M78
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M78 | |
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星座 | オリオン座 |
観測データ | |
種別 | 散光星雲(反射星雲) |
赤経 (RA, α) | 05 h 46.7 m (J2000.0) |
赤緯 (Dec, δ) | +00° 03' (J2000.0) |
距離 | 1,600 光年 |
視等級 | 8.3等 |
視直径 | 8' x 6' |
物理的性質 | |
直径 | _ 光年 |
絶対等級 | _ |
特性 | _ |
その他の名称 |
NGC 2068 |
M78(NGC 2068) はオリオン座にある散光星雲(反射星雲)である。メシエ天体の一つ。オリオン座の三つ星の東端にあるζ星(アルニタク)から北東に約2.5°離れた位置にある。1780年にフランスのピエール・メシャンによって発見された。M78 は反射星雲の中では全天で最も明るいものの一つである。馬頭星雲やオリオン大星雲(M42)と同様に、オリオン座付近に広がっている巨大分子雲(バーナードループ,オリオン巨大分子雲,オリオンコンプレックス)の一部を構成している。
1780年ピエール・メシャンによって発見された。彼は「オリオンの右側で、星雲状物質に囲まれ2個の核がある」としている。同年メシエは「2個の星のある小星雲。北側ははっきりしSf方向に向かい、ここは次第に消滅する。最も濃密な個所は中央である」と記している。1852年ロス卿は「前面の観測より渦状」と見た。リック天文台は「やや明るく拡散し星雲状。明るい部分は6'x4'で10等星2個を含む。6'西にこれと広い暗条にへだてられて微かな光斑がある。西よりでわずかに南よりのものがNGC2064で、北側のものがNGC2067である」としている。
M78はリック天文台の記述している10等星の重星によって照らされている。この星雲の近くにはNGC2064,2067,2071があるが、すべてバーナードループの中に入っている。写真では中央にある星雲がM78で左上にある星雲がNGC2071である。南西部にある小さな星雲がNGC2064である。NGC2067はこの写真でははっきりしない。
暗いわりには双眼鏡でもはっきりと星雲状に見える。口径5cmの望遠鏡で、中央の2重星が見えてくる。口径10cmでは外形もはっきりし、ゆがんでいる様子や北西側の輪郭がはっきりとし、逆に南西側の輪郭がぼやけている様子がわかる。初心者に小さな彗星のイメージを示すのに適している。口径50cmではM78の構造もはっきりと見え、NGC2064も確認できる。
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