NECアベニュー
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NECアベニュー(NEC Avenue Ltd.)は、かつて存在した日本電気グループのレコード会社。ビデオソフトやゲームソフトの開発・販売も行っていた。本社は東京都千代田区に置かれ、後に神奈川県川崎市高津区へ移転した。
[編集] 沿革
1987年にNECグループのレコード会社として設立(販売・ナガオカ→日本コロムビア)。同時に、同年に発売されたPCエンジン用のゲームソフトや周辺機器の開発・販売も手がける。
初期はセガやカプコンのアーケードゲーム移植に定評があり、後に「ドラゴンナイトIII」や「卒業 〜Graduation〜」などパソコンの美少女ゲーム移植を手がける。オリジナル作品には「クイズアベニュー」シリーズなどが有る。
レコード会社としてはゲームミュージックのサウンドトラックを多く発売した。特に葉山宏治「超兄貴 〜兄貴のすべて〜」(NACL-1088)は名盤として評価が高く、後年にコロムビアミュージックエンタテインメントより「アベニューコレクション」と題して復刻された。
1995年、新会社・NECインターチャネル(現インターチャネル・ホロン)にゲームソフト・周辺機器の開発事業を移管。NECアベニュー本体は「制作宣伝部」セクションのみを残してレコードのリリースを続けた後、1998年を以て全ての活動を休止した。但し、関連会社のNECアベニュー音楽出版は2005年にアイシーアベニュー音楽出版、翌2006年にインデックスミュージックと二度の社名変更を経て現在も存続している。
保持していた音源(クラシック)については一部が2002年12月にカメラータ・トウキョウよりカメラータ・クラシック・アヴェニュとして再発された。