クシザシ (写真)
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主な被写体が人物である場合に、背景内にある標識のポール、柱などのまっすぐな縦線が、その人物の脳天に突き刺さるような構図をとることをいう。人間は目で見ている風景を(たとえファインダー内に写った2次元映像であっても)3次元で捉える習性があるため、特に初心者の撮影者は撮影中に気づかないことが多い。
芸術写真の場合には作品全体のクオリティを低下させる要因となる。
一般的なスナップ写真の場合には閲覧者も容易には気づかないこともあるが、脳天から刺さった棒が、身体の下部から突き抜けているような構図の場合、比較的気づかれやすい。モデルとなった人物が縁起を気にする性格である場合には、撮影者は意識的に避けるべきである。