林静香、高倉佳彦、末吉裕一郎、木村陽子、入江康智
- 作画監督(過去):小川博司、橋本とよ子、荒川真嗣、堤規至、湯浅政明、神野高史、松本朋之、はしもとかつみ、松山正彦、井口忠一、児山昌弘、新野須系、松下浩美、小村方宏治、山口保則、吉原正行、西村博之、茂木琢次、松林唯人
- 動画チェック:菊地洋子→小原健二、東野伊佐子、Production I.G(小山優子、森南海子、中林美佳、竹谷今日子[1990年代前半]→泉広代、森田史、窪田康高、小松田大全[1990年代後半]→三田由起子、野上麻衣子、近藤育代、斎藤言栄、木下美香、酒井怜子[現在])
- 動画(現在):じゃんぐるじむ、京都アニメーション、Production I.G、デルタ・ピーク・プロダクション
- 動画(過去):スタジオ・リバティ、スタジオ座円洞、アニメトロトロ、ラディクス、ビィートレイン、シンエイ動画、A.P.P.P、スタジオコクピット、スタジオジブリ、GAINAX、P.A.WORKS 、葦プロダクションなど
- 色彩設計(I.Gの担当する回は不在):野中幸子
- 色指定:野中幸子、松谷早苗、堀越智子、稲村智子、竹田明代、小林めぐみ、楠本みゆき、吉田小百合、渡辺陽子、小島真喜子、岩本ちえ、大谷夏代、中島和子、須川恵、福谷直樹、三関江美、小平梨加、西澤真理子、石原裕介→蛯名佳代子、飯島理恵、下浦亜弓、島田知美
- 特殊効果:村上正博、山本公、深山聡、土井通明、村上睦、前川孝
- 仕上(現在):オフィスフウ、京都アニメーション、スタジオキリー、スタジオロード
- 仕上(過去):仙台アニメーション、Production I.G、ライトフット、トレーススタジオM、スタジオトイズ
- 美術補佐:下山和人→浜名お孝→清水純子→鈴木聡
- 背景:アトリエローク07(当初はアトリエローク)
- 撮影:旭プロダクション→アニメフィルム
- 音響制作:AUDIO PLANNING U
- 音響制作デスク:山口さやか→不在
- スタジオ:APU MEGURO STUDIO
- 整音、ミキサー:柴田信弘→田中章喜、大城久典、山本寿→内山敬章→山本寿
- アシスタントミキサー:山本寿→不在
- 効果:松田昭彦(フィズサウンドクリエイション)
- 音楽協力:テレビ朝日ミュージック
- オフライン編集:岡安プロモーション
- タイトル:道川昭
- 現像(ビデオ編集):東京現像所
- アシスタントプロデューサー:西口なおみ→湊亜弥子→吉川大祐(テレビ朝日)→不在、おおさわまさたか(シンエイ動画)
- 広報担当:森田兆基→三輪祐見子→丹羽敦子→奥村彰浩→吉田香絵→鈴木かおり→粟井淳→松本実希子→保坂正紀→豊島晶子→曲尾有香→飯田爽→加藤二奈→千葉晶子→塚崎旬子(テレビ朝日)
- 文芸:金井浩
- 制作デスク:山川順市(旧・山川順一)・和田泰→魁生聡→木野雄→馬渕吉喜
- 制作進行:星野達也、八木信幸、内田和弘、魁生聡、柏原健二、和田泰、棚田俊晴、安部弘光、山本寛、松井正一、杉谷光一、別紙直樹、高橋麗奈、永居慎平、西川昭彦、木野雄、山本秀世、井上貴允、高橋渉、高橋順、荒木元道、廣川浩二、辻充仁、山本直史、長南佳志、上木場千人、岡田麻衣子、ソー・ヘジン、梅原英司、鈴木昭彦、吉田有希、床次里美→山崎智史、永田雄一、鈴木健一、鈴木洋介、中村和喜、萩野宏之
- 制作協力(ノンクレジット):Production I.G、P.A.WORKS(2007年放映分)
- 制作:/tv asahi(2003年10月からロゴ表記)、ADK(当初はASATSU→ASATSU-DK)、シンエイ動画
[編集] 主題歌・挿入歌
[編集] オープニングテーマ
- 『動物園は大変だ』(1992年4月13日 - 1992年9月21日)
- 『夢のENDはいつも目覚まし!』(1992年10月12日 - 1993年7月5日)
- 『オラはにんきもの』(1993年7月12日 - 1995年9月25日)
- 作詞:里乃塚玲央 作曲:小杉保夫 編曲:加藤みちあき 歌:野原しんのすけ(矢島晶子) (ワーナーミュージック・ジャパン)
- 『パカッポでGO!』(1995年10月9日 - 1996年9月27日)
- 作詞:ポエム団 作曲・編曲:木村貴志 歌:野原しんのすけ(矢島晶子)(ワーナーミュージック・ジャパン)
- 『年中夢中"I want you"』(1996年10月11日 - 1998年3月20日)
- 作詞:C's 作曲・編曲:菅原サトル 歌:Puppy(Groovy Boyfriendsの覆面ユニット)(イーストウエスト・ジャパン)
- 『とべとべおねいさん』(1998年4月10日 - 2000年5月26日)
- 『ダメダメのうた』(2000年6月2日 - 2003年1月11日、再放送では2004年まで使用)
- 『PLEASURE』(2003年1月18日 - 2004年10月16日)
- 『ユルユルでDE-O!』(2004年10月22日 - 2007年2月23日、2007年7月6日 -)
- 作詞:ムトウユージ 作曲・編曲:中村康就 歌:野原しんのすけ(矢島晶子)(コロムビアミュージックエンタテインメント)
- 『ユルユルで DE-O! 2007クレヨンフレンズVersion』(2007年3月9日 - 2007年6月15日)
- 『ユルユルで DE-O!』(2007年6月22日)
- 作詞:ムトウユージ 作曲:中村康就 編曲:岩崎貴文 歌:野原しんのすけ(矢島晶子)&クレヨンフレンズ from AKB48(デフスターレコーズ・コロムビアミュージックエンタテインメント)
[編集] エンディングテーマ
エンディングテーマは省略される時期があり、これは監督が原恵一だった頃の末期からみられる。またこの項で述べたように、土曜日に放送されていた頃は次の番組である『ボボボーボ・ボーボボ』とステブレレスで接続していたためエンディングテーマがなかった。2006年1月からは正式なエンディングテーマがなく、概要の項で述べたようなコーナーが放送されている。これには不評の声も多く、エンディングテーマの再開を望む声は多く制作サイドで議論がつづいている。ドラえもんでも同様にコーナーへの不評の声が多くエンディングテーマの再開を望む声が多い。
- 「DO-して」は、エンディングテーマとしての使用終了後、一部の回で挿入歌として使用されていた時期があった。
- 「全体的に大好きです。」は、放送時間の関係で一部の歌詞をカットしていた時期があった。
- 「ママとのお約束条項の歌(ラップ)」(初期バージョン)は、一度だけ1993年のスペシャル版で挿入歌として使用された。
- 通常放送時
- 『うたをうたおう』(1992年4月13日 - 1992年9月21日)
- 作詞・作曲:立川俊之 編曲・歌:大事MANブラザーズバンド
- 『素直になりたい』(1992年10月12日 - 1993年7月5日)
- 作詞・作曲・歌:米村裕美 編曲:渡辺格(ワーナー・ミュージック・ジャパン)
- 『DO-して』(1993年7月12日 - 1994年5月30日)
- 作詞:西脇唯 作曲:斉藤英夫 編曲:新川博 歌:桜っ子クラブさくら組(ワーナー・ミュージック・ジャパン)
- 『しんちゃん音頭』(1994年6月6日 - 1994年8月29日)
- 作詞:加藤茂一 作曲・編曲:おづたいりく&星野やすひこ 歌:ゆうこ&野原しんのすけ(矢島晶子)(ワーナー・ミュージック・ジャパン)
- 『パリジョナ大作戦』(1994年9月5日 - 1995年9月25日)
- 『REGGAE』(1995年10月9日 - 1996年5月24日)
- 作詞・歌:KOTONE 作曲:KEISUKE&山崎洋一 編曲:林有三(ワーナー・ミュージック・ジャパン)
- 『しんちゃん音頭~オラといっしょにおどろうよ~』(1996年6月7日 - 1996年9月13日)
- 作詞:加藤茂一 作曲:おづたいりく&星野やすひこ 編曲:久米大作&仙波清彦 歌:三波春夫&野原しんのすけ(矢島晶子)(ワーナー・ミュージック・ジャパン)
- 『BOYS BE BRAVE~少年よ勇気を持て~』(1996年10月11日 - 1997年9月26日)
- 作詞:奥井亜紀&西東レモン 作曲・歌:奥井亜紀 編曲:小野寺明敏(ワーナー・ミュージック・ジャパン)
- 『月灯りふんわり落ちてくる夜』(1997年10月17日 - 1998年11月20日)
- 作詞・作曲・編曲:RYUZI 歌:小川七生(テイチクエンタテインメント)
- 『スキスキ♡マイガール』(1998年11月27日 - 2000年3月)
- 『今日はデート』(2000年6月2日 - 2001年3月)
- 作詞・作曲:けーちゃん 歌:かまぼこ(ワーナー・ミュージック・ジャパン)
- 『全体的に大好きです。』(2001年6月2日 - 2002年9月14日)
- 『ママとのお約束条項の歌』(2002年11月2日 - 2003年9月27日、2004年10月16日)
- 作詞:臼井儀人&浅田有理 作曲:小杉保夫 編曲:斉藤英夫 歌:野原しんのすけ(矢島晶子)&野原みさえ(ならはしみき)(コロムビアミュージックエンタテインメント)
- 『ありの歌』(2004年10月22日 - 2005年12月16日)
[編集] 挿入歌
- 『アクション仮面の唄』
- 『ひまわり体操』
- 『立て!カンタムロボ』
- 挿入歌として使用されたOP・ED曲
- 『ママとのお約束条項の歌(ラップ)』(初期)
- 『DO-して』
- 『オラはにんきもの』
[編集] 劇場版
劇場版は1作目は夏休みに公開され、2作目以降は毎年春のゴールデンウィークに公開されている。配給は東宝が行っている。「劇場版 クレヨンしんちゃん」を略して「劇しん(げきしん)」と呼ぶこともある(特にシンエイ動画内)。
2代目監督である原恵一が務めた作品では、「大人も子供も笑って泣ける映画」というコンセプトのもとに制作されており、作者がこれを元に描いた漫画もある(ストーリーが少しアレンジされていて、ギャグが多い)。ストーリーは主に「突然襲い掛かる敵に対して、野原一家やかすかべ防衛隊が力を合わせて戦う」といったもので、人々の人情や協力といったものがキーワードとなる。テレビ朝日のもう1つの看板アニメである『ドラえもん』が非現実的な世界が舞台になることが多いのに対し、こちらは実在の町を舞台にストーリーが展開する。物語の中では実在する車や銃などがリアルに出てくる。コンセプトの通り、最後には感動的な結末が待っているものが多く「子供に見せたくない」などと評されるテレビシリーズに対し、劇場版の評価は非常に高い。劇場版のみを観るという大人の映画ファンも多い。
なお『ドラゴンボール』や『ポケットモンスター』の劇場版は、ほぼテレビシリーズとは関わりのないパラレルワールドで展開されるが、この作品では『ドラえもん』と同様にテレビシリーズと同一の世界で展開される。
他の作品と大きく違う点は、予告編で映画本編では使用されないシーンが使われている事が多いことである(水島努の監督作品でその傾向が強い)。特に第7作『爆発!温泉わくわく大決戦』では、「野原一家離散」という極めて重大かつ深刻なエピソード(原因は不明だが一家全員で口論し、一家4人が離散してそれぞれ旅に出るというもの)が流されたが、本編では一切そのようなシーンは無かった(むしろ、家族で一致団結していた)。尚、基本的にこのような予告は、公開数ヶ月前に流れる「特報」と称されるもので、この時点では動画もほとんど上がらない時期なので、あくまで作品の大まかなイメージと受け取るのが妥当といえる。水島が降板した後は、このような特報は無くなっている。
劇場版は、スケジュールが他の劇場作品に比べて極端に短いとされている。そのため脚本は作らず、絵コンテから作業を始めている。第13作『伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃』を含めたムトウユージ監督作品では、複数の脚本家と絵コンテマンが参加していた。
第10作目『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』は以下の賞を受賞した。
- 第6回文化庁メディア芸術祭・アニメーション部門大賞
- 2002年度ニフティ映画大賞・邦画部門賞
- 2002年 第7回アニメーション神戸個人賞
- 第57回毎日映画コンクールアニメーション映画賞
- 東京国際アニメフェア2003・劇場部門優秀作品賞
- 東京国際アニメフェア2003・個人賞部門監督賞
- 第22回藤本賞
第2作『ブリブリ王国の秘宝』以降では、クレイアニメーターの石田卓也がオープニングのねんどアニメを制作している。
オープニングテーマは、上映される時期にアニメ版で使用されているものが使用されている(ただし、第12作『嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ』では『オラはにんきもの』が使用された)。
第16作『ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者』では、本郷みつるが約12年ぶりに監督に復帰することになった。
[編集] 劇場版作品一覧
- 1993年7月24日:クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王
- 1994年4月23日:クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝
- 主題歌『約束See You!』作詞:AIKO 作曲:白川明 編曲:小西真理 歌:岸恭子
- 1995年4月15日:クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望
- 1996年4月13日:クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険
- 1997年4月19日:クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡
- 主題歌『ひまわりの家』作詞・作曲・編曲・歌:財津和夫
- 1998年4月18日:クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦
- 1999年4月17日:クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦、クレしんパラダイス!メイド・イン・埼玉(カップリング上映)
- 2000年4月22日:クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル
- 2001年4月21日:クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲
- 主題歌『元気でいてね』作詞:白峰美津子 作曲・編曲:岩崎元是 歌:こばやしさちこ
- 2002年4月20日:クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦
- 主題歌『二中のファンタジー~体育を休む女の子編~』作詞・作曲・歌:ダンス☆マン
- 2003年4月19日:クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード
- 2004年4月17日:クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ
- 2005年4月16日:クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃
- 2006年4月15日:クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!
- 主題歌『GO WAY!!』作詞・歌:倖田來未 作曲・編曲:小松寛史
- 2007年4月21日:クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!
- 2008年4月19日:クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者
- 主題歌『人気もので行こう!』歌:DJ OZMA
[編集] 海外での展開
本作は海外でも、単行本販売やアニメ版の放送、劇場版が公開されている。海外のファンの中には、この作品の舞台である春日部市に行ってみたいという人が非常に多いという。なお、主題歌は一部の国を除いてオープニングは「オラはにんきもの」、エンディングは「パリジョナ大作戦」の海外吹き替え版が使用されている[2]。
スペインでは、LUK INTERNACIONALが2001年にライセンスを取得し、スペイン語・バスク語・ガリシア語・カタルーニャ語・バレンシア語の吹き替え版が放送されているが、2004年以降は概要の項で述べたようにスペイン社会労働党に「恥知らずで教育によくない」として放送中止を要求され、放送時間の変更を余儀なくされたが、この年に原作単行本のプロモーションのためにバルセロナを訪問した原作者の臼井儀人は、スペインでの人気ぶりに感激し、「バルセロナでのエピソードを執筆したい」との意向を示し、[3]原作・アニメ版ともにそのストーリーが掲載・放送され、スペインでも放送された(2004年5月29日放送の「オーラッ!スペイン旅行だゾ」[4]より)。また、2003年にはスペインのキャラクタービジネス雑誌「Licencias Actualidad」が、関係者のアンケートから選定する「最優秀エンターテインメントキャラクター賞2003」に選ばれている[5][6]。2003年には、バルセロナで開かれた『暗黒タマタマ大追跡』の試写会で、当時監督を務めていた原恵一が舞台挨拶に訪問してインタビューを受けた。2005年にはゲームボーイアドバンス用のゲームソフトも発売されている[7]。また、アニメ版で日本語で書かれているところはナレーションで説明している。なお、しんのすけや野原一家などのキャラクターの名前や読みは日本と同じで「シロ」[8]以外は特に変更はない。
韓国では『짱구는 못말려』(チャングヌンモッマルリョ、和訳:チャングは止められない)というタイトルで親しまれているが、儒教主義勢力からの批判により、原作単行本は18歳未満の購入が禁止されており、韓国語吹き替え版のアニメ版もしんのすけが親に横柄な態度をとっている場面や下品なシーンは削除されている。日本語で書かれているところ(野原家の表札など)や「げんこつ」の表示画面などはすべてハングルに書き換えられている。しんのすけの名前は신짱구(シン・チャング、「しんちゃん」のハングル読み)で、짱구(チャング)は韓国語で「突き出た額」という意味。そのためか、すべての登場人物が韓国人で、舞台が日本の埼玉県春日部市ではなく韓国の「ソウル」に変更されている。[9]。なお、2006年版の東京書籍発行の英語の教科書「NEW HORIZON 2年」には、韓国版のこの作品が掲載されている。
アメリカでは単行本の発売やアニメ版の放送もされており、英語吹き替え版はFUNimation Entertainmentが2006年の初めにライセンスを取得、カートゥーン ネットワークの深夜枠「アダルトスイム」でテストランとして2006年8月に1ヶ月限定で放送された。2007年4月18日からは本放送(シーズン1)も開始した。レイティングは「TV14」(14歳未満の視聴を制限)。また、DVDもFUNimationより2007年5月より、順次発売されている。テレビでの放送に加え「アダルトスイム」のホームページでも、一部の回がストリーミング配信されている。なお、本来日本語のテロップが書かれているところが英語に書き換えられていたり(「げんこつ」を「POW!」に)、児童ポルノ絡みで子供の性器に対する放送規制が厳しいのか、しんのすけが「ゾウさん」をしている部分をモザイクがつく、一部のセリフで放送禁止用語に使う「ピー音」が付け加えられるなどの修正がなされている。しんのすけの声優はLaura Baileyが務めている。なお、ハワイでは1992年から2001年まで英語字幕付きのアニメ版が放送されていた。
イギリスとアイルランドではLacey Entertainment社がライセンスを取得し、同社制作の英語吹き替え版のアニメが放送されていたが、テレビ朝日とのライセンス契約が2005年末に切れたため、放送も終了している。
中国でも原作単行本が発売され、『蠟筆小新』(ラービィシャオシン)というタイトルの広東語吹き替え版も放映されている。しかし1997年に、地元の企業数社がこの作品の絵柄や中国語名で商標登録を行ったため、2004年に双葉社が中国でキャラクター商品を売り出した際、商標登録の影響で海賊版として撤去されてしまうという、「本物が偽物になって、偽物が本物になる」問題が発生している(この項を参照)。また、中国中央電視台 (CCTV)の子供向け番組で5月から放送された「大口ドゥドゥ」というアニメに、この作品に出演する声優が出演していたり、キャラクターや舞台設定が似ているため、盗作ではないかという指摘が相次いでいる。
マレーシアでは、原作単行本は『Dik Cerdas』(和訳:才気溢れる少年)に改題されて発売されている。マレー語吹き替え版のアニメでは、しんのすけが「ぞうさん」をしているシーンがすべて削除されている。
フィリピンでは、フィリピン語吹き替え版が無検閲で放送されている。しんのすけの声優は、地元のラッパーであるAndrew E.が務めている。
インドネシアでは、しんのすけそっくりとも評される風貌をしたインドネシア人の俳優Ony Syahrialがしんのすけの声優を務めている。アニメ版は映画のレイティングシステムのPG(親の同伴指定)に相当するBOが指定され(初期のみ)、原作単行本は15歳未満の購入を禁止している。なお、テーマ曲は『動物園は大変だ』のインドネシア語バージョンである。
インドでは、ヒンディー語吹き替え版が放送されている。ボーちゃんの名前は「スズキ」に変えられており、下品なシーンはカットされている時がある。主題歌はボリウッド映画のポピュラー曲に変えられているが現在は「オラはにんきもの」のヒンディー語バージョンになっている。
ラテンアメリカやブラジルでは、吹き替え版がアニマックスで平日に1日3、4回放送されている。
ヨーロッパやイタリアでは、主題歌が現地でポピュラーな曲に変わっていることが多く、劇中に流れるBGMも独自で作られている。また「ゾウさん」をするシーンは削除されたり、モザイクがかけられている。
[編集] 特記事項
[編集] ラジオ番組への出演
1993年、TOKYO FMの当時の人気番組『赤坂泰彦のミリオンナイツ』にしんのすけが出演している。また、2007年4月13日にも同じTOKYO FM・赤坂泰彦が司会の別番組『ディア・フレンズ』に出演した。2006年にも、シンエイ動画の所在地である西東京市のコミュニティFM局エフエム西東京の番組にもアニメ15周年の宣伝でしんのすけが出演した。
また、2001年4月18日放送のTBSラジオ『コサキンDEワァオ!』に、野原一家(シロを除く)がゲストとして登場した。これは、パーソナリティの関根勤が大ファンであること、関根が野原ひろしのモノマネを持ちネタとして度々披露していたこと、原作者の臼井儀人がコサキンの筋金入り超ヘビーリスナーであること、それらが縁でその年の劇場版にコサキンの2人(関根勤と小堺一機)がゲスト出演したことから実現したものである。なお、番組内ではゲストトークのコーナーだけでなく、「コサキンコント劇場」(2人によるコントコーナー)において、「野原家に家庭教師が来た」という設定でスペシャルコントが行われた。ちなみに原作には、割と頻繁にコサキン番組内でよく使われる用語がひっそりと引用されていることがある。
[編集] 他作品とのコラボレーション
本作はこれまでに多くのコラボレーションを実現しており、テレビアニメでは『美少女戦士セーラームーン』(こちらも参照)や、『ドラえもん』、『あたしンち』、『釣りバカ日誌』、『ボボボーボ・ボーボボ』とのコラボレーションを果たしている。また、テレビ朝日系のバラエティー番組などでしんのすけが(着ぐるみで)特別出演するときがある(『新タイムショック』など)。
テレビアニメとのコラボレーションは、テレビ朝日系のシンエイ動画制作作品や東映アニメーション制作(両会社ともテレビ朝日が株主となっているため)の作品とに限られている。また、東映アニメーション制作でもABC制作の日曜8時30分枠の作品とは、1993年のスペシャル版で『スーパービックリマン』のフェニックスと共演しただけでそれ以降はなかったが、2006年12月15日のスペシャル版では『ふたりはプリキュア Splash Star』のキャラクターとの共演を(着ぐるみ同士ではあったが)果たした。プリキュアが他のアニメ作品とコラボレートするのは、これが初めてである。
また、近年はタレントなどがゲスト出演するも多く、「藤岡弘、探検シリーズ」のパロディ「野原ひろし探検隊」では藤岡弘、が本人役で出演した。劇場版でも雛形あきこや小林幸子、NO PLAN、丹波哲郎などの芸能人がゲスト出演している。またトリノオリンピックのシーズン中は、上村愛子、今井メロ、皆川賢太郎、佐々木明ら五輪選手らとコラボレーションを果たした。
さらに、2006年7月14日の放映では『ラブ★コン』(映画)とコラボレーションし、藤澤恵麻と小池徹平が劇中の役柄でそのままで出演した。2006年8月11日の放映では「よゐこをプロデュースするゾ」によゐこが本人役で出演し、アイキャッチではしんのすけとよゐこの掛け合いがあった(漫画としても45巻に掲載)。
2007年8月3日の放送では、翌日公開の『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』の宣伝で『仮面ライダー電王』の出演者佐藤健・白鳥百合子・秋山莉奈・石丸謙二郎、着ぐるみキャラのモモタロス(声:関俊彦)とのコラボレーションが行われた。逆に、実写で電王と着ぐるみのしんのすけの共演もあった(仮面ライダー電王+しん王も参照のこと)。
[編集] その他
- 制作スタッフのテレビインタビューによると、本作ではギャグシーンの演出として(しんのすけの「ケツだけ星人」のシーンなど)、過剰なほどのフルアニメーション(1秒間24コマ)で動き回る。現在ではお馴染みの演出であるが、当初はギャグでフルアニメーションを使用する事に反対意見も出た様である。結局スタッフが強引に通してしまい、意外に面白いという事でいつの間にか定着してしまった。なおアニメージュにおける本郷みつるのインタビューによると、シンエイ動画はセル画の枚数をいくらでも使わせてくれたという。
- 初代監督である本郷みつるが同番組を降板した理由は、視聴率低迷のテコ入れ手段として「ひまわり」を登場させる事に反発していたためであるという(但し本郷は、自身のブログにおいてそれを否定している)。「ひまわり」登場以降は、原恵一と交代した(ただし、みさえの妊娠中のエピソードの時はまだ本郷が担当していた)。交代後はミッチーとヨシリン(1997年9月19日放送「ミッチーとヨシりんだゾ」 )、上尾先生(1998年7月10日放送「新しい先生は変わってるゾ」)、酢乙女あい(1999年11月12日放送「嵐を呼ぶ園児・酢乙女あい登場だゾ」)、小山むさえ(2006年3月17日放送「おばちゃんが来たゾ」)など新キャラが次々に登場し、さらにはネネちゃんなどのサブキャラクターの性格も変化した。
- ムトウユージが監督に就任した以降、女性キャラの一部の口調が柔らかくなっている傾向がある(ただし、老人や紅さそり隊、おケイなど本郷が監督だった頃から登場しているキャラや、どの女性キャラでもツッコミをいれる時やしかるときなど、一部は除く)。その他にも、しんのすけが家に帰ってきたときにしんのすけは帰ってくる側なのに「おかえり~」と言い、みさえが「ただいまでしょ」と突っ込むパターンとなっていたものが、原の監督末期あたりから、しんのすけはちゃんと「ただいま」ということが多くなっている。
[編集] 脚注
- ^ 『アニメーション監督 原恵一(晶文社)』より
- ^ ただしスペインは放送時期によって異なっており、オープニングが「オラはにんきもの」のニューリミックスバージョンが使われていたり、エンディングでは「DO-して」、「とべとべおねいさん」(日本ではオープニング)等が使われた事があった。
- ^ `Shin Chan´, el héroe televisivo infantil, viaja a España, Periodista Digital, 2006年4月28日
- ^ この「オーラッ」はスペイン語のHolaを指す
- ^ KidsParty│知っトク情報, KidsParty, 2004年3月1日
- ^ スペインで『クレヨンしんちゃん』が最優秀キャラクター賞に, エキサイトニュース, 2004年2月16日
- ^ Atari España
- ^ スペイン語とガリシア語でのシロの名前は「Nevado」、カタルーニャ語は「Nevat」、バスク語は「Elur」という名前に変わっているがいずれの言語も英語で「雪(Snow)」という意味になっている。
- ^ 概論(韓国編)
[編集] 関連項目
- テレビ朝日系アニメ
- ファミリー・一般向けアニメ
- あたしンち(何度かコラボレーションが行われている)
- あなただけを 〜Summer Heartbreak〜(ハワイスペシャルの時にだけ使用されたことのある曲)
- ニュースステーション(しんのすけが当時サブキャスターだった小宮悦子のファンだったことから、アニメ版に何度かパロディが登場する)
[編集] 外部リンク
[編集] 前後番組の変遷
テレビ朝日系 月曜19:00~19:30枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
クレヨンしんちゃん
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テレビ朝日系 金曜19:30~20:00枠 | ||
クレヨンしんちゃん
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テレビ朝日系 土曜19:00台枠 | ||
不思議どっとテレビ。これマジ!?
(1時間番組) |
クレヨンしんちゃん
(30分番組) |
ドスペ!
(2時間番組) |
テレビ朝日系 金曜19:30台枠 | ||
あたしンち
(→ローカル枠降格) |
クレヨンしんちゃん
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メディア展開 | アニメ |
劇場版 | 第1作 - 第2作 - 第3作 - 第4作 - 第5作 - 第6作 - 第7作 - 第8作 - 第9作 - 第10作 - 第11作 - 第12作 - 第13作 - 第14作 - 第15作 - 第16作 |
ゲーム | オラとポイポイ - 大魔王の逆襲 - オラとおもいでつくるゾ! - オラとわんぱくごっこだゾ - シネマランドの大冒険!/シネマランド カチンコガチンコ大活劇! - オマケの都ショックガーン! - 最強家族カスカベキング うぃ〜(TIMのゲーム命!!) - ぬってクレヨ〜ン大作戦! |
登場人物 | 野原しんのすけ - 野原みさえ - 野原ひろし - 野原ひまわり - シロ - かすかべ防衛隊 - ぶりぶりざえもん - 石臼登代 |
関連楽曲 | OP:オラはにんきもの - パカッポでGO! - とべとべおねいさん - ダメダメのうた - ユルユルでDE-O! ED:うたをうたおう - 月灯りふんわり落ちてくる夜 - スキスキ♡マイガール - 今日はデート 他:さよならありがとう - 元気でいてね - Cry Baby - ベストアルバム |
関連項目 | 臼井儀人 - 仮面ライダー電王+しん王 |