M4 (天体)
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M4 (NGC6121) | |
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星座 | さそり座 |
観測データ | |
種別 | 球状星団 |
赤経 (RA, α) | 16 h 23.59 m (J2000.0) |
赤緯 (Dec, δ) | -26° 32' (J2000.0) |
距離 | 約7,200 光年 |
視等級 | +7.1 |
視直径 | |
物理的性質 | |
直径 | 35 光年 |
絶対等級 | _ |
特性 | IX |
その他の名称 | |
ジャン=フィリップ・ロワ・ド・シェゾーが1746年に発見し、1764年にシャルル・メシエがカタログ化している。メシエはM4を「小さな星からなる星団」と表現している。シェゾーは「アンタレスに近くこれに先行する。白く丸く小さい。以前に発見されていないと思う」とした。1751~1752年にラカイユはケープタウンで見て、彗星の小さな核のようだとした。1764年メシエは「非常に小さな星から成る星団。機械が悪いと星雲状…」とした。1783年ウィリアム・ハーシェルは10フィートの反射鏡で初めて星に分けて見た。星数は200と見ている。
アンタレスの西にあり、小型望遠鏡でも比較的、観察が行いやすい。球状星団としたはまばらである。空の条件が良ければ、肉眼で天の川の中に見ることができるくらい明るい球状星団である。黄色みがかって見えるのが特徴である。また、球状星団としてはまばらである。口径20cm程度の望遠鏡で中心部分の星も見えはじめるが、空の状態によって見え方が変わる星団だとも言われている。
M4の直径は約70光年。太陽系からの距離は約7,200光年である。多くの変光星が星団内で観測されており、1987年には3.0ミリ秒周期のパルサーも発見された。1995年にハッブル宇宙望遠鏡が星団内に130億年前に形成された白色矮星を発見している。これは、130億年前からある古い天体で、我々の銀河系に知られている最も古い星の古さと同程度である。ビッグバンから程無い頃から輝く星ということになる。
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