ウミホタル
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?ウミホタル | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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ウミホタルの拡大写真 葛西臨海水族館にて撮影 |
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Vargula hilgendorfii (Müller, 1890) |
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和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
ウミホタル | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Sea-firefly |
ウミホタル(海蛍)は、顎脚綱(がくきゃくこう) 貝虫亜綱 ミオドコパ上目 ミオドコピダ目 ウミホタル科 ウミホタル属に属する甲殻類である。体長3-3.5mmでメスがやや大きい。夜行性で、青く発光する。日本の太平洋沿岸に幅広く生息。日本沿岸に生息する発光性介形虫としては最もメジャーな種である。
全身を透明な2枚の背甲で楕円球状に覆っており、米粒のような姿をしている。背甲は蝶番状で自由に開閉し、甲に覆われた軟体部には7対の付属肢を持つ。第1肢と第2肢は触角で、第2触角を遊泳に用いる。第3肢は大顎、第4肢は小顎で共に捕食のために使う。うちわ状の第5肢は背甲内に海水を循環させる役割を持ち、小さな第6肢がこれに付属している。第7肢(清掃肢)は背甲内の掃除を担い、抱卵・放仔時にも活躍する。
昼間は海底の砂中で生活し、夜間に遊泳して捕食や交配を行う。沿岸生物のほとんどは潮汐サイクルに支配された生活リズムを持つが、ウミホタルは月齢による支配を受けている。遊泳時には背甲前端のスリットから付属肢を出して泳ぐ。遊泳活動が盛んなのは春から秋にかけて。水温が低下するとあまり活動しなくなるが、冬季でも完全に冬眠することはない。正確な寿命はわかっていないが、飼育環境下では成体が半年以上生存した記録がある。
雑食性で何でも食べる。スカベンジャ的な食性を示すが特に肉類を好む様で生きたゴカイやイソメ等を襲って食べることもある。
名前の由来となっている青色発光の目的は外敵に対する威嚇で、刺激を受けると盛んに発光する。ウミホタルは負の走光性(光から逃げる性質)を持っているため、発光は仲間に危険を知らせるサインにもなっていると考えられている。また、雄は求愛ディスプレイとしても発光を用いる。この光はウミホタルが分泌する発光物質(ルシフェリン)が酸化する際のもので、体外に放出されると同時に酵素(ルシフェラーゼ)の作用を受けて海中の酸素と激しく反応する。同様の反応で発光する生物は他に魚のキンメモドキやツマグロイシモチが知られるが、これらは摂食したウミホタルに由来しているものと考えられている。なお、ルシフェリンおよびルシフェラーゼは発光に関わる物質を指す一般的な名称で、ホタルの発光作用で言及される同名のものとは全く異なる物質である。一般にウミホタルルシフェリン(Vargula luciferin)と呼びならわされる。
[編集] 利用
近年、これを観光に利用する気運があり、淡路島などで効果を上げているという[要出典]。
なお、第二次世界大戦中に、日本でこれを軍事利用した例があるらしい。ウミホタルを乾燥させ、これに水分を与えると、微弱な光を放つようになる。そこで、南方のジャングルで偵察を命じられた兵がウミホタルの乾燥粉を携え、これを行動中の足元に撒くことでかすかな光を放つ目印として使用したとの事である[要出典]。