1946年全豪テニス選手権
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1946年 全豪テニス選手権(1946 Australian Championships)に関する記事。オーストラリア・アデレード市内にある「メモリアル・ドライブ・テニスクラブ」にて開催。
目次 |
[編集] 大会の流れ
- 1945年8月に第2次世界大戦が終結し、各種のスポーツ競技大会も開催が再開された。テニス4大大会の場合、全米選手権だけは戦時中も続行されていたが、終戦後の4大大会としては1946年全豪選手権が最初のイベントになる。
- 1946年の本大会から、全豪選手権の男女シングルスでシード選手が定められるようになった。前回開催大会の1940年までは、全豪選手権の抽選表にシード選手の順位は残っていない。
- 男子シングルスは「32名」の選手による5回戦制で行われ、8名のシード選手が定められた。
- 女子シングルスは「23名」の選手による5回戦制で行われ、8名のシード選手が定められた。14名の選手が1回戦を戦い、9名の選手には「1回戦不戦勝」(抽選表では“Bye”と表示)があった。シード選手でも、第1・第3・第7・第8シードは1回戦から、第2・第4・第5・第6シードは2回戦から出場した。2回戦から出場したシード選手が初戦敗退の場合は「2回戦=初戦」と表記する。
- 注:日本語版記事では、1946年記事から(本年度のように、外国人出場者がいない場合でも)全選手の国籍を表示する。(1940年までは、地元オーストラリア人選手の国旗表示を省略した。)
[編集] シード選手
[編集] 男子シングルス
- オーストラリア ジョン・ブロムウィッチ (優勝、7年ぶり2度目)
- オーストラリア エイドリアン・クイスト (ベスト4)
- オーストラリア ディニー・ペイルズ (準優勝)
- オーストラリア ハリー・ホップマン (ベスト8)
- オーストラリア ジャック・クロフォード (2回戦)
- オーストラリア ジェフ・ブラウン (ベスト4)
- オーストラリア ライオネル・ブロディー (ベスト8)
- オーストラリア ジャック・ハーパー (ベスト8)
[編集] 女子シングルス
- オーストラリア ナンシー・ウィン・ボルトン (優勝、5年ぶり=2大会連続3度目)
- オーストラリア ネル・ホール・ホップマン (ベスト8)
- オーストラリア テルマ・コイン・ロング (ベスト8)
- オーストラリア ジョーン・ハーティガン (ベスト8)
- オーストラリア コンスタンス・ウィルソン (ベスト4)
- オーストラリア アリソン・ハタズリー (2回戦=初戦)
- オーストラリア ダルシー・ウィテカー (ベスト8)
- オーストラリア ジョイス・フィッチ (準優勝)
[編集] 大会経過
[編集] 男子シングルス
準々決勝
- ジョン・ブロムウィッチ vs. ジャック・ハーパー 6-1, 6-2, 6-1
- ジェフ・ブラウン vs. ハリー・ホップマン 4-6, 6-3, 6-3, 6-4
- エイドリアン・クイスト vs. マックス・ボンナー 6-0, 8-6, 3-6, 6-2
- ディニー・ペイルズ vs. ライオネル・ブロディー 6-2, 6-2, 6-0
準決勝
- ジョン・ブロムウィッチ vs. ジェフ・ブラウン 6-3, 6-2, 6-1
- ディニー・ペイルズ vs. エイドリアン・クイスト 6-2, 6-4, 6-2
[編集] 女子シングルス
準々決勝
- マリー・トゥーミー vs. ネル・ホール・ホップマン 6-2, 4-6, 6-3
- ジョイス・フィッチ vs. テルマ・コイン・ロング 6-2, 6-4
- ナンシー・ウィン・ボルトン vs. ダルシー・ウィテカー 6-2, 6-2
- コンスタンス・ウィルソン vs. ジョーン・ハーティガン 6-2, 8-6
準決勝
- ジョイス・フィッチ vs. マリー・トゥーミー 7-5, 6-4
- ナンシー・ウィン・ボルトン vs. コンスタンス・ウィルソン 6-2, 6-1
[編集] 決勝戦の結果
- 男子シングルス: ジョン・ブロムウィッチ vs. ディニー・ペイルズ 5-7, 6-3, 7-5, 3-6, 6-2
- 女子シングルス: ナンシー・ウィン・ボルトン vs. ジョイス・フィッチ 6-4, 6-4
- 男子ダブルス: エイドリアン・クイスト& ジョン・ブロムウィッチ vs. マックス・ニューカム& レナード・シュワルツ 6-3, 6-1, 9-7
- 女子ダブルス: メアリー・ベビス& ジョイス・フィッチ vs. ナンシー・ウィン・ボルトン& テルマ・コイン・ロング 9-7, 6-4
- 混合ダブルス: コリン・ロング& ナンシー・ウィン・ボルトン vs. ジョン・ブロムウィッチ& ジョイス・フィッチ 6-0, 6-4
[編集] 参考資料
- 全豪オープン公式出版物『我らのオープン-オーストラリア・グランドスラムの100年史』(英語、2004年刊、ISBN 1876176601)
- ブルース・マシューズ著『ゲーム・セット・栄冠-オーストラリア・テニス選手権の歴史』(英語、1985年刊、ISBN 0867880783、ファイブ・マイル・プレス)
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