さいたまダービー
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さいたまダービー(さいたまだーびー)とは、埼玉県さいたま市にホームタウンを置く日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)のチーム、浦和レッドダイヤモンズと大宮アルディージャが対戦する試合(ダービーマッチ)の呼称である。
[編集] 概要
- 対戦年度は1996年、1997年、2000年、2005年-
- 同じ都市で違う本拠地のスタジアムを使うダービーはこのさいたまと横浜ダービーだけだが、2005年から2007年のそれは大宮主催分も埼玉スタジアム2002を使って行われていた。2008年は8年ぶり(前回2000年は大宮・浦和ともJ2だった)に大宮主催分がさいたま市大宮公園サッカー場=NACK5大宮でダービーが行われる(余談だが、大宮はメインスタジアムであるNACK5スタジアム大宮の本格稼働により、2008シーズンは埼玉スタジアム2002でホームゲームを行う予定はない。浦和主催分は従前と同じく埼玉スタジアムを使用)。
- 1996年、1997年は天皇杯での対戦、2000年はJ2、2005年からはJ1での開催。「さいたまダービー」としては2005年が初となる(2000年以前はさいたま市は未発足であるため「埼玉ダービー」と呼ばれていた。また1997年までアルディージャは浦和市を本拠とした実業団のNTT関東サッカー部だった)。
- 他のダービーマッチと比べて観客動員数はこのダービーマッチが最も多い。大宮アルディージャにとっては、浦和レッズ戦の観客数が他の試合と比べて1番多い。ただし、大宮主催試合でも観客の多くはJリーグトップクラスの動員力を誇る浦和のサポーターである。なお、他の埼玉スタジアムでの大宮主催ゲームと同様、原則としてアッパースタンドの開放は行われない。
- さいたま市では県庁所在地の旧浦和市と経済拠点である旧大宮市の間で軋轢があり、それが昭和初期からの合併構想を阻む要因となってきた歴史がある。現在でもこうした地域間対立が残っている(さいたま市の「浦和と大宮の関係」参照のこと)ため、この「さいたまダービー」はその代理戦争という側面がある。そのため、試合前はお互い敵チームの事のみならず、地区そのものを揶揄するゲーフラや替え歌等を歌って煽っている。
[編集] 戦績
開催日 | 時期 | 会場 | ホーム | 得点 | アウェイ | 観客数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1996年11月17日 | 天皇杯3回戦 | 駒場 | 浦和 | 3 - 0 | NTT関東 | 15,344 |
1997年12月14日 | 天皇杯3回戦 | 駒場 | 浦和 | 2 - 1 | NTT関東 | |
2000年3月25日 | J2第3節 | 駒場 | 浦和 | 1 - 0 | 大宮 | 20,189 |
2000年5月22日 | J2第14節 | 大宮 | 大宮 | 0 - 6 | 浦和 | 7,147 |
2000年9月16日 | J2第33節 | 駒場 | 浦和 | 0 - 1 | 大宮 | 16,405 |
2000年11月16日 | J2第43節 | 大宮 | 大宮 | 0 - 1 | 浦和 | 9,499 |
2005年3月26日 | ナビスコ杯予選L第2節 | 駒場 | 浦和 | 2 - 1 | 大宮 | 17,494 |
2005年6月4日 | ナビスコ杯予選L第5節 | 埼玉 | 大宮 | 1 - 3 | 浦和 | 26,397 |
2005年7月9日 | J1第15節 | 埼玉 | 浦和 | 1 - 2 | 大宮 | 50,437 |
2005年10月22日 | J1第28節 | 埼玉 | 大宮 | 1 - 3 | 浦和 | 30,038 |
2005年12月29日 | 天皇杯準決勝 | 国立 | 大宮 | 2 - 4 (延長) |
浦和 | 31,441 |
2006年4月29日 | J1第10節 | 埼玉 | 浦和 | 2 - 0 | 大宮 | 54,774 |
2006年9月10日 | J1第22節 | 埼玉 | 大宮 | 0 - 2 | 浦和 | 35,059 |
2007年5月6日 | J1第10節 | 埼玉 | 大宮 | 1 - 1 | 浦和 | 33,162 |
2007年9月1日 | J1第24節 | 埼玉 | 浦和 | 0 - 1 | 大宮 | 49,810 |
2008年4月20日 | J1第7節 | 埼玉 | 浦和 | 0 - 0 | 大宮 | 50,997 |
- 大宮のチーム名は1997年までがNTT関東、1998年以降は大宮アルディージャ。
- 天皇杯のホーム&アウェーは便宜上のもの。
■浦和:11勝(J1:3勝、J2:3勝)
■大宮:3勝(J1:2勝、J2:1勝)
2引分(J1:2引分)