キクザトサワヘビ
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?キクザトサワヘビ | |||||||||||||||||||||||||||
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種の保全状態評価 | |||||||||||||||||||||||||||
CRITICALLY ENDANGERED (IUCN Red List Ver.2.3 (1994)) 絶滅危惧IA類(CR)(環境省レッドリスト) |
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Opisthotropis kikuzatoi Okada & Takara, 1958 |
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和名 | |||||||||||||||||||||||||||
キクザトサワヘビ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Kikuzato's brook snake |
キクザトサワヘビ(喜久里沢蛇、Opisthotropis kikuzatoi)は、動物界脊索動物門爬虫綱有鱗目ナミヘビ科サワヘビ属に分類されるヘビ。
目次 |
[編集] 分布
[編集] 特徴
全長50-60cm。背面は暗褐色で、オレンジ色の小斑点が2列に並ぶ。背中側に鼻孔があるのが特徴。水面から呼吸しやすい構造となっている。ただし、長時間の潜水が可能である(飼育環境下で12分30秒)ことから、もっぱら皮膚呼吸を行っているとみられる。
水から上がると茶褐色に変化する。サワヘビ属の中では、頭部や体の鱗数が最も少ない。
[編集] 生態
山地の渓流に生息する。日本に分布するヘビでは唯一主に淡水域で生息する。夏は昼間に、冬は夜間に発見されることが多い。詳しい食性は未だ不明であるが、飼育環境下において、糞や吐瀉物の中からサワガニの残骸が発見されている。
サワヘビ属14種のうち、キクザトサワヘビのみが比較的低い場所に生息する(久米島の山は、高くても標高300m程度である)。その他の種の大半が、標高1,000m以上の高山や渓流で発見されているのとは対照的である。
[編集] 人間との関係
久米島町立清水小学校2代校長の喜久里教達が、久米島の白瀬川にてオスの個体を1匹発見。1956年9月15日、琉球大学に持ち込んだ。和名及び学名は、彼の名にちなむ。
発見当初は陸生生物と考えられており、生物学上の分類も水生のサワヘビ属ではなく、陸生のアオヘビ属とされていた。発見者喜久里の助言により、1982年9月16日から9月20日にかけて水辺を中心に調査した結果、四半世紀ぶりに発見された。また、1990年から1992年にかけて、沖縄県教育委員会が現地調査を実施したが、発見数は5個体にとどまった。
開発に伴う生息地の減少や水質汚濁、またニホンイタチやウシガエル等の外来種による捕食により、個体数は減少している。密猟も大きな脅威となっている。
[編集] 参考文献
- 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、322頁。
- 『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館、2004年、127頁。
[編集] 外部リンク
- 2007 IUCN Red List of Threatened Species
- World Conservation Monitoring Centre 1996. Opisthotropis kikuzatoi. In: IUCN 2007. 2007 IUCN Red List of Threatened Species.
- 環境省 自然環境局 生物多様性センター
- レッドデータブック種 キクザトサワヘビ(絶滅危惧種)(沖縄県ホームページ内)
- キクザトサワヘビ