アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
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アルトネリコ > アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
ジャンル | ムスメ調合RPG |
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対応機種 | プレイステーション2 |
開発元 | ガスト、バンプレスト |
発売元 | バンプレスト |
人数 | 1人 |
メディア | DVD-ROM:1枚 |
発売日 | 2006年1月26日 |
価格 | 税込7140円 |
対象年齢 | CERO:B ESRB:T PEGI:7+ |
コンテンツ アイコン |
セクシャル(CERO) 暴力(PEGI) |
その他 | 予約特典 『アルトネリコ Official Visual Book』 |
『アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女』(- せかいのおわりでうたいつづけるしょうじょ)は、 ガストとバンプレストが共同開発したプレイステーション2用コンピュータRPG。2006年1月26日に発売された。
目次 |
[編集] 概要
一連のアルトネリコシリーズの原点となる『アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女』は、『アトリエシリーズ』を制作したガストと『サモンナイトシリーズ』を制作したバンプレストが初めて共同で開発したゲームである。
本作の特徴の一つとして、ヒロインのレーヴァテイルが歌う詩魔法によって戦闘を行う「詩魔法戦闘システム」が導入されている。詩魔法は他の攻撃手段を越える威力を持っているため、戦闘ではレーヴァテイルを守りつつ詩魔法を有効活用する必要がある。
キャラクターデザインは小説『風水学園』の挿絵などを手がけたイラストレーターの凪良。主題歌は志方あきこの『謳う丘』。予約特典は登場キャラクターの設定やイラストが掲載された『アルトネリコ Official Visual Book』。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。 →[記述をスキップ]
[編集] 世界観
[編集] シリーズ共通の世界観
レーヴァテイルや詩魔法、コスモスフィア、ダイブといったアルトネリコシリーズ共通の世界観は、アルトネリコを参照のこと。
[編集] 本作の世界観
- ソル・シエール
- 本作の舞台となる異世界「ソル・シエール」は、巨大な一本の塔「アル・トネリコ」とそれを囲んでいる浮遊大陸「ホルスの翼」以外には何もない、神秘的な世界。浮遊大陸の下方には「死の雲海」が広がり、上空は「ブラストライン」と呼ばれるプラズマ地帯で満たされている。かつてはこの世界にも空や大地、高度な科学技術があったが、過去に起こった二度に渡る災厄により、それらは崩壊した。一度目は戦争によりアル・トネリコの「グラスノ版」という機関の崩壊によるもので、「グラスノインフェリア」と呼ばれている。二度目は「レーヴァテイル」という種族の反乱によるものである。この「閉鎖世界」ソル・シエールには現在、「エル・エレミア教会」と「天覇(てんぱ)」という二大勢力が台頭している。
- アル・トネリコ
- ソル・シエール世界にそびえ立つ、天まで届く程の高さを誇る巨塔。古代テクノロジーの粋が集められた建造物で、過去二度の災厄により空と大地を失った人類は、アル・トネリコにすがり付くようにして生活している。塔内部には「ウイルス」と呼ばれるモンスターが徘徊しており、そのウイルスを駆逐するため塔を訪れる者もいれば、貴重な古代文化の遺産を求めて足を運ぶ者もいる。塔の中階層には「テル族」と呼ばれる、超常的な力を持つ種族の住む街「イム・フェーナ」があり、上層階には聖地と呼ばれる街「プラティナ」が存在する。なお、この塔は第二作目の舞台になる「メタ・ファルス」を支える「ソル・マルタ」の導力をも賄っており、物語中盤でアル・トネリコの機能の大部分が停止した際、その影響を受け多数の犠牲者を出すこととなった。
- エル・エレミア教会
- 信仰により人々を支えることを目的としている教会。元々は第二期崩壊の原因調査を行っていた団体が元となっており、かつて第一期の時代、実際に存在したと言われる「エレミア三謳神」と呼ばれる神の降臨を願い、人々を幸福へ導こうとしている。特異な力を持つレーヴァテイルを教会の聖女候補として祀り、保護している。主な活動内容は塔の探索と聖地「プラティナ」への旅。そして各地の住民を護るためのモンスターとの戦闘。代表は「ファルス司祭」。後にファルス司祭の死亡により、総司から新たに司祭に選ばれた「ラードルフ・シュナイゼン」
- 天覇
- 「ほたる横丁」と呼ばれる地域に本社を構える巨大複合企業。ネモ地方の地主であった峰姪の興した「櫻商店」を起源とし、後にダイキリティーの開発で発展した。元々グラスメルクの祖「ガサラキ」と「レイラ」の二人を支援してグラスメルクを広めた団体という事もあって、「グラスメルク振興協議会」などのグラスメルク関連団体を構成団体に持って居る。エル・エレミア教会とは逆に、科学技術によりアル・トネリコの古代テクノロジーを引き出し、人々の暮らしを向上させることを目指している。そのため、レーヴァテイルの持つ力を利用している。現在の社長は「亜耶乃・ライザー・エルデューク」
- 唄石
- ソル・シエールには音を魔力に変える性質を持つ唄石(しょうせき)と呼ばれる結晶が存在していたが、これは周囲の音を無差別に吸収し、魔力として放出するという危険な石だった。そこで人類はこれを「吸収」「増幅」「放出」という3つの特性に分類させ、制御することに成功した。吸収の特性のみを持つものを「パラメノ」、放出の特性のみを持つものを「グラスノ」と言う。人類はその技術をもって発展してきたが、やがてその力は争いを呼び世界は滅亡の危機に瀕した。その後、結晶の悪用を防ぐため、グラスノの魔力をアル・トネリコ内の「シルヴァホルン」と呼ばれるインターフェースで管理する技術「グラスメルク」が誕生した。ただし、人々はシルヴァホルンの存在を知っておらず、グラスメルクは自らの手で行っているものと錯覚している。
[編集] キャラクター
[編集] パーティーキャラクター
- ライナー・バルセルト 声優:布施雅英(幼少期はミルノ純)
- 本編の主人公。18歳。アル・トネリコの上層階、プラティナ出身。正義感が強く曲がったことが嫌いな熱血漢だが、恋愛には恐ろしく鈍感な上に優柔不断。その性格故、グラスメルクをすぐに習得するなど優秀な頭脳を持つが、それを活かして思慮するという事が少ない。代わりに身体能力は抜きん出ており、外見の装備とは裏腹に俊敏な動きが可能、剣士としての腕前も達人級である。行政官の長である父親により幼い頃から後継者となる為の政治教育を受けるが、それには全く興味を持たず冒険を求めてプラティナ騎士団に入団する。後に、アル・トネリコの管理者・シュレリアを守護する「エレミアの騎士」の一員となる。「オボンヌ」という菓子が大好物。当初は世界を救うという大命に対し己の考えを持って行動していたが、次第に人々の想いを受け取り行動するようになり、まさに“英雄”にふさわしい成長を遂げていく。ゲームの進め方によってはヒロイン一人を選ぶ際、確固たる意志を持って「幸せにする」と発言しており、その点でも成長は見られると言ってもよい。ED直前を描いた小説版では三人のヒロインから積極的にアプローチされることの本意を悟っていない彼であるが、三人ともに自分が大切にする、というような心境であるようだ。優しい性格である彼はレーヴァテイルに特に人気があると言われるが、自身より他人を優先し過ぎる性格である彼を心配する者も多い。
- オリカ・ネストミール 声優:宮崎羽衣
- 本編のヒロイン。第三世代レーヴァテイル。17歳。以前は明るい性格だったが、数年前の「スクワート村襲撃事件」により両親と死別。それによりトラウマを負い、人間不信に陥っている。その後、「エル・エレミア教会」の聖女候補となる。幼い頃、自分の味方だったレーヴァテイルの女性クレア・ブランチを慕っている。レーヴァテイルのクラスはDで、能力が低いとされており、また自分でも力は無いと思い込んでいる。思ったことをそのまま口に出すタイプ。また、ネーミングセンスは天才的に外れている。ヒュムネコードは「MULE_TEIWAZ_ARTONELICO」。インストールポイントはうなじ。
- 彌紗(ミシャ)・アルトセルク・リューン 声優:野川さくら
- 本編のヒロイン。β純血種レーヴァテイル。外見は12歳程度で幼く見えるが、知性に富んだインテリで、料理などの家事も得意。しかし運動神経は皆無で、極度の高所恐怖症でもある。性格は明るく、強気。プラティナ出身だが、故あって現在は天覇に属している。クローンマスターはシュレリア。ヒュムネコードは「MISYA_FEHU_EORIA_ARTONELICO」。インストールポイントは胸の上部。
- シュレリア 声優:酒井香奈子
- アル・トネリコの最上部「リンカーネイション」で、塔の管理を務めるレーヴァテイルの女性。全身を甲冑「リンケージ」で覆い隠している。理性派で、個人的感情に流されることがない。強力な詩魔法を使える。ヒュムネコードは「EORIA_ANSUL_ARTONELICO」。インストールポイントは腰。
- クルシェ・エレンディア 声優:南條愛乃
- ほたる横丁に住むグラスメルクのエンジニアの少女。15歳。チェーンソーを武器に戦う。飛空挺やグラスノアイテムに詳しい。ボーイッシュで自分のことを「ボク」と呼び、女らしい格好は苦手。銭勘定に厳しく打算的な性格で、ブラストラインを超えてアル・トネリコの頂上まで行くことを目指し、日々ロケットの開発をしている。かつては女らしい性格と女らしい服装をしていた。
- ジャック・ハミルトン 声優:神奈延年
- 出身や目的などが一切不明な、流浪のガンナー。老け顔だが19歳。左腕が機関銃に改造されている。ライナーにとっては兄貴分のような存在だが、呆れるほどの女好き。世界各地を放浪してきたため、かなりの博識。クルシェに借金がある。
- ラードルフ・シュナイゼン 声優:半田雅和
- エル・エレミア教会の神官戦士。24歳。神官戦士の中でも最高位の「総司」の称号を持つ。心優しい騎士隊長であり、教会の方針に捕われず、人々の幸福を第一に考えている。そのため老若男女を問わず、かなりのモテモテ。天覇内に本部を構える「ラードルフファンクラブ」という組織も存在している。戦闘ではハルバードを使って戦う。物語の後半では司祭に昇格した。若干、無精ヒゲを生やしている事もあり「フケ顔の槍持ったおっさん」と呼ばれることもある。
- 余談だが、本編中彼のエピソードが全くと言っていいほど存在しない事から、本作品のファンからは「空気王」「ラー様」などの愛称で親しまれている。
- 絢胤 箕嵩(あやたね みちたか) 声優:木部祥太
- エレミアの騎士の一員で、ライナーの同僚にして良き友人。温厚で楽観的な優等生で、いつも笑顔を絶やさない。料理、掃除などの家事もこなす。19歳。使用武器は双剣。
[編集] 心の護
- どんすけ 声優:神奈延年
- オリカのコスモスフィアに現れる「心の護」。自分のことをオリカを守るナイトだと思っており、ライナーを最初追い払おうとする。
- 波摩(ハマ) 声優:宮崎羽衣
- 彌紗のコスモスフィアにいる「心の護」。
[編集] テル族
- リルラ・ロス・レーテル 声優:ミルノ純
- ソル・シエールに存在する、人間と似て非なる種族「テル族」の住む地「イム・フェーナ」に暮らす子供。13歳。「ジェミナ」と呼ばれる術を使い、アル・トネリコ内を瞬間移動で自由に行き来できる。高価なグラスノ結晶を渡すと、代わりにアイテムを探してきてくれる。ジャックを自分のものにするのが夢。グラスノブローカーのスピカとは旧知の仲。
- フラウト・ロス・ロリア 声優:木部祥太
- イム・フェーナの町を治めるテル族の長。外見は22歳。「エレミアの誓約書」を遵守する。タスティエーラという女性のことを尊敬している。
- タスティエーラ・デ・ルゥ 声優:南條愛乃
- テル族の女性。物静かで、様々なことに精通している生き字引のような存在。フラウト達テル族からは畏敬を込めて「オババ様」と呼ばれているが、本人は気に入らないらしい。
[編集] サブキャラクター
- レアード・バルセルト 声優:銀河万丈
- ライナーの父親。58歳。プラティナの現総帥にして人望の厚い行政官。幼い頃からライナーに政治を教え込んできたが、本人はその期待に応えることはなかったため、息子のことはあまり良く思っていない。
- クレア・ブランチ 声優:塩山由佳
- 空港都市ネモにて酒場を営む女主人。20歳。元は天覇所属の高い能力を持つクラスBのレーヴァテイルだが、庶民のために謳うことを信条としており、現在は教会にも天覇にも所属していない。ライナーたちの頼れるお姉さん的存在。
- スピカ・ニール 声優:ミルノ純
- ほたる横丁の中心地「ほたる一番街」で、飴を売って暮らしている女性。25歳。表向きはごく普通の世間知らずな娘だが、その正体は裏情報やグラスノ結晶を高額で売買するブローカー。ミシャと仲が良い。
[編集] その他
- 亜耶乃(あやの)・ライザー・エルデューク 声優:塩山由佳
- 複合企業・天覇の女社長。36歳。豪快で破天荒な性格だが、大食いという変わった一面も持つ。人望は厚く、交流や交渉は得意だが書類や経理は苦手である。そのため、部下の管理は甘い。若い頃は冒険者であったが、先代社長だった父親が死去した際、後を継いだ。
- ボルド・レード 声優:河相智哉
- 複合企業・天覇の実質的No.2の地位にある男。33歳。武闘派かつ野心派であり、ライナーとは正反対にレーヴァテイルを人間にとっての道具のようにしか思っていない。逞しい肉体を持ち、遺跡探索にも秀でている。“荒ぶる稲妻”の異名を持ち、戦闘においても高い実力を誇る。
- メイメイ 声優:野川さくら
- ブラストラインの上にある天文台で働くメイドロボ。外見は17歳。塔の中枢区画にあるセキュリティーサービスの認証を主に担当している。いつもは寝てばかりで、起きている時も眠たそうな顔つきをしており、隙あらば眠ってしまうほど。プラズマベルにカナデという妹がいる。ちなみに昔はもう一人の妹マイがいたが、ミュールの乱の折に、プラズマベル右舷の破壊と共に消失している。
- ガルツベルン・ルク・ラルド
- ブラストラインの竜の巣に住む竜族。非常に長寿であり、大戦時代に造られたアイテムを多く所有している。基本的には人間嫌いだが、強い人間に対してはアイテムを売ってくれる。また、かつてはスレイプニルと対立し、領地を争ったこともあった。
- ミュール 声優:宮崎羽衣
- 塔に寄生するウイルス生命体。塔にウィルスを送り込んでくる。
[編集] ゲームシステム
- マップ
- フィールドマップは2D、ワールドマップは3Dで描かれている。敵との戦闘はフィールドマップ上でのみ発生する。一度立ち寄ったフィールドマップ名はワールドマップ上に表示されるようになる。
- フィールドマップにおける敵との遭遇はランダムエンカウント方式が採られているが、画面に表示されるエンカウントバーの色を確認することでエンカウントを事前に察知することができる。エンカウントバーは戦闘を繰り返すたびに短くなっていき、バーが消滅するとそのフィールドから出るまでの間、エンカウントが発生しなくなる。
- 戦闘
- 敵との戦闘では、ライナーのような戦士系のキャラクターが前衛に、オリカや彌紗のようなレーヴァテイルが後衛に配置される。前衛の行動は手番が回ってきたキャラクターがコマンドを選択することによって決定するが、対する後衛はボタンによって任意のタイミングで呼び出すことができ、前衛や敵の手番に割り込んで詩魔法の詠唱開始・発動ないし中断を行う。
- 戦闘では役割を異にする前衛と後衛が協調して戦うことが特に重要視されている。以下にそのシステムを挙げる。
- アンビエンスフィールド
- 前衛の戦士が敵を通常攻撃することによって、敵の詩魔法に対する耐性を大幅に下げる。設定上は、前衛が奮戦する姿に心を動かされたレーヴァテイルが頑張るという状況を再現したシステム。
- ハーモニクス
- 仲間同士の絆(シンクロ率)を表現するシステム。後衛のレーヴァテイルが詩魔法を詠唱している間に前衛が敵をスキル(必殺技、HPを消費して使用する)で攻撃することによってハーモニクスゲージが溜まり、ゲージが溜まることでハーモニクスレベルと呼ばれる数値が上昇する。ハーモニクスレベルが上昇することで、後衛の詩魔法の詠唱速度が上昇する、前衛の通常攻撃とスキルが強化される、敵を倒した時に得られるアイテムの種類が増える、といった様々な恩恵を受ける。
- ハーモニクスレベルの上限値は後衛が詩魔法を発動させることによって上昇していく。どの程度上昇するかはアンビエンスフィールドのレベルにも左右される。
- レーヴァテイルを護る
- 前衛は、自分の手番で「護る」コマンドを選択することによって、後衛を狙った敵の攻撃を肩代わりすることができ、防御に成功した場合はハーモニクスレベルを消費して強力なカウンター攻撃を繰り出すことができる。逆に後衛がダメージを受けてしまうと、詠唱中だった詩魔法は中断されてしまい、最悪、後衛が戦闘不能になってしまうことで、これまで溜めたハーモニクスは全て失われてしまう。敵の攻撃の種類によっては前衛メンバーが複数、もしくは全員が防御に参加しなければならない場合もある。
- 戦闘中に後衛のレーヴァテイルが使用することができる詩魔法は、詠唱終了と同時に敵に攻撃を行う「赤魔法」と、詠唱中味方に対する効果が持続する「青魔法」の二種類に大別される。いずれも長く詠唱を続けるほど効果が増し、同時により多くのMPを消費するという点は共通である。
- ダイブ
- レーヴァテイルの精神世界「コスモスフィア」に潜り込むこと。コスモスフィア内での冒険はアドベンチャーゲーム形式で進行する。ダイブを行うためには、戦闘により「ダイブポイント」を入手し、世界各地にある「ダイブ屋」を訪れる必要がある。レーヴァテイルは様々な心の悩みを抱えており、コスモスフィア内でその解決に成功すると、更に深い心理階層に向かうことができる。この現象を「パラダイムシフト」と言う。パラダイムシフトを起こすと、レーヴァテイルは新たな詩魔法やコスチュームを得ることができる。レーヴァテイルのコスチュームには、「天使」「巫女」「忍者」など様々なものがあり、それらは戦闘で反映される。なお、物語終盤で仲間になるシュレリアに関しては最初から変更可能の甲冑リンケージとそれを外したスタンダード以外は変更不可能。ただし、コスモスフィア内(正確にはシュレリアに関しては塔内バイナリ野)ではいくつかのコスチュームを見ることができる。
- グラスノ
- 魔力を放出する結晶「グラスノ」には、様々な用途がある。
- パワード
- グラスノを武器や防具類に付加することを「パワード」と呼ぶ。性能を向上させたり、属性ダメージやステータス異常の効果を付与したりすることができる。
- インストール
- レーヴァテイルの肉体にグラスノを直接取り込ませることで詩魔法を強化・カスタマイズすることを「インストール」と呼ぶ。インストールはレーヴァテイルにとって身体に負担をかける行為であるため、インストールによって強化した詩魔法のハーモニクスゲージは強化前に比べ上昇率が低下する。しかし詩魔法自体の攻撃力がかなり上昇したり、相手にステータス異常を起こさせたりといったカスタマイズも可能なため、その重要度は高い。
- 再結晶化
- アイテムを分解してグラスノを生成することを「再結晶化」と呼ぶ。同じアイテムでも品質の違いによって得られるグラスノが変化する。
- トレーディングカード(アルトレカ)
- ソル・シエールには「アイテム」「キャラクター」「モンスター」「秘密情報」という4種類のカードが存在し、それらを入手することで様々な情報を得ることができる。
- グラスメルク
- 冒険に必要となる多種多様な武器や道具類を、プレイヤー自身で作り出すこと。『アトリエシリーズ』における錬金術と類似したシステム。ただし、元になる材料と出来上がる物体は全く噛み合わないことが多い。グラスメルクを行った時、隊列の中に居るレーヴァテイルがアイテムに対するコメントを寄せ、アイテムによっては自分特有の名前を命名することもある。
- アイテムの品質は調合に使用したグラスノ結晶の種類によって変化し、再結晶化の際に影響する。
[編集] 挿入歌担当ミュージシャン
ゲーム内にはレーヴァテイルの詩う「ヒュムノス」として、オープニングテーマである『謳う丘』を含め全部で12曲のテーマソングが登場する。各レーヴァテイルの「ヒュムノス」を担当するボーカルは以下の通り。
以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] アニメ
OVAシリーズ作品としてトランス・アーツにより制作され、2006年3月22日にコロムビアミュージックエンタテインメントより第1巻『アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女』(COBC-4500)が発売された。本作には劇中の為に書き下ろされた楽曲が収録されたマキシシングルがついている。
[編集] アニメオリジナルの登場人物
- フェイマ 声:宇都宮奈央
- アニメオリジナルキャラでラードルフのパートナーであるレーヴァテイル。能力ランクはA。ゲームでも名前のみで登場していた。ちなみに彼女のヒュムノスパートは石橋優子が担当した。
[編集] 漫画版
[編集] Ar tonelico -arpeggio-
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漫画版『Ar tonelico -arpeggio-』は、株式会社マッグガーデン刊行の月刊漫画雑誌「月刊コミックブレイド」2005年11月号から、ゲーム版の発売に先駆けて連載開始された。arpeggio(アルペジオ、アルペッジョ)はイタリア語に由来するクラシック音楽用語で、「ハープを弾くように急速・連続的に奏でられた和音」の意。描き手は同誌においてデビューを果たし、本作が初の連載作となる新人漫画家のあやめぐむ。ゲーム版と同一世界での物語であるが、登場人物は一部を除きゲームとは異なる。
[編集] あらすじ
ほたる横丁に暮らす人間の若者・エスパーダは亡き父の友人・カウロンからある日、レーヴァテイルを冒す謎の病が流行していると聞かされる。だが、レーヴァテイルを嫌う彼はそんなことには興味を示さない。しかしその直後、カウロンの働く研究所で突如レーヴァテイル達が凶暴化し、人々を襲い始めた。何とかそれを阻止しようと苦闘しているエスパーダの前に、一人の不思議な少女が現れる。彼女の名はソネット。一族に起こった異変を鎮めるべく聖地プラティナからやってきた、レーヴァテイルだった。
[編集] 登場人物
- エスパーダ・リード
- 漫画版の主人公。何でも屋として生計を立てており、剣術の腕は一級。以前は活発だったが、父親をレーヴァテイルに殺されたことにより笑顔を失ってしまった。ライナーとは逆に、無愛想で見ず知らずの者には警戒心を抱く。エスパーダはスペイン語で「剣」を意味する。
- ソネット
- レーヴァテイルの精神を冒す病「レベリス病」の蔓延を食い止める方法を探すべく、上層階から降りてきたレーヴァテイルの少女。真面目で責任感が強く、レーヴァテイルである事に誇りを持っている。詩魔法の力は強大。
- アダジオ・ロー・ウィーティス
- 血気盛んなテル族の少年。わんぱくで人懐っこく、自分のことを「オイラ」と呼ぶ。一人前になるためには、己の護(もり)となる小妖精を探し出さねばならないという一族の掟のため、旅をしている。火や風など、自然力を操る魔法攻撃を得意とする。
- マスティクス・カンタータ
- 幼い頃、両親を亡くしたソネットを引き取って育て上げた青年。世界を救うために必要な「ヒュムネクリスタル」を手に入れるため、ソネットを下層階へと向かわせた。
- シュヴェールト・リード
- エスパーダの父。息子を初め、周囲から慕われる人望の厚い戦士だったが、ある日突如として暴走したレーヴァテイル達に殺された。
- スタンザ
- シュヴェールトをパートナーとしていたレーヴァテイルの女性。エスパーダとも仲が良かったが、シュヴェールトと同じく他のレーヴァテイルの手にかかり、命を落とした。
- カウロン・ユグラール
- 生前のシュヴェールトの友人だった男性。エスパーダの良き相談相手。ほたる横丁にてグラスノの研究に携わる。
- アンダンテ
- テル族の女性。理知的で落ち着いた雰囲気を持ち、アダジオにとっての姉のような存在。一族の掟に忠実で、人間との過剰な接触を避ける。
[編集] 関連商品
- サウンドトラック
- アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女 オリジナルサウンドトラック
- ボーカルCD
- 月奏~ツキカナデ -Ar tonelico Hymmnos concert Side 紅-
- 星詠~ホシヨミ -Ar tonelico Hymmnos concert Side 蒼-
- RAKA(志方あきこの2NDアルバム) 主題歌「謳う丘」のフルアレンジバージョンを収録。
- ドラマCD
- ドラマCD アルトネリコ 第1巻 side.オリカ
- ドラマCD アルトネリコ 第2巻 side.彌紗
- ドラマCD アルトネリコ 第3巻 side.シュレリア
- ドラマCD アルトネリコ 第4巻 side.Extra
- ヒュムノスミュージカル クレア~そよかぜの約束~
- ヒュムノスミュージカル スピカ~心が紡ぐ贈りもの~
- ノベライズ - ソフトバンククリエイティブ・GA文庫刊。
- アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女(田中桂)