ウィンブルドン駅
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ウィンブルドン駅(-えき、Wimbledon station)は、ロンドンのマートン区ウィンブルドンにある鉄道駅である。
英国鉄道、ロンドン地下鉄およびトラムリンクの列車が発着する。
この駅に発着する英国鉄道の列車はサウスウェスト・トレインズおよびファースト・キャピタル・コネクト(一部サザン鉄道)が運行している。また、ロンドン地下鉄の駅はディストリクト線ウィンブルドン支線の、トラムリンクの駅はルート3の終着駅になっている。
トラベルカード・ゾーン3に属する。
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[編集] 歴史
ウィンブルドン駅は、1838年5月21日にロンドン&サウスウエスタン鉄道 (L&SWR) が終点であったバターシー (Battersea) のナイン・エルムズ駅からウォーキング駅まで路線を開業させた際に開業した。初代の駅は現在の駅の南西側、線路がウィンブルドン橋をくぐった向こう側にあった。
1855年10月22日、ウィンブルドン・クロイドン鉄道 (W&CR) がウィンブルドン駅からウエスト・クロイドンまでMitcham tram stopを経由して開業した。また、1868年10月1日にはTooting (TM&WR) がウィンブルドン駅からTooting Junction駅(現在のトゥーティング駅)まで開業した。
1889年6月3日、メトロポリタン・ディストリクト鉄道(MDR、現在のロンドン地下鉄ディストリクト線)がパットニー・ブリッジ駅から延伸開業し、ウィンブルドンを新しい終着駅とし、またウィンブルドンからロンドンの地下鉄網に直通列車が走るようになった。ディストリクト線の延伸開業の際、現在の位置に駅が新たに建設された。
1905年8月27日、ディストリクト線の蒸気機関車による列車運行は電車運行へ切り替えられた。なお、英国鉄道の路線については、長距離列車は蒸気機関車牽引列車が後年まで残ったが、近郊列車は第1次世界大戦の前後に電車運行に切り替えられた。
現在のPortland stoneのエントランスを持つ駅舎は、1920年代後半に、サザン鉄道(SR、L&SWRを継承会社した)がサットン駅までの路線を建設した際に、再築されたものである。
SRの建設認可は1910年にW&SRに与えられたものだが、建設は第1次世界大戦のために遅れた。MDRは、W&SRの設立時よりの主要な法人株主であり、路線が建設された際には列車運行の権利を持っていた。
1920年代、ロンドン電気鉄道 (LER、現在のロンドン地下鉄の一部)が、MDRの所有権を通して、シティー&サウス・ロンドン鉄道(C&SLR、現在のノーザン線)の延伸部からサットン駅までのルートを使用する許可を獲得した。 これに対しSRは反対し、最終的にLERがW&SRの路線上の権利を諦める代わりに、C&SLRがモーデン駅と同じくらい遠くに延伸するのを可能とする合意に達した。
SRは次に、ロンドン地域での建設が最後となる路線を建設した。これは1930年1月5日に開業した。
1997年6月2日、ウィンブルドン駅からウエスト・クロイドン駅方面への路線が、トラムリンクへの転換のためにレール・トラック社により廃止された。10番線の一部はトラムリンク・ルート1のホーム・線路に転換され、路面電車用に設備が取り替えられた。この新しい系統は2000年5月30日に運行開始された。10番線の他の部分は現在ファースト・キャピタル・コネクトの列車により終点として使われている。
[編集] オイスター・カード
ウィンブルドン駅は、オイスターカード(ロンドン地下鉄のIC乗車券システム)の利用については特殊な事情がある。 通常、ロンドン地下鉄にオイスターカードで乗車する乗客は、乗車時にカードをタッチして入場し、下車時にタッチして出場しなければならない。タッチして下車するのに失敗した場合、乗車駅からの最大料金が請求されることになる。
ウィンブルドン駅からトラムリンクに乗る乗客は、トラムリンクの停留所に設備がないため、タッチして下車することができない。その代わりに、ウィンブルドン駅からの乗客は、改札を通った後、トラムリンクのホームでもう一度タッチしなければならない。[1]。
[編集] 将来
クロスレールの2号線が建設された場合、パーソンズ・グリーン駅以南ウィンブルドン駅までのディストリクト線ウィンブルドン支線を引き継ぎ、ウィンブルドン駅からチェルシーおよびロンドン中心部を経由してハックニー区およびレイトンストーン駅以遠まで列車を運行する。
また、トラムリンクには、ウィンブルドンからモーデン、St. HelierおよびRose Hillを経由し、サットンに至る、トラムリンク路線網の拡張計画がある。ただし、現在の単一ホームでは列車の増発に対応できないことから、何らかのホームの変更が必要となる。
[編集] 運行列車
昼間時の運行列車は以下の通り。本数は1時間あたりのもの。
- サウス・ウェスト・トレインズ運行列車
- 16本 ウォータールー駅行き
- 4tph Guildford行き
- 2tph Chessington South行き
- 2tph Dorking行き
- 2tph Hampton Court行き
- 2tph Shepperton行き
- 2tph Woking行き
- 2tph ウォータールー駅(キングストン駅・リッチモンド駅経由)
- ファースト・キャピタル・コネクト運行列車(早朝の数本はサザン鉄道運行)
- ロンドン地下鉄・ディストリクト線
- 6本 タワーヒル駅方面アップミンスター駅行き
- 6本 ハイ・ストリート・ケンジントン駅方面エッジウェア・ロード駅行き
- トラムリンク
- 6本 ニュー・アディントン停留所方面行き
Portsmouth Harbour station、Southampton Central station方面への長距離列車はウィンブルドン駅には停車しない(深夜帯の数本、回送列車およびウィンブルドン選手権開催時を除く)。
[編集] トリビア
- ウィンブルドン駅は、英国鉄道・ロンドン地下鉄・トラムリンクの3鉄道が相互に乗り換え可能な唯一の駅である。
- 近隣のノーザン線モーデン駅が開業する1926年までは、ロンドン地下鉄で最も南にある駅であった。
- Mitchamを通るW&CRのルートの一部は、1846年に廃止されたSurrey Iron Railwayのルートを再利用したものである。
- 1990年まで、駅はガラスケースに入ったエアデール犬の"Laddie"がいることで有名であった。この犬が生きている時には、鉄道募金の収集に使用されていた[2][3]。
[編集] 隣の駅
ウィンブルドン駅 Wimbledon |
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英国鉄道 | ||||
Raynes Park (西方面) |
サウスウェスト・トレインズ |
アールズ・フィールド駅 (東方面) |
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ウィンブルドン・チェース駅 (西方面) |
ファースト・キャピタル・コネクト サットン循環線 |
Haydons Road (東方面) |
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ウィンブルドン・チェース駅 (西方面) |
サザン鉄道 サットン循環線 |
Haydons Road (東方面) |
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ロンドン地下鉄 | ||||
終点 (南行き) |
ディストリクト線 ウィンブルドン支線 |
ウィンブルドン・パーク駅 (北行き) |
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トラムリンク | ||||
終点 |
ルート3 |
シャドウェル駅 (東方面) |
- ファースト・キャピタル・コネクトの運行する列車のうち、早朝の数本をサザン鉄道が運行している。
[編集] 関連項目
[編集] 参照
- ^ Transport for London - Get the most out of your Oyster card
- ^ Ann Curran
- ^ MDA annual report pp8–9