キングゴジュラス
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キングゴジュラス(KING GOJURAS)は玩具メーカータカラトミー(旧トミー)が展開する『ゾイド』シリーズに登場する架空の兵器。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
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[編集] 機体説明
キングゴジュラス KING GOJURAS |
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形式番号 | RPZ-24 |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | ティラノサウルス型 |
全高 | 26.2m |
全長 | 36.0m |
全幅 | 20.2m |
重量 | 333.0t |
最高速度 | 時速140km/h |
乗員人数 | 1名 |
ZEP | 攻撃力:95 防御力:94 総合力:189 |
武装 | ブレードホーン スーパーサウンドブラスター ミサイルポッド ガンフラッシャー スーパーガトリング砲 ダブルキャノン×2 クラッシャーテイル ビッグクロー×2 マルチレーダーアンテナ×4 通信用アンテナ 全天候3Dレーダーアンテナ 大型複合レーダーアンテナ 対地センサーアンテナ |
ゾイドバトルストーリーの大陸間戦争時、ヘリック共和国が暗黒軍(ガイロス帝国)との決戦のために持てる力を結集して生み出した、ティラノサウルス型ゾイドで、惑星Zi史上最大最強の戦闘機械獣である。
恐るべき機動力を持ち、空を飛ぶギル・ベイダーをジャンプして引きずり降ろす、といった荒技もでき、400km/h以上のスピードで素早く動く超高速ゾイドをも捕らえる俊敏さも備える。
胸部のスーパーガトリング砲は荷電粒子砲・レーザービーム砲・超電磁砲の三種類を高速回転しながら一分間に3000連発撃ち出すという超兵器である。また口内のスーパーサウンドブラスターは超音波と自身の咆哮を数億倍に増幅、集中放射、広範囲の敵を跡形もなく打ち砕く。
ゴジュラスと同じく格闘戦が得意で、ビッグクローで敵を捕らえて引き裂き、クラッシャーテイルで跳ねとばし、頭部のブレードホーンとバイトファングで暗黒軍ゾイドを圧倒し、たちまちスクラップにしてしまう。
全身が超々重装甲で、物理的には防げないはずの荷電粒子砲をはじき返すという、物理法則を無視した防御力を持つ。さらに電子戦・水中戦も可能。
モチーフはティラノサウルスと設定されているが、角以外はゴジラそっくりである(ちなみに箱裏にはティラノサウルスの解説が掲載されている)。
1990年冬に発売し、値段は当時7980円、箱には取っ手がついている。ファンの再販希望は多く、2008年9月にRCZシリーズで復刻が決まった。
本製品を最後にゾイドシリーズが中断した事と、あまりにも強すぎる設定から、ファンの間では“禁ゴジュ”などと揶揄されてしまう事がある。
2006年のホロテックゴジュラス発売のキャンペーンでは、特賞がキングゴジュラスだった。
※機体諸元は当時、発売された「メカ生体ZOIDS RPZ-24キングゴジュラス」より
[編集] 活躍
大陸間戦争が終盤に迫っていたZAC2056年にロールアウト。
ヘリック共和国がガイロス帝国との決戦に向けて生み出した究極のゾイドであり、最強のゴジュラスだった。 初陣で、ギルベイダーに敗走しかけた共和国軍を救うために起動し、ギルベイダーを完膚無きまでに破壊してしまった。
その後の無敵の進撃はとどまることを知らず、立ちふさがるガイロスゾイドを徹底的に血祭りに上げていく。ガイロス帝国軍の親衛隊機デス・キャットの超重力砲にも耐え、圧倒的な火力と俊敏な行動で、ガイロス帝国軍を追い込んでいき、ガイロス首都へと迫っていた。
しかしその時、ゾイド星の月に接近していた彗星が衝突、月の一部が隕石となって落下し、それによる地殻変動によって中央大陸が三つに割れ、暗黒大陸の一部が海没してしまった大異変が起こってしまい、両軍とも戦争継続不可能となってしまった。
隕石落下直後の最終決戦で、ヘリック大統領搭乗の本機がガイロス皇帝搭乗の最強改造ゾイドギルザウラーと激突し、死闘の末に勝利を収めた。
[編集] 製品内容
キャッチコピーは「叫ぶ!!戦う!!脅威のバトルアクションメカ」。完成品は身長約36cm・全長約40cm。乗員は1名。
ゴジュラスと同じく単二電池2本が歩行に、単三電池2本が発光に使われる。単二は腹部に、単三は尾の根本部分に収まる。スイッチは尾の付け根の背ビレ部分で、二番目の背ビレを取り外すとグレードアップユニットを装着できる。その近くに発光用スイッチもある。
スイッチを入れると尾を左右に振り、手を上下させ、胸のスーパーガトリング砲を回転させながら歩行し、目を発光させる。目は一定時間経つと点滅させ、そこに隣接しているブレードホーンも光る。ある程度歩行すると歩みを止め、首を左右に振り、胸のガンフラッシャーを発光させ、ビッグクローを拡げながら口を開けて、大きな音量で咆吼、これを二回行った後、元の動作を繰り返す。
現在のところ、歩行した後にアクションを起こすギミックを持つゾイド(エヴォドライブを除く)は本機とムゲンライガーだけである。
[編集] ゲーム
大異変直後の世界を描いた「ゾイド黙示録」でも共和国軍最強ユニットとして登場した。ゲームでのライバルは帝国軍最強のデスバーンだった。
「ゾイド邪神復活!-ジェノブレイカー編-」にも登場している。