カトル・ラバーバ・ウィナー
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カトル・ラバーバ・ウィナーとは、架空の人物で、TVアニメ『新機動戦記ガンダムW』の登場人物。(声:折笠愛)
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
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[編集] 人物
優しく穏やかな性格で、敵を倒した後には「自分は投降しろと警告した」と自分に言い聞かすこともある。またアラブ随一の豪商の血筋(後述する母の名前や外見から、彼自身はアラブ系とヨーロッパ系の両方の血を引いていることも示唆されている)ゆえか社交的で、相手と交渉、説得する才能があり、指令を出す科学者達からは「リーダーとして他のガンダムパイロットをまとめ上げることができる人間」と目されていた。劇中では何度か楽器を演奏する場面が見受けられ、芸術的センスに優れ、感受性も豊かである。その感受性は戦闘の中でも良くも悪くも作用し、後述するように他人の行為を見たことで感じた悲しみから肉体的苦痛まで訴えたり、他人の心の中にあるものを正確に感じ取ったりなどした。一見すると生身での戦闘力や力はない様に見えるが、一般兵士程度なら簡単になぎ倒すことが出来る。5人のパイロットの中で最も計画性ある行いをするが、下手をすると命を奪いかねない無茶なものが多い点では変わらない。
また5人のガンダムパイロットの中で、唯一家族(父親・姉)が登場するキャラクターでもある。実際に登場したのは一人だけだが、姉は全部で29人いる。しかし、母親の母胎から産まれたのはカトルだけであり、姉達は全員試験管ベビーである。母親のカトリーヌはカトルを出産した時に死亡している。カトルは一時期、自分も試験管から生まれた人間ではないかと疑い、自分は無意味な存在と考え、荒れた生活を送っていた。だが、後にカトルの親衛隊となるマグアナック隊と出会うことによって、作中に見られるような健全な姿に立ち直る。カトルの父親である現当主は、地球圏統一連合から逃亡していたH教授を匿い、カトルはH教授に協力してガンダムサンドロックのパイロットとして訓練を受ける。その結果、平和主義者の父親と対立したカトルは父の反対を押し切ってオペレーションメテオを実行に移す。
なお、カトルには「宇宙の心を感じとる」という特異な感性を備えており、その作用によってウイングガンダムゼロに搭乗して制御不能となったヒイロ・ユイに正気を取り戻させたこともあり、宇宙世紀作品のガンダムシリーズで言うニュータイプのような素質を持っている。
[編集] 劇中での活躍
[編集] 新機動戦記ガンダムW
地球降下後はマグアナック隊と行動を共にし、コルシカ基地を襲撃した際トロワと出会う。その後トロワと共に向かったニューエドワーズ基地での戦闘で、デュオやヒイロ、五飛と対面する。基本的に他のガンダムパイロットとは協力することを好んだが、しばしばヒイロや五飛には振り回された。地球圏を掌握したOZが次なる目標としてコロニーを取り込むことを知らせるため、カトルはデュオと共にシンガポール基地から宇宙に上がろうとする。基地を守るOZ部隊との戦闘中、すでにOZに取り込まれつつあったコロニーは、ガンダムはコロニーとその平和を守るOZの敵であると声明を出し、ガンダムパイロット達はコロニーに切り捨てられる。カトルたちは愕然とし劣勢に陥るが、五飛がカトルたちに檄を飛ばしながら参戦する。カトルは先にデュオと五飛を宇宙に上がらせ、自らは足止めのためにサンドロックを自爆させ何とか基地から飛び立つ。それぞれバラバラの方向へ飛んだが、OZの追撃を振り切って辛くも中立のコロニーに漂着する。
そのコロニーはウィナー家に属するコロニーで、病院に担ぎ込まれたカトルを看病した医者は、姉のイリアだった。カトルは姉と共に実家に戻り父と再会するも、カトルが行ったオペレーションメテオを無益なことと叱る父とまたも対立する。OZに取り込まれつつあるコロニーの人々は、もはやガンダムを敵とみなしているのを感じながらも、カトルはもう一度サンドロックを立て直そうとする。一方カトルの父は、ウィナー家所有の資源衛星をOZの兵器開発のために利用させることを断固拒否していため、コロニー政府の中で孤立していた。OZの圧力のなすがままに、議会とコロニー市民はウィナーの排除を迫り、ついにカトルは目の前で父親を失うことになる。家族を奪われた深い悲しみ、支配され操られていることも気づかず保身ばかりを考える身勝手なコロニーの人々への冷たい怒りと共に、カトルは封印されていた禁断のモビルスーツ、ウイングガンダムゼロを完成させる。ゼロシステムに支配されたカトルは、OZの資源衛星とコロニーを立て続けに破壊し、それを迎え撃つトロワ、ヒイロと激突する。憎悪の化身となったカトルは、圧倒的な強さでトロワとヒイロを追い詰めるが、トロワの捨て身の説得によって正気を取り戻しゼロから脱出する。その後ヒイロや5人の科学者と共にOZに拘束され、実験としてゼロに搭乗させられ暴走したヒイロを止め、メリクリウスをゼロと共に自爆させた後、ヒイロと共に地球に降下する。
一時はサンクキングダムでヒイロと共にし、サリィ・ポォから自爆させたサンドロックを改修し強化されたガンダムサンドロック改を受け取りホワイトファングと戦う。一度ヒイロに薦められゼロシステムをサンドロックに取り付け使いこなしてみせるが、一戦後すぐさま撤去する。この戦闘が原因でドロシー・カタロニアに強い恨みを持たれ、最終決戦においてリーブラ内部でのドロシーとのフェンシング対決で重傷を負ってしまうが、どうにか生き延びている。
[編集] 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
OVA『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』では、太陽にガンダムを送り破棄させる計画を実行するが、急遽ガンダムを必要になる事態になったため太陽へ向かうガンダムを急いで回収する。そして、ヒイロ・デュオ・トロワにガンダムを渡し、自らガンダムサンドロックカスタムを駆り、デュオ・トロワと共に大統領府へと向かい、マリーメイア軍との戦いに挑む。
[編集] PREVENTER・5(漫画『新機動戦記ガンダムW EPISODE ZERO』収録)
ウィナー家で忙しく仕事をして辟易していたところを五飛の訪問を受け、自分の力を必要とする五飛に喜んで同行、立て篭もり事件解決のために動き出す。
15歳 156cm 41kg
[編集] 主な搭乗機
- XXXG-01SR ガンダムサンドロック
- XXXG-01SR2 ガンダムサンドロック改
- XXXG-01SR2 ガンダムサンドロックカスタム
[編集] その他の搭乗機
- OZ-07AMS エアリーズ
- XXXG-00W0 ウイングガンダムゼロ
- SK-12SMS トーラス (サンクキングダム仕様)
[編集] 関連項目
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